超話題になったミュージカル『刀剣乱舞』~三百年の子守唄~で共演し、今年の12月には同作の『真剣乱舞祭』で再共演する荒木宏文さんと財木琢磨さん。『週刊女性』本誌(2017年8月22日・29日合併号)で、仲のいい先輩・後輩である2人のオフタイム対談が実現! 

 本誌に掲載できなかった、2人のプライベートを暴く(!?)スペシャルトークをお楽しみください。

左から荒木宏文、財木琢磨 撮影/森田晃博

おしゃれ番長・荒木宏文&天然な後輩・財木琢磨の関係性

――2人はどんな関係性なんですか? 兄弟、先輩・後輩、師匠と弟子とか。

財木 いいお兄ちゃんでもあり、すごく優しい先輩です。今までにいなかった感じの先輩ですね。

――財木さんはどんな後輩ですか?

荒木 天才肌だと思います。やってることがすべてプラスに転がっていくような星に生まれた人なのかなって思いますね。人柄もあって、なんかすごく得をするタイプだと思います。芸能界でやっていく中で、売れてくると怒られなくなったりするじゃないですか。怒りづらくなるというか。琢磨の場合、人としてヌケてる部分が多々あるから(笑)、怒りやすいんですよね。

財木 それは言われますけど(笑)。

荒木 で、怒られたことに対してヘコまないから、いつでも注意できる。すごくわかりやすいタイミングで怒ってもらえるっていうのは、彼にとってすごくプラスに働いているのかなと思いますね。だから結果、すごくその現場の評価もよくなりますし、彼自身もどの現場にいっても成長できる人柄を持ってるから。すごく得をしてる子なんだろうなって、見てて思います。

――荒木さんも、財木さんに何か注意されたことあるんですか?

荒木 僕はないですね。僕が注意するより前に、すでに怒られてたから(笑)。

財木 あぁ……。

――『刀ミュ』は海外公演もありましたし、印象深いオフの出来事は?

荒木 中国公演に行く前に、思い出し稽古をしたんですよ。その後、別の舞台の稽古が入っていた(崎山)つばさ以外の5人でご飯を食べに行って。つばさがそれをSNSで見て、うらやまし過ぎたらしくて。中国に入った日の夜に「俺だけ行けてないじゃないですか!」って、俺ともっくん(太田基裕)の部屋に言いにきて(笑)。

荒木宏文 撮影/森田晃博

財木 それで、ホテルのレストランみたいなところにキャスト6人で行ったんですよね。その時間がけっこう面白かった(笑)。

荒木 もう中国語わかんないし、メニューも何にもわかんないし、どうしようもない状態で。メニューも読めないけど、勘でみんな1品ずつ頼んで。

財木 とりあえず、全員違うやつを指さして。「これワン」みたいに。「ワン」さえもぜんぜん通じなくて、もうほんとにジェスチャーで頼んで。それで、出てきたもの3つぐらいは、お茶とか炭酸のジュースとかだったんですけど……。あとの3つが落花生と……。

荒木 フルーツの盛り合わせと、キュウリみたいなやつが出てきて(笑)。

財木 全員ドリンクがくると思ってたから、このおつまみたちはお通しなんだと思ってて。でも一向にこないから、ああ~、俺らが頼んだのはこれなんだって(笑)。その後、スパイゲームやって……。

荒木 お芝居のワークショップでやるような、犯人当てゲームみたいに遊び感覚でできるお芝居の稽古があって、それをみんなでやろうってなって。

財木 それで3時間くらい盛り上がってましたよね。

――どういうふうにするゲームなんですか?

荒木 ひとり指令を出す人がいて、まず、その団体の中でスパイを決めるんですね。みんなに目を閉じてもらって、肩をたたかれた人がスパイで、ミッションを与えられるんです。で、そのミッションを時間内にクリアしなきゃいけないっていう。

財木 スパイへの指令は、例えば「脚のすね毛をバレないように抜く」とかね。それを何回も何回もやって(笑)。人狼ゲームみたいな感じですね。

――それは誰が強いんですか?

荒木 もっくん強かったですよ。見抜くのも強かったし、自分がスパイになったときにミッションクリアするのも強かったですね。

――一番弱かったのは?

荒木 俺じゃない?(笑)

財木 俺じゃない?(笑)

荒木 俺らダメですね(笑)。

荒木さんちに行きたいんですけど、ダメって言われました(笑)

――2人でオフにやってみたいことありますか?

財木 俺、荒木さんちに行きたいんですけど、ダメって言われました(笑)。

荒木 アハハハハ! ヤダって言った(笑)。俺、めったに人を家に上げないので。相手に気を使うんですよね。俺の空間にマッチしていない人がいるっていうことが、すごくストレスになってくるんです。

財木琢磨 撮影/森田晃博

財木 人の家には行きます?

荒木 うん。人を呼ぶことに対してストレスを感じてない人が呼んでるから、それはいいかなって思うんだよね。俺みたいな体質の人は、そもそも家に呼ばないと思う。

財木 へ~。僕はどっちかっていうと、家に呼びたくなるんですけど……。でも荒木さんには来てもらいたくないかも(笑)。めちゃくちゃ狭いし、「汚ね!」って言われそうだから(笑)。

荒木 それはね、(横田)龍儀が「琢磨のウチ、めっちゃ汚いんですよ」って連呼してた(笑)。

財木 龍儀のくせに(笑)、あいつんちも汚いんですよ。俺の部屋が汚いのは、狭いからなんですよ。物をしまうところがなくて。だから人を呼ぶときは、テレビを外に出して、布団をべランダに出さないと、座るスペースがない(笑)。

荒木 アハハハハ! まあ、ものを増やさないことですね。

――今年に入って、そもそもオフはあるんですか?

荒木 僕は『刀剣乱舞』の後、6月にありました。

――オフのときは、最近はどんなふうに過ごしてますか?

荒木 共演者や友達の舞台を見に行ったり、興味のある映画とかも見に行くし、見逃した作品のDVDを借りて見たりもするし。インプットにあてることが多いですね。あと6月の誕生日前日から3泊で実家に帰って、誕生日を家族と過ごして。その夜は幼なじみの家に行って子どもと遊んで。

 韓国にも行きました。韓国でココ・シャネルのヒストリー展をやっていて、それを見に。日本でもそのうちやるかもしれないけど、韓国だと館内の展示の撮影がOKでSNSに上げても問題ないので、写真に残せるのがすごくいいなと思って。韓国に住んでる友達にコーディネートをお願いして、韓国のアプリで予約をしておいてもらって。

財木 (やや呆然と)すげ~。

荒木 すごく面白かった。壁に服のパターンが書かれていたり、会場の窓から何からすごくおしゃれで。

財木 俺とはぜんぜん違う。生き方が違いますね。

荒木 アハハハハ!

荒木宏文、財木琢磨 撮影/森田晃博

財木 俺、今年に入って続けて休んだ記憶がないです(笑)。1日ぽっと休みをもらえたときは、YouTubeを見てます。最近よく見るのは、ラーメンのユーチューバーの人の動画。「毎日ラーメン健康生活」っていって、ずっとラーメンを食べてて。その人が紹介してるラーメン屋さんに行ったりもしました。

 でも休みが3日もらえたら、1日はご褒美で大好きなお寿司や焼き肉を食べに行って、1日は身体を鍛えるためにジムに行ったりしたいですね。あとは友達と遊びに行きたい。『テニミュ』のキャストから誘われても行けなかったり、人付き合いがちょっと悪くなっちゃってるので(笑)。

――いつか、オフに荒木さんを家に招待します?

財木 引っ越してきれいな部屋になったら、たこ焼きとか一緒にしたいですね。俺、25歳以降からしっかりするので(笑)。

荒木 あと、1年猶予くださいって?(笑)

財木 25歳過ぎた俺を見てください!


<プロフィール>
あらき・ひろふみ◎1983年6月14日、兵庫県生まれ。34歳。O型。映像も舞台も数多く出演し、キャリアのある実力派。舞台『幽劇』(東京:8/17~23日本青年館、上海:9/1~9/3虹橋芸術中心)、『不届者』(東京:9/27~10/1天王洲銀河劇場/大阪:10/13~15サンケイホールブリーゼ)の公演が控えている。

ざいき・たくま◎1992年10月15日、福岡県生まれ。24歳。O型。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの手塚部長役で舞台デビュー。今年、ミュージカル『刀剣乱舞』に出演するなど注目の若手俳優。10月から放送の『水戸黄門』(BS-TBS)に佐々木助三郎役で出演。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/森田晃博 ヘアメイク/白石真弓)