岡田健史 撮影/佐藤靖彦

はじめまして。よろしくお願いします、岡田健史です

 身長180cm、整った目鼻立ちの彼は、現在放送中の『中学聖日記』(TBS系・毎週火曜夜10時〜)で見せる、少し無骨で不器用な役の顔とは違って、人懐こい笑顔で私たちを迎えた。

はじめまして、岡田健史くん

 約1年をかけて行われたオーディションを勝ち取った今回の役、黒岩晶。演技初挑戦となる今作で演じているのは、有村架純演じる女教師・末永聖と“禁断の恋”に落ちる中学生という難しい役どころ。

「晶という役をやらせてもらって、“好き”という気持ちには、年齢や立場や職業なんて関係ないと思っています。そう思わせてくれた有村さんの魅力も大きいです

 一言一言、言葉を選びながら丁寧に受け答えしてくれる姿勢はとても好青年。しかし有村との初対面の印象を聞いてみると、

第一印象は、“ちっさ!”でした(笑)。ドラマの衣装合わせで初めてお会いしたんですが、すごく小さくて。その衝撃は今でも覚えています」

 そう振り返って見せる、いたずらっぽい笑顔は、やっぱり19歳。

「有村さんは、演技だけでなく“今はこの野菜が旬だから食べるといいよ”とか、健康面も気づかってくださって、すごく良くしていただいています」

 初挑戦となる演技とは真摯に向き合っている。

「全部が初めてづくしなので、“難しい”というふうに片付けてしまうのではなく、“どうしたらより良くなっていくのかな”と毎日考えます。

 現場はすごく楽しいです! 共演者の方たちも素敵な人ばかりで、同級生役の、僕を含めた6人は特に仲よくやっています

恋をしたらどうなりますか?

岡田健史 撮影/佐藤靖彦

 努力をしたのは演技だけではない。小学生から高校生まで野球一筋だった彼は、がっしりした体格から、役作りのために食事制限で体重を10kg落としたそう。役に賭ける意気込みにプロ根性を感じさせるが、趣味は“筋トレ”とのこと。好きなプロテインの味を聞いてみると、

「チョコです。あと、ラムネ味! 本当にラムネの味がするんですよ(笑)」

 時折、茶目っ気たっぷりに笑う姿に、素の“岡田健史”が覗く。

 そこで気になるのは、どんな質問にも気さくに話してくれる“岡田健史”自身の恋。

「女性にキュンとする瞬間ですか? うーん……ギャップというか、いつもと違う雰囲気を感じた時かもしれないです。これはすごくベタなんですけど(笑)、いつもおろしてる髪の毛を結んでたり、その逆だったり」

 好きな人ができたら、分かりやすいタイプ?

「どうなんでしょう。でも間違いなく言えるのは、そんな人ができたら世の中の全てがキラキラして見えると思います

 極端なことを言えば、嫌なことがあっても“なんてことないよ”って思えるくらい、毎日が楽しくなるんじゃないかなって

 ちょっと慎重に、そして少し気恥ずかしそうに答えてくれるところが可愛らしい。

 ドラマも佳境へ。舞台は3年後、中学生だった晶は18歳の高校生になり、髪の毛もさっぱりと短くなった。改めて“晶”への思いを聞くと、

僕自身が晶のいちばんの理解者であり、いちばん晶を愛してあげようってことは、最初からずっと思っていること。その気持ちを大事にしながら、晶として生きていければと思います」

 10代の彼が新しく切り開いた役者の道。この作品が終わったとき、彼に見える世界はどんな景色だろう。

岡田健史 撮影/佐藤靖彦

<インタビュー/sasaki katsu>
<構成・文/たかはしもも子>