家計の項目は、「変動費」と「固定費」に大きく分けられます。

「変動費」は、食費や日用品などの消耗品、衣服に関わる費用など、毎月使う額が変動する項目。

 もう一方の「固定費」は、家賃や電気代や水道代といった公共料金、保険料など、毎月支払うことが決まっている項目です。

 固定費のうち、公共料金はひと昔前までは払込票や銀行振り込みなどの方法でしか支払うことができませんでした。しかし現在では、ほとんどの公共料金がクレジットカードでの支払いに対応しています。

公共料金をクレジットカード払いにするメリット

 公共料金をクレジットカード払いにすると、さまざまなメリットを得ることができ、家計の見直し、節約にも役立つ可能性があります。

公共料金をクレジットカード払いにするメリット

1.着実にポイントをためていける
2.家計を一元管理できる
3.支払い時期を遅らせることができる

着実にポイントをためていける

 公共料金をクレジットカード払いにするいちばんのメリットは「ポイントの還元があること」です。

 公共料金は電気代、水道代、ガス代が挙げられます。これらは毎月必ず発生するものです。毎月発生するものとしては、ほかにも携帯電話の使用料やインターネットの回線使用料などがあります。これらは民間のサービスではありますが、今や生活に欠かせない必需品、社会インフラとなっているため、ある意味では公共料金と言っても過言ではないでしょう。こうした生活に最低限必要なインフラを整える費用は、家計の中でも比較的高額な支出となっています。

 それらの支払いをクレジットカード払いにすれば、その分のポイントを毎月獲得することができます。ポイントがたまるという仕組みは、口座引き落としや払込票での現金払いにはない、クレジットカード払いならではのメリットです。

 公共料金をクレジットカード払いにすれば、わざわざポイントのために買い物をしなくても着実にポイントをためることができます。

家計を一元管理できる

 公共料金はそれぞれ、月末や月初、毎月10日引き落としなど、支払いの期限日がサービスによって異なる場合が多いです。

 口座引き落としや払込票で支払う場合、払込票そのものや支払った際の領収書を保管しておいたり、引き落としのタイミングでいちいち預金残高を確認したりする必要があり、意外と手間がかかります。

 クレジットカードでの支払いは、それぞれのクレジットカードカード会社の引き落とし日にまとめて精算されます。ですので全ての公共料金を同じタイミングで支払うことができ、管理も楽になるでしょう。

 またWEBサイトの月ごとの利用明細などを活用すれば、わざわざ計算することなく1か月の公共料金がいくらだったのかまとめてチェックできるのも便利です。

支払い時期を遅らせることができる

 その月に使用した公共料金は、基本的にその翌月に支払います。ですがクレジットカード払いにするとその支払いタイミングをさらに遅らせることができます

 例えば、東京電力は口座振替の場合は毎月23日が引き落とし日です。25日が給料日の場合、口座にお金が足りないということがあるかもしれません。

 クレジットカードの場合は、それぞれのカード会社指定の引落日が決まっているので、料金支払いを期限を超えて保留しておくことができます。

 指定の期日よりも数日間、支払う料金を貯めておくことができるので、カードの引き落とし期日までにお金の準備を余裕を持ってすることができます。

 支払いを滞納してしまう恐れが少なくなり、お金に余裕がない時でも、引き落とし口座に残高がない時でも、慌てなくて大丈夫になります。

公共料金をクレジットカード払いにする注意点

 一方で、公共料金をクレジットカード払いにする際、気をつけなければならいこともあります。

1.料金が割高になる場合もある
2.利用可能額が限度一杯だと引き落とされない
3.クレジットカードの有効期限切れで引き落とされない
4.クレジットカード決済ができない公共料金がある

料金が割高になる場合もある

 公共料金のうち、電気・水道・ガスの料金は口座振替を利用すると、一律55円割引という制度を儲けている場合が多いです。

 ポイント還元率や利用料金によっては口座振替の割引額より獲得ポイントが低くなってしまうこともあります。

 ということは、支払う公共料金が高い子育て世帯は銀行引き落としより、カード払いの方がおトクになるケースは多そうです。

 また、クレカの還元率もカギとなりそうです。

 電気・水道・ガスだけでなく、携帯電話の使用料など毎月かかる費用を見極めた上で、どちらがおトクかを判断し、クレカ払いへの切り替えを検討してみては。

利用可能額が限度一杯だと引き落とされない

 クレジットカードには20万円、50万円、100万円などと、ひと月に利用可能な額がカードごとに設定されており、その金額を超えて使うことはできません。

 家電やブランド品、旅行代金など、高価な買い物を公共料金も支払うクレジットカードで支払った月は限度額に注意が必要です。

 限度額がいっぱいで引き落としができなかった、というトラブルを避けるために、公共料金支払い専用のクレジットカードを持つものありかもしれません。

クレジットカードの有効期限切れで引き落とされない

 クレジットカードには一般的に発行されてから5〜7年程度の有効期限があります。有効期限が切れたクレジットカードは使用することができません。カードの更新を忘れて、支払い漏れが発生してしまう可能性があリます。

 通常なら有効期限が近づくと自動的に更新され、新しいカードがカード会社によって発行・送付されるので、届いたらできるだけ早めに支払いの情報を更新し、支払い漏れがないようにしましょう。

クレジットカード決済ができない公共料金がある

 ほとんどの公共料金はクレジット決済が可能ですが、地方自治体の運営する水道事業などは、地域によってはカード決済を受け付けていないことがあります。

 ただその場合も口座振替で割引が適用されることが多いので、少なくとも払込票で現金払いをするよりは口座振替を選んだほうがお得です。

公共料金の支払いにオススメのクレジットカード4選

 それでは、公共料金の支払いに適したクレジットカードはどれなのでしょうか。

 情報メディア「まねーぶ」が2021年5月に調査した「主婦300人が選んだ! 公共料金支払いに利用しているクレジットカードランキング」によると、利用率1位はダントツで「楽天カード」でした。続いて、「イオンカード」「JCBカード」と続いています。

主婦が選ぶカードはダントツで「楽天カード」だった(まねーぶ調べ、PRTIMESより)

 また、公共料金支払用クレジットカードを選ぶ理由に「ポイント還元率が良い」が1位を獲得しています。

カードを選ぶポイントは「ポイント還元率の高さ」(まねーぶ調べ、PRTIMESより)

 ですがこれには注意が必要です。実はこの調査結果から還元率が大きく変化したカードがあります。それがこの調査で利用率ダントツ1位の「楽天カード」です。

「楽天カード」は、2021年6月の利用分から、公共料金や税金などは「100円につき1ポイント」ではなく「500円につき1ポイント」の還元に変更すると発表しました。

 通常時は還元率1.0%の楽天カードですが、公共料金の支払いは還元率0.2%と大幅に減ってしまいました。

 公共料金のポイント還元率だけで比較するなら、楽天カードは必ずしもおすすめのカードとは言えなくなってしまったのです。

 それを踏まえてお勧めするのが下記の4点。すべて年会費無料のカードになります。

1.JCB CARD W plus L
2.イオンカード
3.楽天カード
4.リクルートカード

JCBカードW plus L

※画像はJCBカード公式サイトより

 JCBカードW plus Lは、18歳以上39歳以下の方が申し込み対象のクレジットカードです。JCBカードWというカードもありますが、『W plus L』は、『JCBカードW』と基本的なスペックは同一で、さらに女性向けの特典がついたスグレモノです。

 ポイント還元率は1.0%と高還元かつ、年会費が無料で若い世代の方に大人気の1枚となっています。

 通常のJCBカードの場合、利用金額1,000円ごとにJCBカードの統一ポイントである、Oki Dokiポイント1ポイント(5円相当)がたまり、還元率0.5%となりますが、JCBカードW plus Lの場合2ポイント(10円相当)がたまり、還元率1.0%となります。もちろん公共料金の支払いも還元率1.0%です。

 また、JCBオリジナルシリーズパートナーと呼ばれるチェーンでは、還元率がアップします。

・スターバックス 還元率5.5%に
・セブンイレブン 還元率2.0%に
・アマゾン    還元率2.0%に
・ビックカメラ  還元率1.5%に

※それぞれ条件あり。詳しくは公式サイトなどで確認を

 とにかくポイントが貯まりやすいカードですので、固定費である公共料金の支払いにも非常におすすめのカードです。

JCB カード W PLUS Lについて詳しく知る

イオンカード

※画像はイオンカード公式サイトより

 年会費無料で使えるイオンカード。公共料金含め、お支払い額200円ごとに1ポイント、WAON POINTをためることができます。

 基本還元率は0.5%と一般的ですが、イオンはもちろん、『マックスバリュ』や、『まいばすけっと』などのイオン系列店での買い物は還元率が2倍に。

 毎月10日は「イオンカードWポイントデー」でさらにポイントが2倍、「イオンポイントモール」というショッピングサイトの利用で最大20倍のWAON POINTをためることができます。

 また毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」で5%の代金の割引が受けられたりと、イオンで日常的に買い物をしている人にはオススメのカードです。

イオンカードについて詳しく知る

楽天カード

※画像は楽天カード公式サイトより

 「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格の楽天カード。ですが、先ほど説明したとおり、公共料金の支払いはポイント還元率が大幅に下がるので、公共料金の支払いにはあまりおすすめできません。

 しかし、「楽天経済圏」と呼ばれるほど楽天のサービスは幅広く、通常還元率は1.0%ですが、SPU(スーパーポイントアッププログラム)という仕組みで、携帯電話、光回線、銀行、証券、保険など楽天グループのサービスを使えば使うほど、楽天市場の利用でもらえるポイントの還元率はどんどん上昇し、獲得できるポイントも最大15.5倍まで跳ね上がります。

「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上と、公共料金のポイント還元率の低さに目をつぶってもなお、コストパフォーマンスに優れたカードのひとつ言えます。

楽天カードについて詳しく知る

リクルートカード

※画像はリクルートカード公式サイトより

 リクルートカードは、公共料金の支払いでも、普段の買い物でも、基本のポイント還元率が1.2%で、年会費も無料の人気クレジットカードです。

 年会費がかからず、常に最低でも1.2%のポイント還元されるクレジットカードは他にありません。

 またさらにすごいのは、月間30,000円までは電子マネーチャージでも1.2%還元されること。他のクレカの場合、電子マネーチャージ不可であったり、ポイント還元率が落ちてしまうことが多いのです。

 リクルートカードで楽天Edy(国際ブランドがVISAもしくはMastercardのみ対象)にチャージする場合、利用額の0.5%(200円ごとに1ポイント)が楽天ポイントで還元されるため、リクルートカードの1.2%と合わせると、合計還元率は1.7%となります。

 また、ポンパレモールやじゃらんnet、ホットペッパーグルメなど、リクルートが運営するオンラインサービス利用した際このカードで決済すると、還元率が最大4.2%までアップするのも魅力です。

 ポイント重視で公共料金の支払い用のクレジットカードを選ぶのなら、リクルートカードは特におすすめしたいカードです。

リクルートカードのおトクな入会キャンペーン

まとめ

 公共料金をクレジットカード払いにすると、支払いに関するさまざまな手間を省くことができ、さらにポイントがたまるというメリットがあります。電気やガス、水道料金の支払日をひとつにまとめることで家計の管理が楽になる点も魅力といえます。

 この機会に公共料金の支払いをクレジットカード払いに切り替えて、家計管理を習慣化してみてはいかがでしょうか。