長谷川博己

 宮崎あおい(32)や多部未華子(29)、松岡茉優(23)といった看板女優が所属していた老舗芸能プロダクションの『ヒラタオフィス』。この3人が系列の新事務所にこぞって移籍していたことはすでに報道されているが、今度は長谷川博己(41)まで離脱する可能性が高いのだという。

「『ヒラタインターナショナル』という別会社に移籍した女優陣のことは、長谷川にも相当なショックになっているんです。宮崎と多部のことは以前から話として聞かされていたんですが、松岡まで移籍というのはつい最近になって聞かされたんですよ」

 というのは、テレビ制作関係者。松岡といえば、次世代のエースとして期待されている女優のひとりだ。

「カンヌ国際映画祭で、日本映画としては今村昌平監督の『うなぎ』以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した映画『万引き家族』。是枝裕和監督は、松岡の演技に惚れ込んで台本を書き換えたほど。そんな彼女の移籍は、長谷川博己も寝耳に水だったんです」

長谷川と新社長の仲

 宮崎と多部の移籍、そして松岡までいなくなると事務所のイメージダウンにもつながる。事務所の稼ぎ頭として、残る長谷川が不安になるのも仕方ない。

「長谷川は、事務所から彼女たちの移籍の説明をちゃんと説明してもらえなかったことと、最近、鈴木京香のことで直撃取材をされて、事務所の対応の弱さに不信感を抱いているんです

 と、前出のテレビ制作関係者は続ける。

「実は長谷川の担当マネジャーとなっているのが、ヒラタオフィスのM新社長なんです。事務所で起きていることはすべて知っているはずなのに長谷川に重要な報告がまったくできていないんですよ。

 映画やドラマの現場で、M新社長が何度も豪華なものを差し入れてくるので、共演者さんの事務所から『こっちまで気をつかって合わせなきゃいけなくなるでしょ』と長谷川が直接イヤミを言われたり、顰蹙(ひんしゅく)をかっているんです

 役者が仕事をしやすくするのが、マネジメントの仕事。それなのにMは、長谷川の忠告も聞かず、豪華な差し入れもやめようとしないという。

「それだけではなく仕事でのスタンスも合わないので、Mが現場に来ても帰りに車で送ってもらうときは、わざと自宅の前まで送らせずに途中で車を降りるほど一緒に居たくないそうです。そういうMの自分勝手な感じが女優陣にも嫌われたところなのかもしれませんね

 宮崎と多部の移籍の際も、すでに長谷川はこんな話をしていたという。

「『一人で事務所を背負い込むみたいの好きじゃないんですよ。それなら個人事務所にしてヒラタと業務委託したほうがマシ』と話していたぐらいですから、今回の松岡の移籍で長谷川の気持ちが固まるのが早まったかもしれませんね」(前出・テレビ制作関係者)

 2020年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀役の主演が決定している長谷川だが、自身の『本能寺の変』はいかに。

<取材・文/宮崎浩>