週刊女性PRIMEでは22日、『【速報】逃走中のアミメニシキヘビを捕獲「やっぱり屋根裏にいた!」』という記事を配信しました。横浜市のアパートから姿を消していたアミメニシキヘビが無事に発見され、取材中だった記者が現場ですぐに原稿を書いて記事にしましたが、記事の中で「屋根裏」「天井裏」という似たような表現が出てきます。

《飼育されていた2階の部屋の屋根裏に潜んでいた。》

《アパート所有者の許可を得て天井裏に立ち入ったところ、屋根裏の鉄骨の梁に絡みついているのを発見。》

《アパート住人から、天井裏で生き物が動くような音を聞いたとする証言もあり、》

 ふと、この「屋根裏」と「天井裏」という言葉の違いをどれくらいの人が知っているのか気になりました。知っている人には「そんなことで記事を書くな」とあきれられそうですし、知らない人でも答えを聞けば「なるほどね、そりゃそうだよね〜」と思う単純明快な違いです。いわゆるコネタ記事ですが、興味のある方は最後までお読みください。

 では早速、無料ウェブ百科事典「コトバンク」で検索してみましょう。

【屋根裏】

 (1)屋根の裏側。また、屋根と天井との間の空間。(出典:精選版 日本国語大辞典)

 (1)屋根の裏側。また、天井と屋根の間の空間。(出典:デジタル大辞泉)

【天井裏】

 屋根と天井との間の部分。(出典:精選版 日本国語大辞典)

 天井と屋根または上階の床との間の部分。(出典:デジタル大辞泉)

 あれ、同じじゃない? 

 そう思った方は、最後の《または上階の床との間の部分。》をもう一度よく見てください。

 わかりましたか?

 2階建てなら、2階の部屋の「天井裏」は「屋根裏」です。でも、3階建てなら2階の部屋の「天井裏」を「屋根裏」とは言わない、ということです。つまり、すべての階には「天井裏」がありますが、「屋根裏」と言えるのは最上階の「天井裏」だけになります。「天井裏」は室内から天井を見上げたときの言葉、「屋根裏」は建物を客観的に見て屋根の下を指し示す言葉なんですね。

 はい、おしまいです(笑)。実は、えらそうに書きましたが、調べて「なるほどね、そりゃそうだよね〜」と思ったのは私です。

文/ディンドン(ライター)