今年3月に開かれたコンサートのときの桜田。“信仰”についての質問には無言だった

「今年に入って、コンサートにアルバムにと、非常に活発に活動されていますね」(レコード会社関係者)

 音楽業界に身を置く男性が、少し危惧するように話すのは、桜田淳子について。桜田は今年3月にデビュー45周年記念コンサートを開催し、記念アルバムもリリースしている。

「4月にはFMおだわらの『午前0時の歌謡祭』に出演しました。神奈川県小田原市の一部地域を対象にした小さなラジオ番組ではありましたが、“ファンのみなさんの前に立って、歌って語って、そんなことを届けられたら”と、活動再開への意欲を見せました」(芸能プロ関係者)

大手を避けた理由

 そんな桜田の新たな動きというのが……。

「7月に新作『マイ・アイドロジー』を発売する予定なんです。デビュー45周年記念コンサートで会場限定で発売されていたCDを、新たに一般に向けて発売するという形ではあるのですが。制作側はかなり“気を遣って”いるようです」(前出・レコード会社関係者)

 桜田といえば、やはり『統一教会』('15 年に改称し、現在は『世界平和統一家庭連合』)と切っても切り離せない関係にある。

「コンサートを開いた会場や、作品を発売したレコード会社に対して、統一教会の被害者の方からのクレームがすごいんですよ。今回もそれを恐れているようです。それもあって大手レコード会社からの発売ではなく、インディーズ流通での発売となりました」(同・レコード会社関係者)

 3月のコンサートなど、現在の桜田の活動に深く関わる、格闘技団体の元代表で、現在は映像や出版のプロデューサーであるAさんに新作について話を聞くと、

「会場限定の作品はシリアルナンバーが入ったもので、今回はコンサートに来られなかった方向けの通常盤ですね」

 大手レコード会社を使わなかった理由については、

「作品という“モノ”はすでにあったので。本当に作品自体は会社とかではなく有志が集まって作りました」(Aさん)

 被害者の会などからのクレームについては、現状届いていないという。

『ウルトラ・ヴァイブ』という流通を請け負う会社にも、新作の発売について問い合わせると、

「うちは流通だけで、桜田さんが限定で発売されたものを、全国流通するという形ですね。桜田さんご自身で作られたものを、こちらに(流通を)お任せいただきました。知名度がある方ですし、受注の数もいいと思います。クレームなどはいまのところはないです」

 桜田の今後の活動について、前出のAさんは、

「営業的な仕事はあまりなくてボランティアが多いんです。介護施設で歌ったり。それを続けていこうと。派手な話にはなっていないですよ(笑)」

 満を持して発売される新作は、業界の目、被害者たちの目にはどのように映るのだろうか─。