手をつないでいたが、明治座に来ると手を離した

 6月中旬のお昼過ぎ、東京・日本橋の明治座前にある大通りを手をつなぎながら小走りで渡るカップルがいた。ふたりとも、手をつなぐのがうれしくてしかたがないといった表情だ。

「男性のほうは見覚えのある顔だったんですが、すぐには思い出せませんでした。でも、舞台の出演者をチェックして、その顔が載っていてびっくり。そうだ、大沢健さんだって!」(明治座の観客)

 明治座では6月9日から15日まで『花盛り四人姉妹〜吉野まほろば物語〜』の公演があった。確かに、その舞台には大沢が出演している。

宮沢りえとの共演作が多い

「大沢さんは懐かしい名前ですね。本格的なスクリーンデビューは'88年の映画『ぼくらの七日間戦争』。宮沢りえさん主演の大ヒット映画でした。

 その後も大沢さんはなぜか彼女との共演が多く、'90年のドラマ『いつも誰かに恋してるッ』(フジテレビ系)では幼なじみの役でした。宮沢さんの“ぶっ飛びー!”というセリフが流行語になりましたよね(笑)」(テレビ誌ライター)

 続編の『いつか誰かと朝帰りッ』(フジ系)にも出演し、'90年代初頭は多くの恋愛ドラマに顔を出していた。再び注目されたのは、'12年のNHK朝ドラ『梅ちゃん先生』への出演。

「堀北真希さんが演じる梅子の姉・松子と電撃結婚するという役どころでした。あの青春ドラマの俳優がずいぶん大人になったなあ、と驚いた人も多かったようです」(同・テレビ誌ライター)

 明治座では、ヒロインの夫のひとりを演じていた。

「この日は午前10時半からスタートする1回公演だけでした。舞台は前半と後半の2部構成になっていて、大沢さんの出番は前半だけなんです。

 終了時間にはまた戻らなければならないので、自分の出番が終わった後、中抜けして女性と会っていたんじゃないでしょうか。彼女は大沢さんよりはかなり年下に見えましたね。黒のカットソーにハーフパンツ、サンダルというラフな格好で、ほぼスッピンでした」(前出・観客)

 まるで自宅からちょっと出てきただけという感じ。大沢を楽屋口まで送るとそこに置いてあった自転車で走っていったというから、帰る場所は近くにあるのだろう。

大沢に笑顔で手を振る彼女。彼の姿が楽屋口に消えるまで見送っていた

 翌日、同じ時刻の明治座にまた現れたふたり。その日の女性は黒地に小さな花柄のワンピース姿で、やはりノーメイクだった。

「見つめあう様子は、まるで恋愛ドラマのワンシーンのようでした」(目撃した女性)

 大沢の事務所に、女性との関係を問い合わせたところ、「彼女は大沢が妹のように可愛がっている後輩です」との回答が。付き合ってもいない女性と、ラブラブな雰囲気で手をつなぐのだろうか?

「人それぞれですから」

 事務所のこの返答に、まさに“ぶっ飛びー!”と言いたくなってしまうけど……。