ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援を日々の生きがいとし、気づいたらとある現場でトップヲタクになっていた<男子>大学生・あくにゃんのコラム。
イラスト/びーえいち

 ジャニーズは、これまで記者会見の様子を撮った写真をネット上に公開することを禁止していました。しかし、主演映画『羊の木』の記者会見に登壇した錦戸亮氏(関ジャニ∞)から、ネットでの公開が解禁されました。

 時代の流れに乗ったともいえる今回の解禁ですが、韓国ではファンがライブや空港でアイドルの写真を撮り、それをネットで拡散することで新しいファンを増やしていくという文化があります。

 今回は両者のモデルを比較し、アイドルの肖像権やファンの拡散力について見ていきましょう。

 ちなみに私も一眼レフカメラを購入し韓国の推しをバッシャバシャ撮っていますが、推しの写真を自らが、合法的に撮影できるとなったら、かなりハマりますよ!

〈第十一声〉
推しを撮りたいファン心理
~その写真に「愛」はあるのか~

 昨年、公開された実写映画『鋼の錬金術師』において、映画館に貼られるオリジナルポスターには写っているのに、ネット上で公開されたポスターのほうには山田涼介氏(Hey! Say! JUMP)が、主演なのに載っていない! ということが話題になりました。

 従来の記者会見でも、全出演者で並んでいる様子をまず紙媒体(新聞や雑誌社)のカメラマンが撮り、次にジャニーズに所属するタレントを降壇させ、残りのメンバーで再度並び直し、ウェブ媒体のカメラマンが撮るという形式で行われています。

 ジャニーズのタレントの写真がウェブ上に、載ることはありませんでした。

 しかし、錦戸亮氏をキッカケとし、嵐では松本潤氏が『明治ミルクチョコレート』のイベントで解禁をし、その日は通常よりも多くの記者が押しかけたそうです。

 それぞれの写真を見ると、どことなく緊張感や素が垣間見え、なんだか不思議な気持ちになりました。

 しかし、韓国の芸能界を見てみるとアイドルの写真を撮るのは当たり前。むしろファンが撮った写真を積極的にSNSなどに上げています。

人気に火をつけたファンの“愛情”

 みなさんも、橋本環奈氏が注目されるキッカケとなったのは、ファンが収めた1枚の写真ということをご存じでしょう。

 この現象は韓国の女性アイドル「EXID」でも見られました。ファンが撮影したメンバー・ハニ氏の動画がネット上で「セクシーすぎる」と話題になり、一気に人気に火がつきます。この動画は現在、2500万回を超える再生数となっています。

 この2人の共通点は「ファンが撮影した」ということです。

 きっと被写体のことをよく知らないカメラマンよりも、本人の良さを引き出すことができるのだと思います。

 ネット媒体ですと、ライターさん自身が写真を撮ることもありますので、ジャニーズオタクのライターさんによる撮影で、今後ネット記事に上げられた写真をキッカケに、人気に火がつくJr.が出てくるかもしれません。

 むしろ、私に井上瑞稀氏を撮らせてくれ!!!!(真顔)

 ジャニーズでは「闇写」という非公式の写真がファンの間で出回ることがありますが、公式以上にいい写真が撮れていることがあるそうです。

 私も以前、屋外でイベントをした際の闇写が販売されたことがあるのですが、「公式写真より良かったりするんだよねぇ~」という前提があると思っていたのに、ものすごく目つきが悪く、顔もむくんで見える微妙な写真が販売されていたため「おーい! なんやねーん!」とツッコミを入れた記憶があります(笑)

 韓国のアイドルは「空港にファンがいないと不人気みたいで嫌」という考えをする者も多く、一部のグループでは空港での出待ちや撮影が容認されています。

 実際に、私は先日の韓国旅行で推しのことをバンバン撮ったり、北海道は新千歳空港で出待ちをしたりしました。

 まず彼らが来るまでに、ピントやシャッタースピードやISOという細かいカメラの設定をしていきます。実際に、彼らが歩くスピードで友人に歩いてもらい、アイドルに見立て20分位ひたすら設定をいじったり、練習をしたりします。

 こんな感じです。

いい写真を収めるための下調べと練習は必須(※被写体あくにゃん)

 サイン会や握手会の最中の様子も撮っていいため、そこで記録された良対応が話題になり人気を獲得することもできます。

 今回、記者会見の写真がネット媒体でも公開可能となったわけですが、いつか、ジャニーズでもファンの撮影が容認される時が来るのかもしれません。その際は、一眼レフカメラを買って駆けつけたいと思います。

 あぁ……、今の時期の井上瑞稀をカメラに、記録に、後世に残したいいいい!(笑)

<プロフィール>

 

あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。

日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!

Twitter/ @akunyan621