「やられたらやり返す。倍返しだ!」

 最高視聴率は42・2%を記録し、平成のナンバーワン民放ドラマとなった『半沢直樹』(TBS系)。最終回も、半沢が銀行からの出向を命じられるという含みを持たせた終わり方だったため、すぐに続編が制作されると思われていた。

 しかし、'13年の放送からはや6年。これまで何度となく続編の噂が流れては消えてきた。ようやく来春に放送されるというのだが、なぜ、ここまで時間がかかってしまったのか。

「半沢役の堺雅人さんはもちろんですが、妻役の上戸彩さんの妊娠やほかの役者さんのスケジュールとの兼ね合いもあり、これまで何年間も実現に至らなかった。よいタイミングがあれば、TBSは手を替え品を替え堺さんの事務所に交渉をしていたといいます」(スポーツ紙記者)

クセを弱めて……

 ヒットから間をあけずに続編を作ることは、役者側にもビジネス的なメリットがあるという。

「CMのオファーがあるのは、基本的に連ドラに主演している“旬な”俳優さんたち。ヒット作から時間をかけずに続編を作れば、旬な時期を維持することができますからね」(広告代理店関係者)

 そんなチャンスを目前にして、堺はなぜ続編の制作に消極的だったのだろう。

「ひとつの役のイメージがあまりにも強くなりすぎてしまうのは、俳優としてもったいないということだそう。本人もそうですが、事務所の考えでもあるようです。だから、ここまで期間をあけたんだと思いますよ」(芸能プロ関係者)

 そんな中、最近では事務所をたびたび訪れる堺の姿が。

それでも続編をやると決めた以上は、前回よりもさらによくしたいという思いがあるんでしょう。ちょっとしたクセを薄め、より自然な演技になるように、事務所の幹部が堺さんにつきっきりで指導しているとか。3時間くらいになることもざらだといいます」(制作会社関係者)

 前作があれだけの高視聴率を叩き出したとなると、今作でも彼にかかるプレッシャーはそうとうなもの。

「堺さんはたまに飲みに行って息抜きしています。冗談で“しんどいよ”なんて言って場を和ませているそうです。特に'04年の大河ドラマ『新選組!』のメンバーとは今でも仲がよく、ほかの人には言えない本音やグチも話して、気持ちを入れ替えて仕事のスイッチを入れているみたい」(前出・芸能プロ関係者)

 堺を大切に思うキャストやスタッフに囲まれて、'20年版の視聴率はさらに“上を目指す”ことになりそうだ。