元TOKIO山口達也

 5月6日、ジャニーズ事務所から契約解除が発表された、元TOKIOのメンバー、山口達也。

 11日現在、医療施設に入院中とされ今後の活動については全く未定。もし芸能活動を再開するとしたら、今回の騒動の社会的な影響からして、相当、厳しい道のりであることは容易に想像がつく。

 これまでにも様々なかたちでジャニーズ事務所を退所し、その後、芸能活動を続けているタレントたちは数多く存在する。山口が今後、参考にできるような元ジャニーズの先達は存在するだろうか。

 たとえば田原俊彦や元光GENJIの諸星和巳や大沢樹生らは、その後もタレント・歌手活動を続けるが、ジャニーズ時代の活躍ぶりとはほど遠い規模の活動となっている。ジャニーズ事情に詳しいある芸能記者はこう語る。

「かつては、薬丸裕英・本木雅弘・布川敏和の元シブがき隊や、郷ひろみなどジャニーズを退所しても、芸能活動が順調な人もいました。また、『新しい地図』の元SMAPの3人はかなり特殊な例で、華麗に活躍しているように見えますが、ウェブやCM、映画といった限定的な露出で、地上波のテレビ番組にはほとんど出演していないため、単純な指標にはなりにくい。ジャニーズのタレントでなくなった時点での露出激減は、ついてまわるものだと思います」

「農業とか面倒くさい」

 ジャニーズ退所後、自ら率いるバンド活動を精力的に行っていたものの、大麻取締法違反容疑で逮捕され、芸能活動そのものが困難になってしまった、元KAT-TUNの田中聖のようなパターンもある。

元光GENJIの赤坂晃や、元フォーリーブスの北公次も自滅したタイプ。アルコール関連で入院したのに、退院したその日に焼酎をボトル1本空け、取り返しのつかない失敗をおかしてしまった山口さんは、再びお酒で自滅することは十分考えられます」(前出・芸能記者)

 また、中国に活動の軸を移しているのは、元KAT-TUNの赤西仁。年内での退所と海外での音楽活動を宣言している関ジャニ∞の渋谷すばるも、この路線だといえる。前出の記者は言う。

「山口さんは、独自のアーティスティックな活動を志向するタイプではないとは思います。ベーシストやヴォーカリストとしても、あくまでTOKIOの一員としての活躍だった。ですから、赤西、渋谷コースはまずない気はします。

 芸能活動とは異なりますが趣味のサーフィン、あるいは、ある種“本業”とも言われた、DASH村・DASH島などでの活躍から、農業や土木関係での活躍はアリかなという気もしたのですが……。先日の週刊誌報道で、『農業とか面倒くさい』『正直だりぃ』と言っていたと書かれてしまった(笑)。そっちの業界からのラブコールの期待はできなくなってしまった

 ジャニーズタレントでなくとも、“わいせつ事件”を起こした後に、順調な芸能活動再開を果たせたタレントは、ほとんどいない。

 今後、もし活動再開したとしても、山口の過去のスキャンダルが掘り起こされる可能性は高い。まさに八方ふさがりの状況。彼が起こした事件の重大さは、今後、一生ついてまわることは間違いない。

<取材・文/渋谷恭太郎>