静養でJR長野駅に着いたご一家は地元住民とお話も(3月26日)

「皇太子ご一家は、3月末に4泊5日の日程で、長野県で静養されていました。

 県北部のホテルを拠点に、ブラジル訪問から帰国された皇太子さま(58)とともに、“家族の時間”を楽しまれていました」(東宮職関係者)

 3月20日に3学期の終業式を迎えた愛子さま。

 一部では、お友達と都内のカラオケ店や、学習院高等科の野球部が臨んだ春季大会の試合に、お忍びで足を運んだと報じられるなど、春休みを満喫されているようだ。

 一方で、“勉学”にも励まれる予定のようだ。

4月上旬に高校2年生の始業式を迎える愛子さまは、学習院以外の大学も視野に入れられています。

 具体的には、一橋大学や筑波大学、上智大学のほか、海外の大学も候補に挙がっていると聞いています」(東宮に近い人物)

 高校2年生ともなれば、受験勉強も本格化する時期だが、今夏には海外留学も検討されていると前出の東宮職関係者は話す。

「学習院の海外研修プログラムを利用し、短期留学をされる方向だそうです。

 候補国は、イギリスやオーストラリアなどですが、仲よしの友達といろいろ相談して決められるのではないでしょうか。

 すでにご両親も留学を了承していて、愛子さまの意思を尊重される方針のようです」

 勉強とプライベートのどちらも充実されている愛子さまだが、お母さまである雅子さまも、とある“挑戦”を計画中とのこと。

 実は今年、'15年に訪れたトンガ以来の海外公式訪問が検討されているという。

「時期はまだ未定ですが、今年中に皇太子さまがタイを訪問される予定です。

 '16年に即位した同国のワチラロンコン国王の祝賀関連行事に臨席されるためなのですが、その折に雅子さまも皇太子妃として同行される可能性があるのです」(宮内庁関係者)

 しかし、とある皇室ジャーナリストは、雅子さまのタイ訪問は「現実的に厳しいのでは」と語る。

まず、“気温”の問題があります。タイは平均気温が高く、1年中蒸し暑い気候なので、『適応障害』で療養中の雅子さまにとってはハードルが高いかもしれません。

 さらに今回のような祝賀行事は、格式ばった場が予想されますが、そういった緊張感のある公の場では、“プレッシャー”も大きいでしょう

 皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、今年1月の新年行事を例に出して説明する。

「今年初めにあった『講書始の儀』は、基本的に座って講義を聞くだけということもあり、雅子さまも参加されました。

 しかし、その2日後に行われた『歌会始の儀』では、決められた所作があるからなのか、ご出席を見送られました。

 やはり、ご病気のことを考えると、厳かな雰囲気で、しかも段取りが決まっている緊張感のある行事への参加は、難しいのかもしれません」

タイ訪問よりも可能性があるのは……

 残念ながら、タイ訪問は厳しそうとのことだが、もうひとつ、雅子さまが訪問を検討されている国があるという。それは、あの“花の都”─。

「今秋、フランスに皇太子ご夫妻がそろって行啓される可能性があるそうです。今年は日仏外交関係160周年という節目で、政府から皇太子さまにフランスご訪問を打診しています。

 この件は公務扱いとなり、“雅子さまも同行するのでは”と関係者の間でうわさになっているのです」(外務省関係者)

'94年10月に、パリにあるルーブル美術館でご説明を受ける両陛下

 フランスといえば、'94年に両陛下が公式訪問された際、ミッテラン大統領(当時)が“異例”の歓迎ぶりで、もてなした過去がある。

エリゼ宮で開かれた大統領主催の晩さん会では、エリザベス女王の訪仏時を上回る240人が招待されました。

 加えて、通常は大統領が顔を出さない在仏大使主催の答礼レセプションにも出席したり、昼食会まで開くという手厚い配慮が行き届いていたんです」(皇室担当記者)

 そんな良好関係が続くフランスで、おふたりがお立ち寄りになる可能性があるのは、パリで開かれる日本文化を紹介する企画『ジャポニズム2018』だという。

「『ジャポニズム2018:響き合う魂』というタイトルのもと、両国の関係機関が連携して取り組んでいる一大行事です。

 歌舞伎や茶道などの公演や、アニメ・漫画を紹介する展覧会などを開き、日本文化の魅力を世界的に発信することを主目的としています」(前出・外務省関係者)

 この計画が実現すれば、雅子さまにとって、皇室入りしてからは初めてのフランスご訪問となる。実現する可能性を、前出の皇室ジャーナリストはこう示唆する。

雅子さまは、昨年から体調が回復されているのは明らかで、宿泊を伴う地方訪問や都内の公務にも積極的に参加されています。

 さらに先日、皇居・東御苑の音楽堂で行われた『音楽大学卒業生演奏会』では、皇太子さまがブラジル訪問で不在でしたが、きちんと参加されていました。

 少し緊張した面持ちでしたが、美智子さまと談笑されるなど療養中だとは感じさせない雰囲気でしたね

外国語も堪能な雅子さまは、昨年10月に来日したデンマークのメアリー皇太子妃と談笑された

 もともと雅子さまは、“国際親善”を目指して皇室入りしたといわれているため、フランス訪問も前向きにお考えになっていることだろう。

「雅子さまは、以前から国連大学にたびたび足を運び国際関係の勉強をされています。

 昨年4月にはスウェーデン皇太子、10月にはデンマーク皇太子夫妻が来日の際に、夕食会を開いて、コミュニケーションをうまくとられていました。

 1年後には皇后陛下になられる雅子さまですから、フランスご訪問は、皇太子妃時代の“ご勉強の集大成”といえるでしょうね」(渡邉さん)

 お代替わりまで約1年。皇太子妃として最後の海外訪問に期待がかかっている─。