柄本佑 撮影/森田晃博

できあがったものを見ると僕だけその絵にフィットしていない気がして“ガッカリ”しちゃう。それがみっともなくて、情けなくてねぇ。それを母ちゃんに言ったら“何言ってんだ、この仕事は、ガッカリすることに慣れる仕事なんだ”と言われました(笑)

 クールなイメージとは裏腹に、おっとりと、そしてマイペースに話す柄本佑(31)。柄本家といえば、父、母、弟と、言わずと知れた俳優一家で、

昔から映画を見ておかないと家族の会話がないっていう環境だったので、おのずとみんな映画好きになりました。いま思えば“学校どうだった?”みたいな会話もほとんどなかったかな(笑)。でも僕にとっては当たり前のことだったし、それはそれで心地のいい空間でしたね」

 最近では妻で女優の安藤サクラが次期朝ドラのヒロインにも決定! 柄本自身の活躍も目覚ましく、主演映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(3月17日[土]全国公開)では伝説のカルチャー・エロ雑誌の編集長となり、演者として新たな魅力を見せつけている。

 18~40歳まで、エキサイティングな人生を送る主人公に扮し、裸にペンキを塗って街中を走りぬけたり女装に挑戦したりと“大爆発”!

僕、生まれるギリギリまで女子だったんじゃないかって思うくらい、ハートが女子なんです。でも今回は監督が非常に男らしい方だったので、僕は思い切りやれたし、ノンストレスのまま、安心して抱かれていました(笑)。久しぶりに“映画”の撮影をしている気がしたし、現場にはすごい熱量があふれていました」

 ちなみに自身の女装については、

別にかわいくはないけど、その路線には乗ってるんじゃないかなって。でも、あっちゃん(妻役の前田敦子)から“別にキレイではない”ってバッサリ言われちゃったんですけどね(笑)

<映画情報>

映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』

(c)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

母親が隣家の若い男とダイナマイト心中をして大爆発! そんな壮絶な過去を持つ末井昭(柄本佑)少年が、昭和後期のアンダーグラウンドカルチャーを牽引した伝説の雑誌編集長になるまでを描いた青春グラフィティ。とにかく、“熱量”がスゴイ! 共演には前田敦子、峯田和伸、尾野真千子ほか。