ストックホルムで行われた世界フィギュアスケート選手権で、新星が爆誕した!

鍵山優真(17)選手がネイサン・チェン選手に次ぐ2位となりました。今回がシニアクラスの国際大会デビュー戦ですが、羽生結弦選手の3位を上回ったのは素晴らしい快挙です」(スポーツ紙記者)

 フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは、鍵山の実力と肝っ玉に太鼓判を押す。

「ショートプログラムはノーミスで、今持っている力をすべて出し切ったと思います。フリーでは、羽生選手とネイサン選手の間でしたから緊張してしまうはずなんですが、非常に強い心臓を持っていると思いましたね。

 2人の選手は鍵山選手から見たら、ある意味“雲の上の存在”。格が違いすぎるせいか、初出場の鍵山選手は逆に落ち着いて戦えたんだと思います。ただ、次は“憧れの人”から“ライバル”に。北京五輪の金メダルを争うレースが始まります

父親も元フィギュアスケート選手

 重圧を感じるようになって、さらに成長が期待される。

「今回は4回転が2種類でしたが、本人も“ループとルッツをやりたい”と言っていました。成長のスピードを見ていると、新たな2つのジャンプをこなせる力を持っていると思います。フィギュアスケート選手だったお父さんに似てきている気がします。ひざの柔らかさを受け継いでいると思いますよ」(佐野さん)

 鍵山のコーチを務める父親の正和氏は、’18年に脳出血で倒れてリハビリ中だが、世界選手権に同行して指導した。日本では横浜銀行アイスアリーナが練習拠点となっている。

「ほぼ毎日、鍵山選手は休まずに来て練習しています。銀メダルの報告は、お父さんからありました。今は世界選手権から帰国後の隔離期間なので、しばらく会えないと思います。落ち着いたら直接、報告を聞きたいですね」(アイスアリーナ関係者)