
1年以上、私たちの生活を脅かしている新型コロナウィルス。
感染拡大がもたらした外出自粛、飲食店の早仕舞いなど多くの生活の制限が、自然と私たちの消費行動を変化させています。
特に顕著なのは買い物でクレジットカードを利用する割合が増加したこと。
株式会社こどもりびんぐ「シルミル研究所」の調査で全国の女性911人に調査したところ、コロナ禍でクレジットカードの利用が「増えた」という人は31.5%と、「減った」の2.9%に比べ大きな伸びが見られました。
主な要因としては、巣ごもり需要でネットショッピングの利用が増加したことが1番に挙げられます。
総務省の「家計消費状況調査」によると、1世帯(2人以上)のネットショッピング支出額は、'21年8月は前年同月比5.3%増となる1万7353円、ネットショッピング利用世帯の割合は同1.5ポイント増の51.5%と、着実に利用金額、利用者数とも伸びていることが伺えます。
「シルミル研究所」の調査でも、「出前などでクレジットカードで事前に支払いする事が多くなった」「決済がスピーディーに終わり、滞在時間を減らせる」など、自粛生活によるオンライン決済の増加や接触対策や密を避けるために利用するようになった人が多く見られました。
利用機会の増えたクレジットカード。どうせ利用するならおトクに使いたいところ。
目次
1. 節約に最適なクレジットカード選びの基準
年会費無料
ポイントが貯まる
特典や優待がある
2. ポイントが「貯まる」のは大事、「還元率」はもっと大事
3. 生活圏に適したクレジットカードを選ぶ
4. 高還元率のクレジットカード
5. 獲得したポイントが様々なサービスで使える
6. 節約におすすめなクレジットカード3選
楽天カード
三井住友カード(NL)
dカード
8. 生活費の節約ならクレジットカード払い一択!のまとめ
節約に最適なクレジットカード選びの基準
調査によると、女性がクレジットカードを選ぶ際に重視するポイントとして
・年会費無料
・ポイントが貯まる
・特典や優待がある
の3点を重視する傾向が強いようです。

年会費無料
年会費無料のクレジットカードなら、年にいくら、というコストをかけずにクレジットカードの恩恵を受けられます。年会費が有料のクレジットカードは、たとえ1度も利用していなくても、持っているだけで年会費の支払いが発生してしまいます。
ポイントが貯まる
ネットショッピングや実店舗での買い物をクレジットカード決済をすることでそれぞれのカード会社が設定しているポイントを獲得することができます。同じ金額を払う場合でも、現金決済よりおトクで、貯まったポイントを買い物に使ったり、商品と交換することができるので節約にもなります。
特典や優待がある
クレカの種類によっては、特定のチェーンや商業施設で使用することで、ポイント還元以上の優待(割引やドリンクのサイズ増量など)が受けられることもあります。また、空港ラウンジが無料で利用できるものも。
また、旅行中の病気やケガなどに備えられる国内・海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードもあります。旅行傷害保険が自動付帯されるクレジットカードであれば、特別な手続き不要でその保険に加入できます。
ポイントが「貯まる」のは大事、「還元率」はもっと大事
ところで、「ポイントが貯まる」ということは重視するのに「還元率の高さ」でクレカを選ぶ人は意外と少ないことも調査で判明しています。
自分がもっともよく使っているクレジットカードの還元率を「知らない・分からない」と回答した人が54.2%もいたのです。
せっかく利用機会の増えたクレジットカードですから、できれば高い還元率でお得に買い物・節約ができるものを選びたいですね。でも、使っているのが高還元率のクレジットカードでも、ポイントを使わない・使うことが難しいサービスだったら意味がありません。
週刊女性PRIMEがおすすめするクレジットカード選びのコツは、以下の3点です。
・自分自身のクレジットカードの使い方にあった会社を選ぶ
・年会費無料・高還元率
・獲得できるポイントが様々なサービスに使える、様々な他のポイントに交換できる
生活圏に適したクレジットカードを選ぶ
あなたの生活のスタイルにあったクレジットカードを選ぶことがまず大事になってきます。たとえば、
・コンビニ、あるいはスーパーの利用が多い方
→よく使うコンビニ、スーパーの利用でポイント還元率がアップするカード
・旅行が好きな方
→付帯する旅行損害保険が充実しているカード、マイルが貯めやすいカード
・ネットショッピングが好きな方
→特定のショッピングサイトを利用することで還元率がアップするカード
・電子マネーをよく使う方
→よく使う電子マネーのチャージ、使用でポイントの“二重取り”ができるカード
など、あなたの普段の生活に最も役立つカードを見つけることが重要です。
高還元率のクレジットカード
年会費無料で、かつ高還元率のカードを選ぶことで、余計な出費をせずに効率的にポイントを貯めることができます。
クレジットカードの年会費は無料から年に数万円以上のものまで、多種多様にあります。年会費が必要なグレードのカードにすることで、ポイント還元率がアップしたり、特典の内容が充実するものもあります。
年間で利用する金額によっては年会費を払うよりも多くのポイントや特典などの恩恵を得ることができますが、今のクレジットカードは年会費無料でもさまざまなサービスがついています。
まずは、年会費無料のカードを作り、サービスなどを体験してみることがおすすめです。
獲得したポイントが様々なサービスで使える
ギフト券と交換できたり、現金として利用可能だったりと、クレジットカードの利用で獲得できるポイントの用途はそれぞれのクレジットカードによって違います。自分に合った使い道がなければ、せっかく貯めたポイントを活かしきれません。そのポイントによってどのようなサービスを受けることができるのか、事前に確認しておきましょう。
また獲得したポイント自体は使い道がなくても、他のサービスで利用できるポイントに交換できる機能を提供しているクレジットカードもあります。たまったポイントの移行ができるかどうか、移行の際の還元率が高いかなど、使い勝手の良いものを選ぶことが重要です。
節約におすすめなクレジットカード3選
ここからは、これらの条件を満たすクレジットカードのうち、週刊女性PRIMEが厳選した3枚をご紹介します!
・楽天カード
・三井住友カード(NL)
・dカード
楽天カード

楽天カードは年会費永年無料、楽天市場でいつでもポイントが3倍(=還元率3%)貯まる点が魅力的。ネットショッピングで『楽天市場』をメインに利用している人はぜひ持っておきたいカードです。
国際ブランドはVISA、MasterCard、JCB、AMEXの主要ブランド4種類から選択可能。ポイントは還元率常時1%で、楽天市場でのお買い物ならいつでも3%になります。
さらに、『SPU』(スーパーポイントアッププログラムの略)というエントリー不要の常設キャンペーンを実施しており、楽天のサービスを利用したり加入したりすることで、楽天市場の利用でもらえるポイントが最大で15.5%になります。

貯めることができるのは『楽天ポイント』です。楽天の提供する様々なサービスで現金の代わりとして利用できるほか、電子マネー『楽天Edy』にチャージすることでリアル店舗のお店でも利用することができます。
楽天Edyは全国のコンビニやスーパー、ドラッグストアやファミリーレストランなどをはじめ、使えるお店がとても多く、使い勝手がいい電子マネーです。

注意して欲しいのは、楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があり、SPUで倍率が上がって獲得できるのは「期間限定ポイント」という点。
通常ポイントは街中での買い物や楽天サービスの利用によって貯めることができ、新たにポイントを獲得すれば、1年間の有効期限が自動的に延長されていくのが特徴。1年に1回以上利用すれば通常ポイントがなくなることはありません。
しかし、期間限定ポイントはそれぞれに10日や1か月といった、固有の有効期限があります。ポイントを新たに獲得しても有効期限は延長されません。ただし、ポイントを何らかの使用する際は期間限定ポイントの方から消費されていきます。
期間限定ポイントは買い物やサービスの利用、などで早めに消費するのが理想ですが、「今は欲しいものがない」「ポイントを使うために余計な買い物をしたくない」という人も少なくありません。
そのような場合は、楽天ペイでの支払いに充当したり、楽天市場の「商品券販売センター」で、商品券やグルメカード、図書券などに交換しましょう。 JCBのギフトカードや三井住友のVJAギフトカードなどは、有効期限がないため、早めに交換して好きなときに使うことができます。
ネット不正あんしん制度や商品未着あんしん制度といったネットショッピングに時のトラブルに対応した制度も導入。楽天のショッピングサイト『楽天市場』に限定されたサービスもありますが、安心してネットでお買い物をすることができます。
海外旅行保険も、楽天カードで「募集型企画旅行」代金、つまりツアー代金を支払うことで最大2,000万円の死亡保険などが付帯します(※購入された航空券が募集型企画旅行に該当するかのご判断につきましては購入先の旅行代理店へお問い合わせください)。
また海外での病気・ケガに備えられる傷害治療費用、疾病治療費用の保証はそれぞれ最高200万円となっています。最も利用頻度が高くて重要な補償ですが、年会費のかかるアメックスグリーン(年会費税抜き12,000円)は100万円、ラグジュアリーカード(年会費税抜き50,000円)でも200万円と、海外旅行の際に利用する可能性が高い傷害・疾病治療の補償額が年会費無料にも関わらず充実していることも素晴らしい点と言えるでしょう。
楽天ポイントはANAマイルに交換する事もできます(楽天ポイント2ポイント⇒1ANAマイル)。旅行保険の補償の充実さもあり、海外旅行をする人にとってもおすすめの1枚と言えます。
三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は年会費永年無料、最大5%還元、両面ナンバーレスのクレジットカードです。
まず大きな特徴として、このクレジットカードにはカード番号や所有者のローマ字名、ネットショッピング利用時などに使用する、通常裏面に記載されるセキュリティーコードなどが一切記載されていません。カード番号は、専用のスマートフォンアプリ『VPass』などで確認することができます。
実店舗などで利用する際に、カード番号を盗み見されることがなく、安全性が非常に高いカードといえます。
三井住友カード(NL)を利用することで得られるポイントは『Vポイント』です。利用金額200円ごとに1ポイント貯まります。通常還元率は0.5%ですが、ポイント増量のしくみを上手に活用すると還元率は最大5%に。1,000円のお買物で100円相当が還元されます。この場合の還元率は、一般的なクレジットカードの還元率と比較しても高いと言えます。
5%還元となるケースですが、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・マクドナルドでカード利用するとポイントがいつでも5倍となり、ポイント還元率は2.5%に。さらにこの支払いをVisaタッチ決済・Mastercardコンタクトレスで支払うことで通常のポイント還元率より10倍、5%のポイント還元を受けることができます。

自分で選んだお店で買い物をするとポイントが2倍になるユニークなサービスも。ライフや生協などのスーパー、マツモトキヨシやトモズといったドラッグストア、ドトールコーヒーやプロントなどのコーヒーチェーンなど、約60チェーンの中から3店を選び、そこで買い物をするだけで自動的にポイントが2倍になります。よく使う店が対象となるチェーンであれば、日常の買い物でお得にポイントを貯められます。
最もポイントを貯めやすいのは、Vポイントの優待サイト『ポイントアップモール』です。名前の通り、このサイトを通じてショッピングをすると、店舗によって0.5%~9.5%のポイントが追加で付与され、還元率が大きく跳ね上がります。

店舗数は350店以上と豊富。Amazonや楽天市場など、普段ネットショッピングに使うサイトも多くラインナップされています。なかでも紳士服の「AOKI」や、通販サイト「ダイレクトテレショップ」はポイントアップモールを経由して商品を購入すると、還元率は20倍、10%ものポイント還元を受けることができます。
ポイントアップモールでは還元率アップのほか、値引きのクーポンなども定期的に配布しており、高還元の恩恵を受けながら、さらにお得に買い物をすることができます。
三井住友カードでは「ココイコ!」というサービスも展開しています。エントリーして街でカードを利用すると普段より多くのポイントやキャッシュバックの特典がもらえる、おトクなサービスです。

高島屋や小田急百貨店、東武百貨店といったデパートや、紀伊国屋書店、ブックファーストなどの書店チェーン、回転寿司屋やカラオケ店、ホテルなど、対象店舗・チェーンは200件以上。大抵は0.5〜1%以上のポイントが付与されるので、エントリーするだけで2倍、3倍のポイントを獲得することができます。三井住友カードを持っていれば誰でも無料で使えるサービスなので、対象店舗に買い物に行くときはぜひ使って損はないサービスとなっています。
銀行系クレジットカードとしての大きな特徴は、資産運用もできること。「三井住友カードつみたて投資」では、SBI証券の投資信託をクレジットカードで積立することができ、積立額の0.5%のVポイントが毎月貯まります。積立可能な金額は毎月5万円までとなり、年間60万円積み立てれば、最大3,000ポイントを獲得することができます。

さらにSBI証券で投資信託や国内株式など、さまざまな取引に応じてポイントが付与される「SBI証券Vポイントサービス」を利用することで、毎月定期的にポイントがさらに増やすこともできます。資産運用するのと同時に、毎月ポイントが付与されるので、計画的にポイントを貯めることができます。
ETCカードは無料発行。年会費が無料でも、発行手数料やETCカードだけ年会費がかかるカードもあるので、高速道路を利用する人にもおすすめできます。
家族カードも親カードと全く変わらないサービスを受けることができるのが魅力。しかも1枚目は初年度無料、2年目以降も3回以上使えば無料になるので、夫婦で効率的にポイントを貯めることができます。
ネットショッピングも、実店舗での買い物もお得になる三井住友VISAカード(NL)は安全性の高い、初めて作るクレジットカードとしてもオススメのカードです。
dカード

NTTドコモがプロデュースしているクレジットカード『dカード』は、ドコモユーザー以外にもお得な特典が満載の年会費無料カードです。
イメージとしては名前の通り、ドコモの契約者しか保有する価値がないイメージがありますが、非ドコモユーザーでも保有するメリットが多く存在しています。
貯められるポイントは『dポイント』。通常カードでもポイント還元率が1%あり、dカード特約店の場合は手続きなしで1.5%以上の還元率となる優秀なカードです。
年会費は無料、本会員カードの他、本会員の家族が発行できる家族カードが2枚まで無料で発行できます。
ETCカードの年会費は初年度無料で、2年目以降も前年1回以上の利用で無料です。dカードのETCカードは本会員だけではなく、家族会員ごとに発行できるのが魅力です。車利用が多い地域によっては家族が1人1台車を持っていることも多く、そうした場合に便利です。
dカード会員はネットショッピングがお得になるポイントアップモールである『dカード ポイントUPモール』を利用できます。このサイトを経由してAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなどのオンラインショップにて、dカードでお買い物するだけで最大で10.5倍のボーナスポイントを獲得することができます。

キャッシュレス決済サービスの『d払い』を使うことでも、ポイントをお得に貯めることができます。10%や30%還元など、d払いを使うことでdポイントを獲得できるお得なキャンペーンを定期的に開催しています。また、コンビニ、ドラッグストア、スーパーなど使い勝手が良いお店でキャンペーンも数多く実施されており、かなりアツい決済ツールといえます。
dポイントは、ドコモの料金支払い、JALマイルへの交換などにも使えますが、d払い料金に充当することができます。d払いはセブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ウェルシア、サンドラッグ、オーケーストア、イトーヨーカドー、デニーズなど、幅広いお店で使えるので、日常のお買い物で現金同様に使うことが可能です。
さらに、ローソン、ファミリーマートなどの一部チェーンでは『dポイントカード』を提示しながら、支払い方法をdカードに設定したd払いで支払うことで、ポイントを三重取りすることができます。d払いで0.5%還元、dポイントカードの提示で1%還元、dカードでの支払いに1%還元で、ポイント還元率を2.5%に伸ばせる場合もあります(※お店によりポイント還元率や対象となる金額が税込額・税抜き額かの違いがあります)。
ドコモならではのサービスとして、『dカードケータイ補償』という携帯電話端末の保証がついているのも面白い点です。端末が購入から1年以内に偶然の事故により紛失・盗難または修理不能(水濡れ・全損など)となった時にドコモショップでdカードを使って購入し直すと、購入費用の一部を負担してくれます。万が一の時に助かるサービスですね。
海外旅行にもdカードは活躍します。アジア、ハワイ、グアム・サイパン、北米、南米、ヨーロッパまで、世界各地の都市に『VJデスク』というサポートセンターが設置されており、現地事情に精通した日本語スタッフが旅行をサポートしてくれます。

VJデスク・ホノルルには、休憩の待ち合わせなどに利用できるラウンジもあります。また、海外での緊急時の連絡先は24時間・年中無休なので、盤石のサポート体制が構築されてます。海外でdカードのクレジットカードを紛失・盗難した場合は、10,000円(税抜き)で現地に暫定的なクレジットカード(緊急カード)を届けてくれるサービスも有ります。
ただし、dカードの通常カードには海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険がありません。海外旅行をするのなら、上位カードのdカードGOLDというゴールドカードも選択肢に入れたほうがいいかもしれません。

年会費(税抜き10,000円)はかかりますが、最大1億円の海外旅行保険(国内は5,000万円)がついたり、通常カード以上にポイント還元の恩恵を得ることができます。ドコモ契約者でない場合は、年会費無料でコスパが良好なdカードがおすすめですが、特に携帯電話のキャリアでドコモを使っている人には多くのメリットがありますので、ドコモユーザーは『dカードGOLD』をおすすめします。
dカードは還元率が高く、還元率が上がるdカード特約店は日常的に利用できる店が多数そろっている、ドコモユーザー以外にもおすすめのカードです。
生活費の節約ならクレジットカード払い一択!のまとめ
クレジットカードは種類によって還元率も、ポイントの使い道もさまざま。自分の生活スタイルにあったクレジットカードを選んで、ネットショッピングだけでなく外出する機会が元に戻ったアフターコロナも家計を守り、おトクに暮らしましょう!