TOKIOのリーダー城島茂

「SMAP解散後、“国民的スター”の座は間違いなく嵐に継がれるとみられていました。ところが、メンバーのスキャンダルも相次いでか人気は下降ぎみ。一方でデビュー以来、一定した人気を保っているのがTOKIOです。地味ですが、これはすごいことなんですよ」(テレビ局幹部)

 '94年9月に『LOVE YOU ONLY』でデビューしてから23年。SMAPと嵐の2大グループの“狭間”で活動してきたTOKIOが、あらためて業界内で評価が上がっているという。

KinKi Kidsの堂本剛が突発性難聴で緊急入院した際も、『テレ東音楽祭』(6月28日放送)に長瀬智也が代役として堂本光一と急造デュオを組みました。あらためて“困ったときはTOKIOだね”という声もあがったそう」(音楽番組スタッフ)

 さわやかなジャニーズとはかけ離れた、“ガテン系”アイドルとも称される5人。その方向性を決定づけたのが、'95年から22年間放送されている『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)だ。

「『DASH村』をはじめとした自然の摂理やものづくりを学べるため、日曜夜7時に家族全員で楽しめる番組として人気です。視聴率は毎回15%以上、ときに20%に迫ることも。これはジャニーズの冠番組の中ではズバ抜けた数字です」(テレビ誌記者)

 特に、リーダーの城島茂や山口達也は村を訪れるたびに農業、工業、建築業などの知識と技術を披露している。

そのためか“わからないことはリーダーか山口くんに聞け”と、後輩からも“アニキ”というよりは便利屋のように頼られているそう(笑)」(番組制作スタッフ)

 SMAPの“穴”も埋めている。'20年の東京オリンピック・パラリンピック開催を受けてSMAPは'15年11月に『パラリンピック応援サポーター』に就任した。ところが昨年8月に年内解散が発表されると『応援サポーター』は1年足らずで打ち切られた。

 すると翌9月、運営母体は違えども、TOKIOが『東京オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』スペシャルアンバサダーに就任。以降、'20年大会に向けて盛り上げている。

「昨年のNHK紅白歌合戦で、ジャニーズ初の中継出演した彼らは東京都庁で歌い、演出も'20年大会を意識したもの。すっかり“顔”におさまっています。ちなみに23回目の出場は、SMAPと並ぶジャニーズ最多出場。おそらく今年で記録を塗り替えるでしょうね」(スポーツ紙記者)

 先輩や後輩からの人望もあり、また老若男女から人気を得ているTOKIO。まさに“ポストSMAP”にふさわしいのだが、彼らには致命的な弱点があるのだとも。

「アイドルの生命線とも言うべきCDがとにかく売れないのです。昨年12月の『愛!wanna be with you…』は初週1・7万枚でランキング4位と、ジャニーズグループとしては目も当てられない。コンサートはもう3年間も音さたナシです。

 “村人”イメージが強すぎて、アイドルとして見られなくなってしまったのでしょうか(苦笑)」(レコード会社関係者)

 '14年のデビュー20周年時は、雑誌のインタビューでTOKIOの目標を聞かれて《生涯アイドルが、TOKIOに課せられた宿命だと思います》と力強く話していたリーダーの城島茂(現46歳)。そう、彼らは農家ではなくこれからもアイドルなのだ!