吉岡里帆 撮影/佐藤靖彦

私より1か月先に生まれた“お姉ちゃん猫”がいて、ずっと猫がいる環境で育ってきました。実家ではだいたいいつも8~10匹くらいは飼っていて、多いときは15匹いたときも。家を引っ越すときは、“猫が走り回れるようにまずは庭が広いところにしよう”って家族で一致団結、常に猫ちゃん優先でしたね(笑)」

 “猫愛”を語りだしたら止まらない、大の猫好き女優・吉岡里帆(24)。そんな彼女が映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』でナレーションを務めることになり、“念願でした”と大喜び!

「“ネコ歩き”は19歳のころから見ていたし、私自身、ずっと岩合さんの大ファンだったんです。以前『スタジオパーク』(NHK)に出演させていただいたときに、シークレットゲストに岩合さんが来てくださって。私が撮った猫の写真を岩合さんが鑑定するっていう夢のような企画でした(笑)。それからいつか一緒にお仕事したいと言っていたので、その夢がついに叶ったんです」

 決められた言葉を淡々と話すのではなく、セリフ決めの段階から参加させてもらったと大興奮。

「猫は気高いところ、生き方がカッコいい!」と魅力を語るが、自身も“猫っぽい”と言われることが多いとか。

マイペースなところが似ているのかな。あとは……私“睡眠”に弱いんです

 最近は仕事終わりの22~23時から、運動不足解消のためにトレーニングもしているそうで、めっきり朝が弱くなったとか。

「もう帰ったらクタクタ。その結果、猫みたいにどこでも寝れてしまうんです。けっこう野性タイプで、どこでも生きていける感じ……なんて言い方したら、猫ちゃんに怒られちゃいますね(笑)」

吉岡里帆の“今”をもっと知りたい!

■“世界ネコ歩き”だけど、自身が今、行ってみたい国は?

「イタリア! 実は高校3年生のころ“行きそびれた”場所なんです。ずっと書道をしていて、あるときNHKで書道をイタリアの子どもたちに教える企画で学生を募集していて、選考に通ったんです! でも、費用30万円のところ、3万円と勘違いしていて……(笑)。結局、お金を用意できずにお断りする事態に。今でもすごい悔しくて、いつか絶対リベンジしに行きたいですね」

■『カルテット』では、かわいいのに目が笑ってなくて怖かった(笑)!

「(演じた)有朱はすごく嫌な女の子だったので、あのときは“いったい私、どれだけの人に嫌われちゃったんだろう”って思っていたんです(笑)。インスタでも“もうこんなの嫌だ”とかファンの方ですら怒っていて、でも、それはそれで女優冥利に尽きるというか。役としては“褒め言葉”なのかなって」

■エゴサーチはする? しない?

昔は自分がどう思われているのか気になってしかたなかったんですが、今はもうしないですね。私、自分に自信がなくて。悪いところとか書かれていたら“そうだよな”って気持ちが揺れちゃうので、見ないようにしています」

吉岡里帆 撮影/佐藤靖彦

■○○にハマってます!

「仕事(笑)。仕事のことばかり考えています。でも忙しい中でも舞台を見ることだけはずっと続けているんです。あとは家具探し。ビンテージとかよりも、どちらかというと研磨のかかったツルッとしたものが好きです。最近はソファを買いました。そこでは絶対に寝ないように気をつけています(笑)

■……ぶっちゃけ自信、あるよね!?

「自信があるように見せていくことで保っているだけなんです。自信がない人間に絶対、仕事なんてもらえないと思っているので。“私に任せてください”って自信があるように見せる。それは自分にも常に言い聞かせています」

■最近心に残った言葉は?

「RIZEなどで活躍されているケンケンさんがラジオのゲストに来てくださったときに“停滞は後退”とおっしゃってて。現状に満足した瞬間から後退しだすと思っていたので、すごくその言葉に共鳴しました。常に自分ができること以上のことをやっていく、高みを目指すというのを、スタンスとして持っていきたいです」

■今、“旬の女優”と呼ばれて──

「全然ピンとこなくて。でも、そう言っていただけてすごくありがたいです。みなさんに楽しんでもらえるような作品を残していきたいし、ずっと期待に応えていきたいです」

映画『劇場版岩合光昭の世界ネコ歩きコトラ家族と世界のいいコたち』 (c)MitsuakiIwago

映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』
10月21日(土)よりユナイテッド・シネマほか全国ロードショー