山口達也が起こした事件を受け、謝罪会見に臨んだTOKIOの4人

 年末に行われる紅白歌合戦には、初出場のKing&Princeをはじめ、ジャニーズ事務所からは5組が出場する。その反面、同じ事務所から24回連続で出場していたベテラングループのTOKIOは年末の大舞台を退いた。

 不選考のいちばんの理由は、今年グループを脱退し、事務所との契約が解除された山口達也の事件だろう。

「今年2月、NHKの番組で共演していた女子高生を自宅マンションに招き、泥酔した状態で強引にキスを迫ったため、強制わいせつ容疑で捜査を受けていたことが4月下旬に発覚しました。示談が成立し、被害届が取り下げられたこともあって、5月1日付で起訴猶予処分となりました」(スポーツ紙記者)

 情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)で朝の顔も務めていた彼の“裏の顔”は、世間に大きな衝撃をもたらした。

 5月6日をもってジャニーズ事務所から山口との契約解除が発表され、彼は'16年から通院していた病院に入院することとなる。

「東京近郊でアルコール依存治療に定評のある病院でした。当時の会見では、『アルコール依存症』という診断は下されなかったということでしたが、実際は、1月にもお酒のことで入院していたんです。

 現在は、その場所とは別の都内近郊の“リゾート心療内科”と呼ばれる病院へ転院しています。この病院にはスパやトレーニングルームも備わっており、部屋もホテルのような豪華さだといいます」(芸能プロ関係者)

 あれから8か月がたとうとしているが、その余波はまだ残っていた─。

 TOKIOがレギュラーを務める人気バラエティー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、歯車が大きく狂い始めたようで、

「'12年9月から放送されている無人島の開拓を行う人気企画『DASH島』では、山口さんと城島さんがメインを張ることが多かったんです。特に山口さんはこのために資格を取得したり、DIYのスキルを磨いたりしていたため、彼がいなくなるのは痛手でした」(番組制作スタッフ)

 山口が降板した際、国分太一は帯番組を持ち、松岡昌宏は連ドラ出演中、長瀬智也も映画の公開を間近に控えスケジュールが取りにくい状態に。頼みの綱の城島茂も『島茂子』という名義で歌手デビューする直前だった。

「このため、これまでのDASH島の歩みを振り返るVTR放送の日も何回かありました。城島さんだけの負担が増えないように回数を絞った結果、12月9日に放送された回でも、まだ半袖を着ている状態でした。騒動後、数回訪れていればいいほうでしょう」(同・番組制作スタッフ)

入院生活、お見舞いに来たのは……

 騒動の中心である山口本人は、いまだ転院先の病院で入院生活を送っている。

「『双極性障害』、いわゆる躁うつ病の治療のために入院を続けています。一時は悪化の一途をたどっていたようですが、現在は安定……というか、悪化はしていないようです。TOKIOのメンバーでお見舞いに行っているのは、リーダーの城島さんだけ。みんな忙しいということもあるとは思いますが……」(前出・芸能プロ関係者)

 一般的に、双極性障害にはどのような治療が有効なのか。心理カウンセラーで『インサイト・カウンセリング』代表の大嶋信頼氏によると、

「双極性障害にはI型とII型があり、薬の使用が有効でない場合もあります。I型とII型のいずれにも有効なのは、社会リズム療法。生活習慣の乱れで調子を崩しやすい場合は、就寝・起床の時間、気分などを記録し、コントロールするなどの方法があります」

 一時は、「死にたい」と泣き叫ぶこともあったという山口。入院当初に比べて容体は安定しているという。

「それでも、夜になると不安定になることがあるようです。ベッドの上で、ときには涙を流しながら“家族に会いたい……”と漏らしているとか」(前出・芸能プロ関係者)

 山口の元妻と子どもは、彼が都内の一等地に3億円で建設した一戸建てを5億円あまりで売却し、一部ではハワイへ渡っているという報道も。そのため、山口の願いは簡単に叶うものではないだろう。

16年8月に離婚を発表した8年間連れ添った妻・Aさん

山口にオファーを出した団体とは

 孤独な闘病生活を送る山口に熱視線を送る団体もある。歌舞伎町にあるホストクラブの大手グループ『X』だ。

「5月中旬ごろ、山口さんにホストとして働いてほしいと打診をしたそうです。ただ、騒動直後だったため“治療に専念したい”と断られたそうですが。“時期が早かっただけ”と、彼らはまだあきらめていないようですけどね」(同・芸能プロ関係者)

『X』に山口の勧誘について問い合わせると、

「その件に関してはノーコメントです」

 という返答だった。

 '19年1月10日には、47歳の誕生日を迎える山口だが、家族と一緒に過ごすことはできるのだろうか。

 それとも─。