ドラマ事情に詳しいフリーライターの田幸和歌子さんも、攻めた恋愛ドラマが急増する理由をこのように分析する。

ウェブ発の原作ドラマが増加した理由

「一時はコンプライアンスが厳しくなり、ドラマ作りの閉塞感が進む一方に見えていました。しかし最近はエロだけでなく、日本テレビ系ドラマ『ボイス 110緊急指令室』では殴る蹴るといった暴力シーンが描かれるなど、残虐描写も復活してきています。

『TVer』など動画配信の再生回数がヒットの指標になったことに加え、コロナ禍でNetflixなど動画配信サービスが中高年層にまで浸透。ライバルが“他局の地上波ドラマ”だけではなくなったことも大きいでしょう

 動画配信サービスの普及でこんな影響も。

「コミック雑誌で連載されている人気作品は、以前に増して争奪戦になっています。そのため、漫画アプリで連載されている作品など、ウェブ発の作品も映像化対象として定着しました」(ドラマ制作会社関係者)

 昨年放送された、マッチングアプリで出会ったイケメンたちとのワンナイトラブにハマる女性を描いた『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(テレビ東京系)は配信サイト・noteで発表された作品。

 今期放送の『サレタガワのブルー』は集英社のアプリ・マンガMeeで連載と、ネット発の原作が増えたことも関係しているようだ。

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「配信サイトから漫画家へのオファーの7割は不倫や略奪愛、セックスレスなどがテーマのエッジのきいた女性向け恋愛作品で、ネットでは実際にそのような作品は根強い人気があります。ランキングの上位に入る=制作スタッフの目に留まりやすいことも、攻めた恋愛ドラマが増えている理由でしょうね」(漫画編集プロダクション関係者)

 ゴールデン帯ドラマに交ざり、こうした深夜帯の恋愛ドラマが動画配信サイトの上位にランクインすることも増えている。

 放送中のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京系・毎週水曜日深夜0時40分〜)で貞操観念が壊れている主人公を演じている内田理央は、オファーをもらったときの心境をこう振り返る。