関口宏

「関口宏さんの奥さんが、ここしばらく体調を崩しているみたいです。昨年末には、関口さんが、“妻が家でずっと寝込んでいるんだよね……”と周囲に漏らしていたといいます」(関口の知人)

 関口の妻・西田佐知子の体調不良は、昨年4月に女性誌で報じられていた。約1年が経過した今も、改善が見られないというのだ。

「関口さんが暮らしていた世田谷区の一軒家が、昨年3月に取り壊されたんです。奥さまの体調があまりよくなかったことで、住み慣れた家を離れることにしたようです。引っ越し先は医療施設が隣接している都心のマンション。奥さまの身体を最優先に考えたんでしょうね」(ワイドショー関係者)

 関口の思いは届かず、転居後も妻の容体は回復しなかった─。

最近、関口さんは外食の回数が増えました。もともと付き合いで外食することも多いのでしょうが、奥さんが出歩けないことも関係しているようです。家でゆっくり食事をとる状況ではないのでしょう」(前出・関口の知人)

不倫や浮気とは無関係な夫婦愛

 西田は『コーヒー・ルンバ』や『アカシアの雨がやむとき』などのヒット曲を持つ昭和のスター歌手だ。関口より5歳年上で、ふたりはおしどり夫婦として知られる。昨今、話題の浮気や不倫とは無縁だ。

「ふたりが交際するきっかけは、'70年4月から'79年9月まで放送された『ラブラブショー』(フジテレビ系)というお見合い番組でした。

 同番組の担当プロデューサーが関口さんと仲がよく、 “お前の好きな人を呼んでやる”と持ちかけたそうです。佐知子さんの大ファンだった彼は迷わず彼女を指名。出会って1年もたたない'71年3月に婚約を発表し、8日後に式を挙げるという急展開でした(笑)」(テレビ局関係者)

 結婚の翌年には長男の知宏が誕生。'85年には、世田谷区内に一軒家を建てた。545平方メートルの広い土地に建つ地下1階地上2階の豪邸は“関口御殿”とも呼ばれたほど。

「地下にはカラオケルームが設置されていました。休日などに、夫婦で一緒に歌うことも多かったみたいですよ」(芸能プロ関係者)

 関口は今でこそ司会者のイメージが強いが、初めは役者としてスタートしている。俳優の仕事が減ってきて、方向性について悩んでいた時期もあったらしい。

「'70年代後半には、壁に突き当たったと感じていたそうです。司会と役者の二足のわらじでいくべきか、迷っていたんですね。

 苦しんでいる彼を見て、奥さんが“ゼロになってもかまわないじゃない。もともとゼロからの出発なんだから”と言ってくれたとか。その言葉が後押しとなり、司会の道に進む決心がついたんでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 気持ちが固まると、次々に人気番組の司会をオファーされるように。関口は'79年から'92年まで放送されていた『クイズ100人に聞きました』(TBS系)や'94年4月から'11年3月まで放送された『関口宏の東京フレンドパークⅡ』(TBS系)といった人気番組の司会を務めた。現在も、'87年から毎週日曜に放送されている長寿番組『サンデーモーニング』(TBS系)の司会を続けている。

 二人三脚で歩んできただけに、関口は妻の看護を第一に考えている。自宅マンションを訪れると、入り口は厳重な警備態勢。病院はすぐ近くで、療養には万全の環境だ。自宅近辺で話を聞いてみると、関口はよく目撃されている。

「関口さんがタクシーで出かけるところを見かけますよ。お仕事の関係者らしい人たちと一緒に歩いていることもあります。ただ、奥さんと一緒にいるところは見たことないですね……」(近隣住民)

約40年前の関口夫妻。当時、関口宏は36歳で妻・西田佐知子は41歳。貴重なツーショット

 西田は気軽に外出できるような体調ではないのだろうか。

「2~3か月くらい前の夕方に、関口さんが4~5人くらいで連れ立って歩いているところを見ましたよ。夕方だったので、どこかに夕食に行かれたのではないでしょうか」(近隣の店舗スタッフ)

 たびたび訪れているのは、自宅マンションのほど近くにある中華料理店『T』。

3~4年前くらいから、よく来るようになったみたいです。週の後半の夕方に行くと、何人かで食事していますよ。日曜日の『サンデーモーニング』の前に、打ち合わせを兼ねた食事会をしているみたいですね」(常連客)

 やはり、西田の姿を見たという人はいなかった。室内で療養生活を送っているのかもしれない。

関口に真相を直撃すると……

 関口は、3月中旬の夕方にも行きつけの『T』に姿を見せた。この日も番組の打ち合わせだったのか、年配の女性1人と関口を含めた男性5人が席に着いた。

1時間くらい料理を注文せず、ずっと仕事の話をしているみたいでした。埼玉県の大宮市が最近人気なことや、北朝鮮や森友問題などを話していましたね。関口さんは小皿の料理を少し食べて後はお酒を飲んだり、葉巻を吸っていましたよ」(居合わせた客)

 3時間ほどして食事会は終了。関口は、同席していた人たちと連れ立って店から出てきた。そして、挨拶を交わすと、マネージャーなどスタッフ数名と一緒に歩き出した。西田の体調について話を聞くため、送迎の車に乗り込んだ関口を直撃。

3月中旬の夜、行きつけの中華料理店『T』に番組の打ち合わせのため雨の中、訪れた

 突然の取材に驚いた様子だったが、雨の降る中、窓を少し開けて質問に答えてくれた。

ーー奥さまが体調を崩して、寝込んでいるそうですが?

あぁ……。身体を壊していた時期はあったけど、今は元気ですよ

 “今は元気”ということを強調するかのように、西田の体調不良を否定した。

 普段、テレビでニュースを鋭く解説するときとは打って変わって、静かな口調だった。やはり、妻の体調というデリケートな話題だけに、慎重に言葉を選ばざるをえないのだろう。

ーー関口さんおひとりで、奥さまの介護をされているそうですが?

…………。全然そんなことはありませんよ

 介護の話題を出すと、少し考え込んでから答えた。室内で療養生活を送っているとすれば、常に誰かが付き添う必要がある。多忙な関口に代わって、西田の身の回りの世話をするスタッフが常駐しているのかもしれない。息子の知宏と一緒に住んでいるかも尋ねてみたが、否定した。

 さらに質問を続けようとしたが、車の窓を閉めるとそのまま走り去ってしまった。人前では、答えにくい事情もあったのだろう。

 改めて、所属事務所にも西田の体調について問い合わせたところ、

奥さまが寝込まれていることはありません

 とのことだった。

 関口は過去の雑誌のインタビューで、夫婦の関係について語っていたことがある。

《円満の秘訣なんて特にないけど、しいていえば、お互いに相似形になるように努力してきたということでしょうか》

 互いにずっといたわり、支えあってきたふたり。これからも、関口が妻を支えて、彼女の体調が回復することを願うばかりだ。