
「大混乱が起こってこちらがすごく批判されたんですけど、こちらは本当に何も悪いことをやっていないので。これだけは自信もって言えるのは、100%何も悪いことしてなくて……」
テレビクルーの取材に対して堂々たる様子で語ったのは、東京・港区のインターナショナルスクール・Xの創立者、リナ・ローズ氏。5月30日、情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が、同スクールが“家賃滞納”で突如閉鎖、保護者への授業料の返金をめぐってトラブルになっていることを報じた。
Xがあるのは港区の高級住宅街。地下1階、地上2階建ての同スクールは2015年に開校され、0歳〜6歳の幼児、およそ100人が通っていたという。子ども1人の年間の授業料は500万円ほど。英語や中国語など2カ国語以上を学べる英才教育が強みだったが……。
「報道によれば、今年3月、スクールの入り口ドアに“明け渡しの強制執行”と書かれた紙が貼ってあったそうです。原因は、スクールによる家賃の滞納。裁判上の和解での明け渡し期限である2017年11月までに立ち退くことを約束していたにもかかわらず、それを実行しないまま運営を続け、5年以上経ってから強制執行が行われることに」(スポーツ紙記者)
保護者への説明は「いっさいなし」
建物オーナーの代理人弁護士は、すぐに強制執行を申し立てなかった理由を「建物に通う子どもたちへの影響を考えて解決を探るため、(スクールに対し)協議や調停の打診を重ねていたから」と説明。今年3月の強制執行までの期間、保護者たちに事情を説明する猶予は十分にあったはずだが――。
「3月までの間、スクール側は家賃滞納による明け渡しについて説明会などをいっさい開かず、保護者たちは張り紙を見て初めて、建物の占有に関する裁判のことを知ったといいます。さらに、事情の説明を求めても十分な対応がなかったことで、スクールを信用できなくなった保護者はやむなく子どもを退学させることに。退学する子どもの保護者が前払いで振り込んだ今年度の授業料の返金を求めたものの、取り合ってもらえず、弁護士に相談して法的な措置に出る保護者が続出しました」(同・スポーツ紙記者)
スクール側は、強制執行が決まった後も、保護者に対して今年度の授業料の振り込みを要求していたとされている。約500万円という高額な授業料だけに、保護者たちが困惑するのも無理はない。加えて、明け渡しが決まった状態で多くの園児を迎え入れたことにも問題がありそうだが、リナ氏は取材に対して、
「お子様たちが避難されて教育ができない状況で、一時の場所を借りたり色々して移動はしてるんですけど。建物がないので、すごく困っています」
「とにかく建物に戻れるように今、方法を見つけているので」
と、あくまで一時的に建物を離れているだけであると説明。