英国王室報道に、鋭く意見を述べる“英国王室ジャーナリスト”を名乗る女性─。『Nスタ』(TBS系)や『スッキリ』(日本テレビ系)など、数多くのワイドショーにコメンテーターとして出演している村上あい氏だ。

現在はイギリス在住で“英国王室に知り合いでもいるの?”と聞きたくなるほどの事情通です。軽快なトークも相まって、出演する機会が増えていますね」(ワイドショースタッフ)

 彼女に経歴詐称疑惑が浮上したのは、週刊女性が1月に掲載した記事がきっかけだった。

ヘンリー王子夫妻の記事で村上あいのコメントが掲載されていたが、彼女がどんな人物かわかっていますか?」

 あるネットニュース編集者からそんな連絡が届き、驚くべき話が次々と出てきたのだ。

“英国王室を追っかけて30年”と語っていますが、すべてデタラメです。事実、彼女が英国王室に関して執筆した書籍はないし、論文や寄稿も何も見当たりません。テレビで話している内容は、彼女が編集長を務めるニュースサイト『テックインサイト』のスタッフが調べたものです。リサーチをしていたライターから、いろいろ相談を受けたので間違いないですよ」(同・ネットニュース編集者)

 とはいうものの、昨年末に彼女に取材をした週刊女性記者は、

「聞きたい内容は事前にメールで送っていましたが、書いていなかったことを聞いてもスラスラと答えてくれ、詳しいなと感心したほどです」

 と振り返る。そこで、数年前まで彼女と一緒に仕事をしていたという元スタッフのAさんに話を聞いた。

村上さんは目立ちたがりな性格

「2014年だと思いますが、“海外セレブ事情に詳しい『テックインサイト』編集長”として声をかけられ、テレビに出るようになりました。でも村上さん自身はもともと英国王室も海外セレブ事情にもまったく興味がなく、サイトで海外セレブに関する記事が増えたのも、外注ライターBさんがスタッフとして加わったためです。

 でも村上さん自身が目立ちたがりな性格のため、そのジャンルに詳しいライターにリサーチをさせ、さもハリウッド通のような顔をして出演していました。その後、バラエティー番組にまで出るようになり、しばらくすると世間で英国王室の話題が増え始めた2017年ごろに突然、“英国王室ジャーナリスト”と名乗るようになったんです」

 同サイト内で村上氏が執筆した記事を検索しても、英国王室に関する記事は昨年10月に書いたヘンリー王子の記事1本しかヒットしなかった。

3年前は“英国王室を取材して20年”という肩書でしたが、3月上旬に出演したTBS系の『Nスタ』の紹介を見たら、“30年以上、英国王室を追っている”に変わっていて失笑しましたよ。たった3年で取材期間が10年増えたんですから。渡英は2018年が初めてのはずで、それまで英語もロクに話せなかった彼女が、インターネットも一般に普及していない30年前にどうやって取材していたのか知りたいぐらいです」(Aさん)