(左)伊藤那美(右)玉遥香

 

 前回はプロダクション人力舎の注目芸人「ターリーターキー」を取り上げました!!

 

 文中では伊藤さん目線で、玉さんヤヴァさをピックアップしましたが……。

 

 なんとなく文章の受け取り方によっては玉さんにとってマイナスなイメージで終わってしまっている感を抱いておりましたので、

 

 

 そのイメージアップのため、伊藤さんにひとつお願いをしました。

 それは、韓国旅行へコンビで出かけるということを聞いていたので、玉さんの様子をレポートとして提出してもらえないかというものです。

 

3泊4日の韓国旅行へ

 

 伊藤さんに、玉さんの「良い部分」をたくさん探してきてもらって、それを玉さんに伝え、互いにより良好な関係を築いてもらう親心的な企画になれば、

 

 と当初は考えておりましたが……、

 

 まさか、あのような結果になるとは……。

 

某日/新宿

新宿某

 

 伊藤さんより3泊4日の日程を終えたという連絡が入り、都内の喫茶店で待ち合わせました。

 

珍しくアイドルTを着ていない伊藤さん

 

伊藤:マグーさん、お待たせしました!!

マグ:どうでしたか? 玉さんの良い部分見つかりました?

伊藤:正直、“撮れ高”が微妙かもしれませんが、一応それっぽく書いてみました(記事を渡される)。

 

当初は楽しそうだった……当初は……。

 

 という具合で話は始まりました。

 

 なお、ターリーターキーだけではなく、もうひとり、同期の女芸人さんと合計3名で出かけられたそうです。

 

*以下、韓国での様子はほぼ、伊藤さんの原文と写真で構成しています。

 

DAY-1【(見た目が)2児の母、量産型女子大生、浮かれ女】9:00

 韓国出発当日、同期女3人初旅行!

(左から)五十嵐さん、伊藤さん、玉さん

 

 ……本当に、同じグループかよ。

 学生時代クラスが一緒なら絶対に交わらないだろという3人が集まってしまった。

 私は「綺麗にキメてるわりになんかダサい」し、

 同期の五十嵐文香(プロダクション人力舎所属)「子供の運動会に応援しにきたお母さん」みたいな格好をしているし、

 玉に関しては「初ハワイに浮かれる女」である。どことなく写真から溢れる距離感、そして先行き不安……。

 

マグ:どんなプランで行ったんですか?

伊藤:H.I.S.の23400円(ひとりあたり)のプランです!!

マグ:23400円で3泊4日は安いですね!!

 

DAY-1【音速で爆睡】
12:00

 玉はいつもうるさいので、まあ飛行機でもさぞかし喋ってうるさいんだろうと思ってたら、もう寝てんのかい! 

 しかも離陸前に!

 ただ、普段ハイスピードかつハイテンションで喋る玉が静かだと、なんとなく寝顔(ほぼ見えてない)が愛しく感じるような気も……。

ジーン・シモンズ(KISS)みたい

DAY-1【旅行にノルマを課せる】15:00

 いよいよ韓国に到着!

 ここで玉が一言。

「ノルマ、1日100枚やから」

「は?」

「写真撮るの、ノルマ1日100枚やから。1人100枚やから4日で1200枚やな」

 ……まだ寝ててくれれば良かったのに。

 その横顔はやる気に満ちていたーー。

DAY-1【着くなり全裸】
18:00

 ホテルに着き、出かける支度を始めていると……。

 玉が全裸で横たわっていた……。

 とくに何かをするわけでもなくダラダラ過ごす。

DAY-1【玉、ペラペラ説】
22:00

 せっかくだから何か韓国料理食べよう!

 と、サムギョプサルに!

 ただ、周囲には地元の人ばかり……。

 果たして注文はできるのか? 

 と思いきや、

なんノリ

 玉がスラスラ~っと韓国語を喋ってる! 

 頼りになる!

なんノリ

 満足して全員この表情

 玉のコミュニケーション能力と語学力が加わり、道端で知らない人に写真を取ってもらえたりと、ここでは大活躍!

なんノリ

DAY-1【本気のときは、お酒を飲まない】
25:00

 そしてこの日、メインの『セブンラックカジノ(ヒルトンホテル)』へ……!

 私と五十嵐は初めてのカジノ。

 玉は「やっぱりルーレットが一番ええな」と慣れた様子。

 そして同じ卓に。

 私にとってのカジノは、卓でお酒飲みながらもちょっと殺伐とした感じのイメージ。

 しかし、ここ『セブンラックカジノ』は卓での飲食禁止!!

「お酒を飲みながらカジノがしたかったのに……!」と玉に共感を求めると、

「あかんねん。酔ったら何賭けてええか分からなくなるから」

 ギャンブルにストイック!!!

 そして結果は、1万円負けてました……。

 

 翌日……

 とその前に!!

マグ:いや伊藤さん、玉さんのいいところ、いまのところ韓国語が喋れて頼りになっている部分しかないですよね?

伊藤:まあ、そうですかね~。ほんとだらしなくて、普段と変わらないというのが正直な感じです。

 

思いだすのに必死な伊藤さん

DAY-2【日本よりダラダラ過す】
15:00

 翌日。

 普通ならどこに行きたいかを事前に調べて、計画しておくべきなのに何も調べず、

 一行は15時に起きて、日本よりもゆったりとした時間を過ごす。

なんノリ

 いやいや、カジノで遊んでるだけなのに「疲れとれへんわあ」みたいな表情すんな! 

 ……と思うも、

 またもや料理の注文は玉まかせなので文句は言えず。

 

DAY-2【照れたときの表情】
18:00

 

 ソウルのスーパーに行くと、急に玉がもじもじしだす。

 

 何かと思ったら、買い物したら貰えたイ・スンギのシールを持ちながら、

 

「わたし、イ・スンギ好きやねん……」

急に優しい顔になりだす玉さん

 いつも写真を撮るとき満面の笑みなのに、照れてこの表情らしい。

 可愛いところあるな……。

DAY-2【無意識に拍手ができる女】
20:00

 せっかくの韓国! ということで、言葉を知らなくても楽しめる舞台『ナンタ』を見に行ってきました!

ナンタのチケット

 3人ともはじめてのナンタ。迫力ある舞台は圧巻!

 みんな最後は興奮して大拍手! 

 そういえば玉って意外とこういうの好きなんだな〜と、隣を見ると……。

「寝てんじゃん!!」

 しかも、寝てたのに観てた人たちよりも盛大な拍手かましてました。

 さすが、かつて『名探偵コナン』を一緒に見たときに

「コナンって事件解決しないことあるんやな」

 と言い放った女。

DAY-2【セブンラックカジノ】
23:30

 ここで、本来は買い物をする予定だったのですが、

 玉の

「カジノで買ったお金で買い物しようや!」

 の一言でまたもカジノに……。

 お買い物したかったが……当然、私たちは従うのみ。

 

 全員負け、買い物はなくなった……。

 

問題点

再び、喫茶店で説明をする伊藤さん

 

マグ:伊藤さん、正直なこと言っていい?

伊藤:はい。

マグ:正直言って、“撮れ高”ほぼないよ。

伊藤:ええ~!!


 正直ここまで読んでいて、おそらくみなさんと同じ気持ちでしょう、そんなにおもしろくありません。

 いやいや、おもしろくするのがおまえの仕事だろうと思われるかもしれません。

 しかし、渡された写真ファイルの続きを見ていくうちに戦慄が走る……。

顔がむくむ玉さん

 正直言って、韓国感がないものも多く、玉さんワンショットがとにかく多いのです。

玉さんwith五十嵐さん
五十嵐さんとたわむれる玉さん
グラサンのつるを外してしまう玉さん
ぞうりと玉さん
偽SUPREME Tシャツの玉さん
ドヤる玉さん

 いくら言葉で世話になっているからといって、

 ここまで旅の主導権を握られ、玉さんのぐうたらのせいで本来行くべき場所へも行けなくなったりしている、いわば元凶の彼女にカメラを向けられるものなのでしょうか。

 もし自分なら嫌悪感が増して、一緒にいるのが苦痛になると思います。

 僕ならそんな相手にカメラを向けません。

鼻をかむ玉さん
アイスを食べる玉さん
不敵な笑みを浮かべる玉さん

 こんな様子でたまさんのワンショットばかりなのです……。

 ここでこの疑問を伊藤さんにぶつけてみることにしました。

マグ:伊藤さんはこれまで玉さんに一定の嫌悪感を示しつつも、結局たまさんの言いなりになっていませんか? それってポージングじゃないですか? 

 もっと言うと、普段から「玉さんが私のこと好きすぎ」っていうけど、実はそれって真逆で、むしろ伊藤さんが玉さんのことを好きすぎるんじゃないですか?

真剣に否定する伊藤さん

伊藤:え、私がですか? は? そんなことないです!!

マグ:ではどうしてそんなにムキになるんですか?(※)

しかし余裕がないようにも見える伊藤さん

伊藤:いや、別にムキになってません!!(※)

※リピート

※※(2回繰り返し)

 黙り込み、気まずい時間をシェアする。しばし考え込んだ後に、僕は改めて聞きました。

マグ:伊藤さん、この3泊4日の旅行で都合、玉さんのお写真て何枚撮影されました?

伊藤:おそらく500弱は……。

マグ:当初、玉さんこう言ってませんでしたけ?
 

 

 

 「写真撮るの、ノルマ1日100枚やから...」


伊藤:ハッ!!

 

観念する伊藤さん

 

伊藤:もしかしたら。もしかしたら、そうだったのかもしれません……。

 

 いよいよ伊藤さんが重たい口を開く。

2時間サスペンスのクライマックスのような伊藤さん

伊藤:私の中で、玉の存在が大きくないと言ったらウソになります。

そして、いよいよ……
いよいよ……いよいよ…
「完落ち」の瞬間である……

 

伊藤:マグーさん、私は洗脳されているんでしょうか?

マグ:そうですねえ……。

 

 身近で洗脳された方を見たことがありませんので断定はできませんが、もしかしたら僕が初めて会う洗脳された方になるかもしれません。

目の前でひとりの芸人が自我が崩壊していく……

 逃げちゃダメだ!!

 逃げちゃダメだ!!

 逃げちゃダメだ!!

新しい伊藤那美の覚醒である……

 

 ターリーターキー伊藤の苦闘は続く……。



 

【おまけ】

チマチョゴリVer.

(了)

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