子どもの将来をエサに金銭を巻き上げ、横領疑惑も

 最近になって多少、暴力は落ち着いていたようだが、次第に権力を悪用して「金儲け」に走るようになる。

解雇された総監督(卒業アルバムより)
解雇された総監督(卒業アルバムより)
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 今回、解雇の原因となった誕生日の現金徴収についても同様で……。

「監督は剣道部のレギュラー決めだけでなく、卒業後の大学進学の推薦なども決める権限がありました。将来を握られた親や子は、お金を支払わざるをえなかった」(前出・記者)

 子どもの将来をエサに金銭を巻き上げるとは、まさにカツアゲそのもの。

 さらに一部報道では、監督は過去に生徒から受け取った金を60万円もする高級腕時計の支払いの足しにしていたことも伝えられている。

「それだけではありません。金に汚い監督には、横領の疑惑まであるんです……」

 どういうことか。

「剣道部の部費を調査したところ、総監督へ交付される現金について、不明瞭な会計の実態が明るみになったんです。

 部費の会計は学校とは別に独立して行うことが多く、ほかの学校でも顧問による横領が発覚することはよくあるようですが……」(同)

 横領の事実が本当なら由々しき事態だが、詳細はいまだ明らかにされていない。

出禁になった直後に稽古場に顔を出す

 ともあれ、ひとまず解雇されたことにより一件落着と思われたが、週刊女性が取材を進めると、驚くべき情報が。

「解雇の直後、校長は“彼は出禁になりました”と先生たちの前で宣言しました。ところが、まさにその日にも、監督は稽古場に顔を出していたんです」(校内の事情を知るDさん)

 冗談のような話だが……。

「剣道部の練習では部員に向かって、“俺のことはいいからおまえたちはインターハイに向けて集中しろよ!”と声をかけていたそう。今後も部活に参加する気満々みたいですよ」