通り魔事件後に名前を改名した

 実は岡庭容疑者は10年前にも殺人未遂の容疑で逮捕されている。  

 2011年、当時、通信高校の2年生だった岡庭容疑者は、三郷市の路上で中学3年生の女子生徒のあごを刃物で刺してケガを負わせ、さらにその2週間後には、隣接する松戸市の路上で小学2年生の女児の脇腹など数か所を刺して重傷を負わせていた。

 この連続通り魔事件に加え、猫の首を切断、さらに連続放火にも関与し、自宅からはサバイバルナイフや鉈など計71本の刃物が押収されていた。当時中学生の岡庭容疑者が持つには異常な量である。

「このうちの16本は18歳未満の所持が禁じられているものであったため、埼玉県警は父親を県青少年育成条例違反容疑(有害玩具を子どもに買い与えてはいけないという条例)で書類送検しています」(社会部記者)

 当時の容疑者は「吾義土」(あぎと)という名前だったが、こうした事件の影響で現在の「由征」に改名した。

中学時代の岡庭容疑者。当時は岡庭吾義土という名前だったが通り魔事件後に改名した
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 その行動の奇異性は近所でも騒がれていた。ところが本人の姿はほとんど目撃されていないという。

 近所の高齢女性が語る。

猫の死骸を家の周りに埋めたとのことで、鑑識の捜査員が警察犬を連れて調べていました。容疑者の姿は見たことがないですが、弟が1人いて、2人兄弟です。弟は家を出て1人暮らしをしているみたいです。両親とも話をしたことがありませんが、母親は教育ママだったと聞いています。お父さんは測量の仕事をしていましたがここ5年は働いていないと(容疑者の祖父から)聞いたことがあります。この辺に『岡庭』という名字は多いのですが、容疑者一家は地元の名士なんです」

 祖父はかつて農家を営んでおり、辺り一帯に土地を所有していたが、通り魔事件後は、自宅に隣接する駐車場を売り払ったという。

「被害者への賠償支払いが莫大だったと言っていました。おじいちゃんも孫があんなことになってしまったから可哀想ですよ。前は会うとニコニコしていたんだけど、今は下を向いてちょぼちょぼ歩いています。おばあちゃんも元気な良い人だったんですけど、寝込んでいるみたいですね」