内田裕也と樹木希林

「つらそうな様子でした。エスカレーターに乗るのも、お連れの方に手伝ってもらっていたので……」(居合わせた客)

 7月上旬、世田谷区内のスーパーに現れたのは、長い白髪をなびかせる……ことはできず、ゆっくりゆっくりとした足取りだった内田裕也。

「冗談じゃなく全身がんなので」

「お手伝いさんなのか、お連れの人と買い物に来ていました。エスカレーターに乗ろうとしていたのですが、ひとりで1段目に足をかけることができないほど足腰が弱っているようでした。テレビで見るよりも小さく見えましたね」(同・居合わせた客)

 内田は御年78歳。衰えがきて当然といえる年齢ではあるが、いつまでもシェケナベイベーでロックな姿を見せてもらいたいものだけど……。

 しかし、足腰が弱い様子を見せながらも、このスーパーには頻繁に訪れているようで、関係者に話を聞くと、

「内田さんはよくいらしてますよ。変装をすることもなく、テレビで見るあのまんまだから、すぐわかりますよ」

 一方、妻の樹木希林は─。彼女は'13年に“全身がん”を告白している。

樹木さんは、'04年に乳がんと診断され、その後'08年には腸、そして副腎、脊髄への転移が発覚、'13年に“全身がん”と宣告されました。

 現在は抗がん剤治療などはせず、鹿児島にあるクリニックで時折、放射線治療を受けるのみの状態です。そんな状態でも、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した映画『万引き家族』に出演するなど、がんの影響を感じさせない仕事ぶりですね」(芸能レポーター)

 樹木は'13年3月の日本アカデミー賞の授賞式で次のような言葉を残している。

「冗談じゃなく全身がんなので、来年の仕事、約束できないんですよ」

 “約束できない”状態ながら今年はすでに3本の映画に出演。多忙と言っていいほどの活躍だが、樹木のこの超人ぶりはどこから来るのだろうか。

「樹木さんは世田谷区内にある行きつけの整骨院『A』の先生を定期的に自宅に呼んで治療しているそうですね。撮影が立て込んでいるときは、撮影現場に来てもらうことも。がんによってすごく身体が疲れやすくなりますから、それを緩和するために来てもらっているようですね」(映画製作会社関係者)

樹木がひいきにする世田谷の整骨院『A』。ホームページなども持たず、知る人ぞ知る場所だ

 樹木御用達の整骨院に治療について問い合わせると、

「担当者はいるのですが、守秘義務の問題がありまして、お答えできないかと思います」

 また内田の事務所に近況について話を聞くと、

「今年に入ってからはご指摘のスーパーには行っておらず、首を傾げるばかりでございます。現在はライフワークでもある、大みそかの『第46回NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』に向けて、体調管理をしながらトレーニングに励んでおります!」

 脚が弱っていたとしても、スーパーに行けるということは元気な証拠。否定はロッカーのイメージゆえ?

 5月に『あさイチ』(NHK)で、夫の内田とは「年に1回会うか会わないか」と話していた樹木。結婚生活は今年で45年となるが、別居生活は30年と、近年はほとんど一緒に過ごしていない。奇妙な熟年夫婦だが、それぞれまだまだ元気そうだ。