何か月どころか、何年も“ご無沙汰”で、このまま「女」として終わっていくの?と、不満や諦めを抱えていない?レス傾向や完全に没交渉だった夫婦が無事に性欲再燃となりリスタートにこぎつけた方法とは―。SNSで女性のリアルな性のお悩みに寄り添う専門家らがアドバイス!

できるだけ早めの対処を

 子育てや日々の生活に追われて、何年も“ご無沙汰”になっている中高年夫婦はとても多く、その割合は、なんと70%にも上る。

「レスの主な原因として考えられるのは、セックスに対する男女の考え方の違いと、コミュニケーション不足です」

 そう話すのは、セクシャルインフルエンサーの牛山幸さん。YouTubeで“女性の性”に関する情報を発信しながら、2000人以上の性の悩みに寄り添ってきた。SNSを介して牛山さんに送られてくる相談のうち、約5割は長期間のレスやレスの前兆にまつわる悩みだ。

 レスの期間が長いほどセックスの再開はハードルが上がるので、できるだけ早めの対処が大事。なにより、牛山さんは「レスを解消するメリットは多い」と話す。

「夫婦生活が楽しくなるのはもちろん、ラブ・ライフが充実している女性はとても若々しくて魅力的。セックスをするとアンチエイジングにつながるホルモンや、髪にツヤが出るホルモンが増加するといわれています。以前、充実した性生活を送っている60代の女性にお会いしたんですが、女性として見られている意識があるので、とても可愛らしくて素敵でした。同じ年代でも確実に差が出ますね

 逆にいうと、レスは女性の見た目や振る舞いを老け込ませてしまうということ。それは聞きづてならない!牛山さんのアドバイスでレスを解消した3組の夫婦の実例を紹介するので、再開のヒントにしてほしい。

CASE1 身体の悩みは正直に伝える

 中高年夫婦のレスには、加齢によって訪れる“身体の悩み”がつきもの。40代に入ってから膣が濡れにくくなり、夫とのセックスがツラくなっていた町田加奈子さん(仮名・46歳)は、不安を感じて病院を受診。

「お医者さんからは、加齢で性欲が弱まったり、ホルモンが減少したりして膣が潤いにくくなるのは正常な変化なので大丈夫、と言われました。病気の心配はなくなったけど、次は夫にどう伝えればいいのかわからなくって……」

 そんな加奈子さんの悩みを聞いてレスの前兆を察知した牛山さんは「自分の身体の変化を旦那さんに伝えてみて」とアドバイス。

「言われたとおりに“今はホルモンが変化して濡れにくく、挿入が痛いときがある”と夫に話しました。すると彼は“今まで全然気づかなくてごめん”と謝ってくれたんです。それ以来、セックス中も“痛くない?”と気遣ってくれるので、かなり気持ちがラクになって。もし何も言わずに拒んでいたら、溝が深まっていたかも」

 ちなみに、濡れにくくて挿入が難しいときは、潤滑ゼリーを活用するなど工夫するとストレスも軽くなるそう。恥ずかしがらず、ふたりでベストな方法を探ってみよう!

CASE2 妻からのレス解消の提案が吉

 戸田春香さん(仮名・48歳)夫婦は、子育て中の忙しい時期もセックスを欠かさなかったオシドリ夫婦。

「でも、40代になってから夫の“勃ち”が悪くなったうえに、私も濡れにくくなってしまい、挿入が難しくなって。何回かそんなことがあって以来、セックスの話題を避けるようになって、気づけば5年間、完全なレスに!」

 それでも春香さんは「夫ともう一度セックスを楽しみたい」と牛山さんに相談。牛山さんは「夫婦仲のよさを生かして、直球で本音を伝えてみて」と背中を押してくれた。

「勇気を出して“身体の悩みはあるけど、セックスを再開したい”と夫に伝えると、彼も同じ気持ちだった、と。幸い今は、いろいろなセックスアイテムがあるので私たちに合ったものが選べます。彼はED薬を飲んで勃ちやすくして、セックス中はゼリーやローションで挿入しやすくしたりして、今は夜の夫婦生活も楽しんでいます!」

 何より、女性からのセックス再開の提案は、夫にとってもうれしいサプライズになるとか。

「特にお子さんがいるご家庭は、セックスに関する話題がタブーになりがち。次第に旦那さんは、“うちの妻はこういう話は苦手”と思い込んで諦める人が多いようです。パートナーに素直になれない人も多いですが、女性から歩み寄るとポジティブな結果につながるはず」(牛山さん)