『粕屋新光園』で右手を上手に動かす訓練をする子どもを笑顔で優しく見守られたご夫妻(9月25日)

 9月21日、皇太子ご夫妻は『敬老の日』にちなみ、東京・墨田区の特別養護老人ホーム『東京清風園』を訪問された。

「園長から施設概要の説明を受けた後、入所者やデイサービスの利用者のレクリエーション活動やリハビリ、手芸クラブの活動をご覧になっていましたね」(皇室担当記者)

 このご訪問は、天皇・皇后両陛下が長年続けられてきた『敬老の日』にちなんだもので、'15年からは皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻に引き継がれている。

雅子さまは腰を落とし、入所者の目線に合わせてお話しされている姿が印象的でしたね。リハビリに励んでいる人には、“運動されると気持ちがよろしいですか?”などとお声がけもしていただいて、みんな感激していました。

 手芸に取り組む様子を見学されていた際には、利用者のひとりから手作りした“アルパカのマスコット”をプレゼントされた雅子さまは、うれしそうにされていましたよ」(施設関係者)

 ボランティアの指導者がいるなど、地域の結びつきが強いことに感心されていたという皇太子ご夫妻。

 9月25日からは1泊2日の日程で、『世界社会科学フォーラム』の開会式への出席や、昨夏の九州豪雨の被災地を視察されるために福岡県へ。

 25日の午後には、手足や身体に機能障害がある児童のための医療施設『福岡県立粕屋新光園』に足を運ばれた。この施設の園長である福岡真二さん(56)にそのときのご夫妻の様子を聞いた。

「予定の滞在時間は1時間でしたが、子どもたちひとりひとりに丁寧にお声がけをしていただいたこともあり、10分ほど長く滞在されました。

 3人の子どもの訓練風景をご覧になりましたが、雅子さまは子どもたちと同じ目線まで腰を低くして、優しくお声をかけてくださったんです」

 おふたりは、施設のことも事前に調べていたそうで、“進んだ手術を行っているそうですね”と、施設の取り組みについてもお話しになっていたそう。

「マット上で訓練していた子どもに対しては、最初はおふたりともしゃがんでお話しされていましたが、最後のほうはマット上で正座のような形で接していただきました。

 さらに、入院している子どもたちのために、お土産としてお菓子もいただいてたいへん感激しました」(福岡さん)

 翌日には、九州豪雨で大きな被害に遭った朝倉市や東峰村をお見舞いに。

東峰村にある仮設住宅で暮らす被災者の高齢女性の手を握って励まされた(9月26日)

「約100人の被災者が暮らす『応急仮設住宅林田団地』で、自宅が全壊したという車イスに乗る高齢の女性とお話しされました。ここでも雅子さまは、腰を落として同じ目線にされ、さらには女性の手を握って励まされたのです」(前出・皇室担当記者)

 被災者や高齢者、子どもたちに対する振る舞いは、やはり“大先輩”の背中をご覧になっているからだろう。

「雅子さまが腰を落として被災者の目線に合わせて笑顔で励まされていたのは、美智子さまをお手本にしているからだと思います。

 東北の被災地の慰霊碑に行かれたときには、スカート、ヒール、手袋などの正装にお召し替えされていたのも、美智子さまをお手本にされていると感じました。来年のお代替わりの後も、皇后として両陛下のスタイルを踏襲しながら活躍されると思いますよ」

 そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。

1泊2日の福岡訪問から帰京された翌日、『国際青年交流会議』へ(9月27日)

 福岡から帰京された翌日には『国際青年交流会議』にご出席。2日続けての地方訪問の翌日にも公務に出席されたのは、雅子さまが療養に入ってからでは初めてのこと。

「この会議は、ご夫妻の結婚を記念して始まり、日本と海外の青年との交流事業の一環として、毎年開かれているものです。

 しかし、今回は福岡からお帰りになった翌日なので、出席は厳しいというのが周囲の見立てだったので、結果的に出席されて驚きましたね」(元東宮職関係者)

 連日の公務で美智子さまの期待にお応えになっている雅子さま。

仰天計画が進行中?

秋篠宮さまは帝王教育を受けていないため、悠仁さまが東宮へ?(8月10日撮影)

 一方で、未来の天皇陛下である悠仁さまに関する“仰天計画”が進行中だというのは、ある宮内庁関係者。

「すでに一部でも報じられていますが、悠仁さまを皇太子ご一家に預けるという計画が浮上しているんです。

 秋篠宮さまは“天皇になるための教育”を受けていらっしゃらないため、悠仁さまが皇太子さまと日々を過ごすことで、自然と“帝王教育”につながることが狙いのようです。この計画の発端として、美智子さまが“秋篠宮家の教育に対して不信感があるからなのでは”という話が流れています。

 今年2月に発表された眞子さまの結婚延期騒動や、悠仁さまの夏休みに標高3000メートル超の急峻で危険な槍ヶ岳に登らせるなど、秋篠宮家の教育に疑問を抱いているのかもしれません」

 さらに、小学6年生の悠仁さまの進学先に関しても、こんな噂が。

「一昨年に設けられた『提携校制度』を利用し、筑波大学附属中学校への進学が本命視されています。悠仁さまのために作られた制度だともっぱらの噂ですよ。

 しかし、そういった制度を使うことに対する批判もあり、逆風にさらされている現在の秋篠宮家は“筑波を断念して、お茶の水女子大学附属中学校にそのまま内部進学させる”という案も出ているそうです」(秋篠宮家関係者)

 次代の両陛下は、悠仁さまにどのような“期待”を託されるのだろうか─。