気兼ねなく異国の街を歩きまわることも得がたい経験となる

「出迎え行事や取材設定もなく、みずからリュックを背負い、キャリーバッグをお引きになる佳子さま 英国ではプリンセスではなく、ひとりの留学生であることがよくわかりますね」

 9月13日に、短期留学のためイギリス・ヒースロー空港に到着された秋篠宮家の次女・佳子さまの様子についてそう話すのは宮内庁関係者。

 前日に、羽田空港からおちになるときは、大勢の人たちからカメラのフラッシュを浴びたが、英国では内親王さまを気にかける人はいない——。

「佳子さまは、最初の数日はロンドンに滞在し、日本大使館などを訪問されるなどしてから、リーズに向かわれました」(同)

 ロンドンから電車で3時間ほどのリーズ大学に、佳子さまが姿を見せられたのは18日のこと。

 雨が多く日中でも気温は15℃ほどの英国中部の街で、佳子さまがまず取り組まれたのはキャンパス内の“冒険”だった。

 広大な敷地内を行ったり来たりで、行き止まりの道をあわてて引き返されることも。

 食堂やスーパー、バーやラウンジなどがある「ユニオン」をしばらく見て回ると、語学センターが入る大学のシンボルともいえる「パーキンソン・ビルディング」へお立ち寄りになった。

 しばらくすると、日本人留学生たちとビルを出て、夕方には「ユニオン」のラウンジで開かれた親睦会にご参加。身振り手振りを交え、他の留学生たちと楽しい時間を過ごされた。

 その後、日本人男性と落ち合うと「ユニオン」内の食堂へ。ふたりっきりで30分ほど親しげに話し込まれる場面も——。

 またある日、街で立ち寄られたのは「ウィルコ」という生活用品店。佳子さまは食器やフライパン、まな板などのキッチン用品をご覧になったあと、クッションカバーや寝具グッズを手にとり、じ〜っくりと品定めを。

 30分ほどショッピングをしたあとは、大きな買い物袋を持ってリーズの“街ブラ”をお友達と楽しまれた。

 25日から本格的な授業が始まる前にガイダンスを受け、身の回りの品をそろえるなど準備を進められていた佳子さま。

 ふらりとコンビニでお菓子を買うこともあれば、食堂でひとり夕食をとられることもあるが、日本ではいつもそばに控えていた皇宮護衛官やお付きの人はいない。

 「英国生活」の充実ぶりがうかがえた。