人気番組の多いダウンタウン
 普段感じていること、あるいは口には出せないホンネ、はたまた口が裂けても言えない秘密。──匿名という条件のもとに、ぜんぶ白日の下にさらけ出します! 男女のセキララなアレコレを、いろんな角度からアナリティクス(分析)! 数字はウソをつきませんよ♪

好きも嫌いも紙一重
賛否両論が渦巻く名物特番!

 番組改編期や、年末年始といったタイミングで、各局がこぞって放送するのが、いわゆる“特番”。最近は視聴率の低下傾向からか特番の数が増えている気がしますが、レギュラー番組の大型版ではない、“季節の風物詩”のようなビッグタイトルは今も数多くあります。

 長く親しまれていてファンが多い反面、「もういいよ……」という否定的な論調も耳にしますが、いったい世の女性たちは名物特番に対してどんなホンネを抱いているのでしょうか!? まずは「今でも楽しみにしている」という特番について聞いてみました!(20〜30代の女性200人を対象にアイリサーチ調べ)

■今でも楽しみな名物特番TOP10
(各局の主なバラエティ系特番24番組から、1位3pt、2位2pt、3位1ptで算出)

1位『絶対に笑ってはいけない○○』シリーズ(日本テレビ系)223pt
2位『NHK紅白歌合戦』(NHK)112pt
3位『リンカーン芸人大運動会』(TBS系)59pt
4位『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)57pt
5位『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)54pt
6位『よゐこの無人島0円生活』(テレビ朝日系)49pt
7位『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)37pt
8位『オールスター感謝祭』(TBS系)32pt
9位『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)29pt
10位『R-1ぐらんぷり』(関西テレビ・フジテレビ系)26pt

 紅白にダブルスコアという差をつけて1位に輝いたのが、なんと裏番組の『絶対に笑ってはいけない○○』シリーズ。今年は「アメリカンポリス24時」というテーマが発表されましたよね。視聴率では『紅白』が上に来ていることはご承知の通りなので、「『紅白』はみんなと一緒にいれば見るけど、実際に見たいのは『笑ってはいけない』」という仮説が成り立ちそうです。

 意外なところでは、3位の『リンカーン芸人大運動会』。う〜ん、ダウンタウン強し……といったところでしょうか。

 さてさて、気になる(?)のはここから。「正直、もう見ていない」「もうその役割を終えたのでは……?」という番組もきっとあるハズですよね。

■正直ぜんぜん楽しみじゃない名物特番TOP10
(各局の主なバラエティ系特番24番組から、1位3pt、2位2pt、3位1ptで算出)

1位『NHK紅白歌合戦』(NHK)206pt
2位『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)187pt
3位『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)133pt
4位『絶対に笑ってはいけない○○』シリーズ(日本テレビ系)52pt
5位『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)50pt
6位『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)47pt
7位『オールスター感謝祭』(TBS系)44pt
8位『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)42pt
9位『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)34pt
10位『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)30pt

 堂々の1位は『紅白』! 高視聴率は“惰性”だということの信憑性が増した感があります。そして不要説がしばしば聞こえてくる『24時間テレビ』も堂々の2位に付けました。さらに『仮装大賞』も入っていることから、お茶の間で家族で楽しむ古き良き団らん特番の役割は、もう終えているのかもしれませんね……。

各局の主なバラエティ系特番24番組から、1位3pt、2位2pt、3位1ptで算出

「マンネリだから」のひと言で片付けられてしまう
歴史ある特番の数々……

 では、どんな理由で「楽しみじゃない」という評価を得てしまったのでしょうか。名物特番が抱える問題点を、寄せられたコメントから考えてみましょう。

■1位『NHK紅白歌合戦』
「裏番組がおもしろくなってそちらを見るようになったから」(22歳・静岡県)
「好きな歌手が出ないし、アイドルと演歌には興味ない」(24歳・神奈川県)
「裏番組録画するし、外に出かけてるから」(30歳・兵庫県)
「コラボが多く楽しくないから」(29歳・山口県)
「長い」(37歳・三重県)

■2位『24時間テレビ 愛は地球を救う』
「恒例の100kmマラソンや毎年同じような企画ばかりで面白味がないから」(26歳・神奈川県)
「つまらない。感動ポルノ」(27歳・宮城県)
「長すぎて疲れてしまう。どうしても善意の押し売りに感じてしまう」(32歳・東京都)
「番組の趣旨・企画(お涙ちょうだい系)に飽きた」(24歳・大阪府)
「やらせに見えてきたから」(25歳・東京都)

■3位『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』
「昔のようなわくわく感がなくなった」(29歳・東京都)
「昔は楽しみにして見ていたのに、今ではテレビ欄もチェックしなくなったから」(24歳・神奈川県)
「そんなに面白いと思わない」(26歳・大阪府)
「年々つまらなくなっていく気がして」(28歳・神奈川県)

■4位『絶対に笑ってはいけない○○』シリーズ
「大晦日感がなく長いので、いつも録画してみていたが、それもおっくうになった」(29歳・宮城県)
「シリーズになってからだんだん新鮮さがなくなったから」(35歳・和歌山県)
「マンネリ化したなと思う」(39歳・徳島県)

■5位『輝く!日本レコード大賞』
「なんとなく時間が合わない。興味なくなった」(35歳・大阪府)
「マンネリ化」(37歳・東京都)

■6位『ものまねグランプリ』
「昔は面白かったけど、最近はマンネリ化してつまらない」(34歳・福岡県)
「本物を見た方が楽しいと感じたため」(37歳・千葉県)

■7位『オールスター感謝祭』
「知らない番組が多いから」(24歳・東京都)
「マンネリ」(28歳・愛知県)

■8位『志村けんのバカ殿様』
「面白さのツボが私自身変わってきた」(32歳・東京都)
「子供の頃は面白くて観てたけど、最近はバカらしくて面白いと思えないので」(29歳・愛知県)
「マンネリで何もおもしろくない」(37歳・愛知県)

■9位『全国高等学校クイズ選手権』
「自分も高校生ではなくなり、あまり興味がなくなってしまったから」(28歳・栃木県)
「単純に飽きただけ」(32歳・岡山県)

■10位『FNS27時間テレビ』
「おもしろくないから」(22歳・愛媛県)

 いずれの番組のコメントにもほぼ必ず入っていたのが「マンネリ」というキーワードです。また、「昔は面白かったのに」というコメントも多く見られました。

 確かに長く続けていると、人気企画や切り口が“勝ちパターン”となって定番化していくのでしょうけど、それが珍しくなくなったり時代にマッチしなくなってくると「ただ同じことを長く続けている」や、「最近は面白くない」と感じられてしまうのかもしれません。

 もちろんどの番組もマンネリ脱却のための試行錯誤を続けているのでしょうが、なかなか実を結ばないということは、最近、かつて一世を風靡したバラエティ番組の打ちきり例が多いことからもわかりますよね。

 諸行無常を感じずにはいられませんが、たま〜に見てみると、昔見て楽しかった思い出が蘇ってきたりして、ちょっと有意義な時間になることもありませんか? 今や娯楽はテレビのみならず豊富ですが、たまには“定番”に浸ってみるのもいいかもしれませんよ?