ジャニーズに履歴書を送っていた男性アナも

 最近はタレント出身の女性アナが目立ってきている。彼女たちは、元タレントだけに場慣れしていますから研修の手間が省け、即戦力になりやすいという利点があるからだ。昨今では男性アナにもそれと同じような傾向が見られるが、もともと男性アナは女性アナに比べたらどちらかといえば地味な存在だった。

「これまでは男性アナは普通にアナウンサー業務ができればいいと、それほど容姿にこだわることはありませんでしたが、女性視聴者層の獲得を狙ってイケメンを採用することが多くなりました」(同前・キー局社員)

 確かに最近の男性アナはイケメン・長身が当たり前で、“才色兼備”が求められているのがわかる。実際に名が知れたタレントで男性アナになった例はまだないが、『ミスターキャンパス』や『コンテスト入賞者』など“プチタレント”のようなイケメンが採用されるようになった。前出のキー局社員が言うには、

最近の若手男性アナの中には芸能事務所に所属していた人もいます。日本テレビの川畑一志さんはもともと芸能事務所に所属していました。また、あまり知られていないところはありますが、同局の弘竜太郎アナも"ジャニーズ事務所”に履歴書を送っていた過去があります。

 その本質はやはり目立ちたいということでしょうから、有名人志向があるのは間違いない。タレントならマスコミの的になることを意識するものですが、彼らはそこまで気が回らないようです。有名人には違いないのですが、あくまで会社員だということを忘れないでほしい。これからは男性アナの採用には気をつけねばなりませんね

 小林アナも顔が売れたことで、女性にアプローチしやすくなったところがあるのだろう。しかし、そんな“タレント感覚”は、ひとつ間違えば身を滅ぼすことになると、早く気づいていればこんなことにはならなかった──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。