炎天下のロケを乗り越える中島

「ダセェことすんなよ!」

 5月中旬の白昼、都内の大通りに面した広場に若い男性の怒鳴り声が響いていた。そして、その男性の隣には長い金髪の美女の姿があった。

「何度も大きな怒鳴り声が聞こえてきたので、ケンカかなと思って見に来たら映画の撮影だったんですね。役者さんの気迫が伝わってきました」(ロケを目撃した女性)

 12月21日に公開予定の映画『ニセコイ』。主演を務めるSexy Zoneの中島健人とヒロインの中条あやみが参加していたロケは早くも熱を帯びていた。

今回の映画は『週刊少年ジャンプ』に連載されていた同タイトルの人気漫画を実写化したもの。高校を舞台にしたラブコメで、相性最悪ながら恋人関係を演じなければならないカップルの激しい掛け合いが見所です」(映画ライター)

 原作に合わせて中条は金髪に。一方の中島は映画の公式ホームページで、これまでの王子様キャラを脱ぎ捨てると宣言している。

《信頼する河合監督から、「今回の役は“王子様のイメージ”ではないけど、また一緒に物語の世界を作っていこう!」と仰って頂き、その期待に応えるためにも「脱・王子!」を宣言します!》

 そうして始まった撮影だが、冒頭のカットは今回の映画化にあたって特に重要なシーンだったという。

実はこのシーンは原作にはないオリジナルシーンで、ふたりが激しいケンカを繰り広げる最大の見せどころと言ってもいい場面です。ギャングの親分の息子という設定の健人クンを、ギャングたちが楽器を演奏しながら囲います」(映画配給会社関係者)

 朝8時から撮影が行われたが、この日の気温は29℃の真夏日。うだるような暑さに体力を奪われる出演者・スタッフだったが、中島はというと、

健人くんと中条さんが撮影の合間に座るキャンピングチェアが、風に吹き飛ばされそうになったんですが、健人くんが彼女のイスを支えてあげていました。

 “王子様キャラ”を封印して演技に挑んでいますが、やっぱり素顔は王子様ですね。中条さんも自分の日傘を健人くんに差し出して相合傘にしたり、お似合いのカップルでした」(同・映画配給会社関係者)

 12月の公開が今から楽しみ!