目次
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ー ショック! 更年期はアソコも劣化する
Page 2
ー アソコは“第2の顔” 「ふっくらピンク」を目指すお手入れ法 ー 適切な洗い方でにおいのもとを断つ
Page 3
ー 潤う人生後半を!女の現役感をアップするマッサージ

 更年期はさまざまなトラブルが起こるが、その影響は女性器にも及び、かゆみ、におい、たるみ、尿もれなどを招く。さらに、腟は数か月セックスレスなだけで萎縮、「痛い」「濡れない」などの苦痛を伴うように。自分のアソコをケアすることで、気持ちイキイキ、人生の質までアップ!

ショック! 更年期はアソコも劣化する

 年を重ねるほどアソコが下着と擦れて痛くなったり、なんとなくにおうと感じたり……、年々強まっていくデリケートゾーンの違和感。そんな中高年女性特有のお悩みには“更年期”が深く関わっている。

「更年期は閉経を挟んだ前後5年、合計10年の期間を指します。この期間に起きる大きな変化は、卵巣の機能停止。卵巣には女性ホルモンのエストロゲンを作る働きがあるので、卵巣が機能しなくなればエストロゲンの量は急激に減ります。 

 エストロゲンは、月経や出産に関わるだけでなく、血管や骨の健康を保ち、肌の潤い成分を作る線維芽細胞に働きかける重要なホルモン。なので、卵巣の機能が停止すると動脈硬化や骨粗鬆症、肌のシミやシワの増加などの不調を招きます」

 そう話すのは、富永ペインクリニック院長・富永喜代氏。富永氏は中高年の“性の困りごと”にフューチャーした『性のトリセツ』を執筆し、YouTubeでも医学的な観点から多様な情報を発信している。

「デリケートゾーンも例外ではないどころか、卵巣と距離が近いぶん、エストロゲン低下の影響を最も受けやすい部位です。ぶっちゃけて言うと、更年期以降、腟のお手入れをしなければどんどん“劣化”していきます」

  “腟の劣化”とはかなりのパワーワードだが、富永氏いわく、日本人のほとんどがその事実を知らないという。

「私が運営している『富永喜代の秘密の部屋』というフェイスブックのコミュニティーでは、中高年の性に関するトピックスを扱っています。そこに登録している40~60代の男女351人に、更年期以降の女性が感じる性交痛や、腟の萎縮に関するアンケートを取ったところ、女性の3人に1人が『腟が劣化することを知らない』という結果が出ました。

 これは、日本の性教育がデリケートゾーンの話題をタブー視してきた歴史の表れでもあります。ヨーロッパではデリケートゾーンのお手入れは一般的ですが、日本の中高年女性には“デリケートゾーンをケアする”という発想すらないのが実情です」

 多くの女性がデリケートゾーンの話題を避けてきたため、いざ更年期を迎えて腟に違和感を覚えても相談できずにいる。

「加齢による腟の劣化は、誰にでも起きるごく自然な変化。まずはその事実を受け入れて、前向きに腟のケアをスタートしてほしいですね」

年をとるほど増す
更年期のデリケートゾーンの悩み


更年期はさまざまな“デリケートゾーントラブル”に襲われる!

・におい
・性交痛
・頻尿
・尿もれ
・かゆみ
・おりものの変化
・下着のこすれ
・潤いの減少