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 ジャニーズ事務所が今年、世に送り出した6人組アイドル、King & Prince。“キンプリ”の愛称で知られる彼らは、ジャニー喜多川社長が今、最も期待を寄せるグループ。社長自らがメンバー選抜を行い、デビューに当たって新たなレコードレーベルまでも設立するというかわいがりぶりだ。

 実際、キンプリの活躍は目覚ましく、5月に発売したデビュー曲『シンデレラガール』は初週の売り上げがKAT-TUNに次ぐジャニーズ歴代2位の快挙。現在は累計70万枚を突破している。夏のアリーナコンサートも成功させ、メンバー3人が主演を務める日テレ系連続ドラマが決定したというニュースが、8月末に報じられたばかり。

目指すはズバリ、世界進出

 キンプリのデビューに伴い、ジャニーズは外資系レコード会社の最王手・ユニバーサルミュージックと組んで新レーベル『ジャニーズユニバース』を発足させた。

「表向きは、世界進出ですが」とジャニーズ担当記者が含みを持たせる。

「メンバーは英語も勉強していますし、世界、とりわけアメリカを視野にやっていますし、韓国のアイドルがアメリカで成功しているのを参考に、いろいろ研究しているようです」

 ジャニーズ事務所は、アーティストに関してはジャニー喜多川氏、会社の運営に関してはメリー喜多川氏、というすみわけができているように芸能メディアは理解しているが、キンプリに関してはメリーさんの思い入れが強いという。

「やり残していることは、世界市場での成功なんです。メリーさんはその可能性をキンプリに見出しているため、レコードメーカーを選ぶ際に、ユニバーサルを選んだのです

 と、事情を知る音楽関係者。さらにこう続ける。

「ジャニーさんは、ビクターエンタテインメントに入れようとしていたんです。元々SMAPが所属していたところですが、彼らがいなくなったので、その穴を補填(ほてん)するという意味で。ジャニーさんは義理堅いんですよ」

 そこに横やりを入れたのがメリー氏。世界を狙い、さらにその先には東京オリ・パラの閉会式のステージ、という野望があるという。

「そこまで、ジャニーさんもメリーさんも元気でいる腹づもりです。『週刊文春』に、ジャニーズ事務所の後継者は滝沢秀明、と報じられましたが、それは自分たちがいなくなった後の混乱を避けるための一手。自分たちの足腰が立つ間は、あのお二人が枯れることはないですよ」

 と、前出・関係者。

 ビクターへの”補填グループ”が、そのポジションを変え、今や世界を狙う位置で身構える。ジャニーさんを差し置いてメリーさんの一念が通したキンプリへの思いが、どれだけの実りをもたらすのか。

〈取材・文/薮入うらら〉