息子の部屋で見つけた◯◯◯がきっかけに

 33歳のときに息子を出産した町山美奈子さん(仮名・56歳)。飲料メーカーに勤務する夫とは、いつの間にかレスになっていたと振り返る。

「明確な理由があったわけではないんですが、やっぱり子育てが忙しかったんだと思います。子どもに手がかからなくなっても、中高生の息子が同じ空間にいる状況では、なかなかそういう雰囲気にはならないですよね(笑)」

 子どもの成長とともにご無沙汰になった町山さん夫婦に、ある転機が訪れる。

「息子が大学進学を機に家を出ることになって。初めは家族がふたりになってしまったような寂しさがありましたが、息子が独立してからは夫も仕事を早く切り上げて帰ってくるようになりました」

 平日は一緒に散歩をしたり、休日には映画を見に行ったりとふたりの時間を楽しむようになったという。

「夫との距離が縮まっている実感があった」と、美奈子さん。

「そんなタイミングで、息子の部屋でエッチな雑誌を発見したんです。夫にその話をして息子の成長にしみじみしていると、“このまま自分たちも枯れちゃうのはもったいないね”と、夫に言われてハッとしたんです」

 それ以来、お互いの身体をマッサージするように。ボディタッチ自体もご無沙汰だったため、当初は付き合いたてのカップルのような気恥ずかしさがあったものの、次第に心地よくなってきたそう。

「マッサージにも慣れてきてくすぐり合ったり、ふざけ合ったりしているうちに“久々にセックスしてみようか”という雰囲気になって……。今では月に2~3回は“仲よし”していますね」

 息子のエッチな雑誌が営み復活のきっかけに。子はかすがいとはよく言ったものだ。

 三松さんも、「子どもの独立は大きなきっかけになります。久しぶりのセックスに自信がない人は初心者向けのプレジャーアイテムを使うのもアリ。レスの50代・60代は、自分は“18歳の女の子と同じ”くらいに思って自分の性的嗜好を研究してほしいです」と話す。