最上もが

 元でんぱ組.incの最上もがが、年齢を公表したことが話題になっている。

 本人の誕生日に合わせてツイッターを更新し、発表したのだが「それがなにか」と思う人がほとんどだろう。しかし、中には看過できない人もいるようだ。

「所属していたグループはメンバーの年齢を非公表としていました。しかし、彼女の場合はすでにグループを脱退していますから、もう隠す必要もないし、これ以上ネットでごちゃごちゃ言われるのを避けるために公表したんでしょう」(スポーツ紙記者)

 芸能界で年齢を非公表としている人は多い。特に女優やアーティストに見られる。

女優はいろいろな役を演じるわけですから、年齢なんて関係ないと言いたいんでしょう。アーティストは年齢を明らかにしないことで、神秘性やカリスマ性が増したりしますからね。ただ女性は一般的にもそうですが自分の歳を知られたくない人が多いですね(笑)」(芸能プロ関係者)

 だが、隠せば隠すほど知りたくなるのが人間の心理というもの。非公表が公表になるくらいはまだいい。

 年齢非公表の人たち以上に注目され、騒がれ、攻撃されてしまうのが年齢詐称、いわゆる“年齢サバ読み”の人たち。

 こちらも芸能人によくある話。

岡本夏生さんの話は有名ですね。岡本さんは1冊目の写真集を出したときに、24歳でした。二十歳前後のグラビアタレントがしのぎを削っていた時代です。当時は、毎月何冊も水着写真集が発売されていました。

 写真集が出ると、週刊誌のグラビアページで宣伝用の写真記事が掲載されるのですが、24歳では、ほかと比べてハンディがあるということで、事務所のマネージャーと週刊誌の担当者が相談して、プロフィールに載せる年齢をごまかしたようです」(写真誌記者)

 “サバ読み”の効果だったのかどうかわからないが、岡本のグラビア記事を掲載した週刊誌は部数が伸び、写真集は完売したという。

 その後の岡本の活躍は言うまでもないが、有名になればなるほど、隠しごとが露見するのは世の常。やがてどこからともなく“年齢詐称”の噂が出て、ついに本人が認めることに。

 しかし彼女はそれもネタにするほど強靭なハートの持ち主で、ダメージはほとんどなかったように見える。

 ほかにもこんな例が。

三井ゆりさんは人気漫画『サーキットの狼』のイメージガールでデビューしました。当時の年齢24歳はグラビアタレントとしては遅咲きでした。

 幸いにも童顔だったので4歳のサバ読みをしたのです。しかし、売れてきたころに、地元の同窓生から卒業アルバムが写真誌に持ち込まれて年齢詐称が発覚しました」(前出・スポーツ紙記者)

 もちろん年齢に関してだけじゃないが、芸能人にとって「卒業アルバム」は鬼門のようだ。

 最近は“サバ読み”する人も少なくなったが「あの人、本当は何歳なの?」と、芸能人の年齢を気にする人はなくならない⁉

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。