
「私も和都と同じで”心でっかち“な部分があって。頭ではわかっていても、感情を優先してしまうのはすごい似ているなと思います。あと、お調子者のところもちょっとだけ……(笑)」
HuluとHBO Asiaの共同製作ドラマ『ミス・シャーロック』で、橘和都役を演じる貫地谷しほり(32)。シャーロック(竹内結子)に振り回されながらも、ときにシリアスに、ときにコミカルにバディとして支え合い、事件を解決していく。
「実は今回、私の中にテーマがあって。今まで、和都のようなコミカルで情に弱い人間を何度かやらせていただいていて。だからこそ集大成を出したい気持ちがすごく大きかったんです。会話のテンポも、少しの差で面白さが変わってしまうので”ここ遅かったらダメだ“とか、自分の中で常に意識して演じていました」
普段から作中のメイクやヘアを自分でやるなど、プロとしてのこだわりがうかがえる。”仕事命でずっと生きていた“と語るが、そんな彼女でさえ、
「仕事を辞めたいと思ったときは、しょっちゅうあります。でも、何かほかに才能があるわけでもなく、10代からこの仕事しかしてこなかったので、ほかに何をしたらいいのかわからなくて。だから私は、もがくしかないんです」
それでも仕事を続けられるのは、
「ほめられることが大好きなんです。だから、ほめられたくてやっている部分はあります」
実際、近くにいた制作スタッフから”本当に貫地谷さんの芝居がすごいって、みんな言ってますよ“と、べたぼめされると、
「それを記事にしてもらえませんか?(笑)。いや~うれしいなぁ!! こういう言葉を楽しみに生きています!!」
さらに、30代になって考え方にも変化が表れたんだとか。
「昔は自分のことを二の次にして仕事をしていたんですが、30代になって、私生活を充実させられないといい仕事ってできないんじゃないかなって、考え方が変わってきて。仕事が大事なのは変わらず、休みの時間をどう過ごすかをより考えるようになったんです」
そんな彼女が、息抜きにしていることは……?
「最近は部屋の片づけや料理、友達とご飯に行ったり。あとはやっぱり……お酒ですかね(笑)。そんなに強いわけではないんですが、飲み会の場が好きなんです。みんながただただハッピーにいる時間っていうのがすごく好きで、お酒を飲まず、お茶だけでも飲み会にいられるくらいです(笑)」
〇〇へのこだわりはプロレベル!?
「メイクの中でもファンデーションにいちばん気を遣っていて。肌の粗をいかに隠すかが大事なんです。つい厚塗りしてしまいがちですが、それはダメ! 若いうちは肌も水分量があるから大丈夫でも、年齢を重ねるほど、シワが余計に目立つ原因にもなってしまうんです。なるべく薄く薄く。気になるところはコントロールカラーとファンデーションを少しずつ薄く重ねて隠すようにしていて……って語っちゃってすみません(笑)」

<出演情報>
Hulu×HBO Asia共同製作連続ドラマ『ミス・シャーロック』
毎週(金)配信【全8話】
PROFILE◎かんじや・しほり 1985年12月12日生まれ。2002年に映画で女優デビュー。’04年映画『スウィングガールズ』で注目を集め、’07年NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』で初出演。ドラマや舞台、ナレーションなど幅広く活躍中。近年の作品は、『おんな城主直虎』や『リピート〜運命を変える10か月〜』など。秋には舞台も控えている。