昌晃さんの葬儀に参列したMさんと三男・勇気(左)、次男の亜希矢

 昨年7月に平尾昌晃さんが亡くなって1年。平尾さんの3人目の妻が60億円もの遺産をひとり占めしようとしていることを三男の歌手・勇気が9月に週刊女性で独占告発した。

「亡くなる5年前に結婚した元マネージャーのMさんですね。今年7月の一周忌イベントに勇気さんの姿がなかったので変だと思っていましたが……」(スポーツ紙記者)

 勇気が明かしたMさんの行動はあまりにも不可解だ。

(1)『単独用』と『共同用』があるJASRACの相続書類のうち『単独用』しか見せず、承継者の欄は空白のままハンコを押すように迫る。 

(2)平尾さんの著作権を管理する『エフビーアイプランニング』(F社)に自分の妹を役員として引き入れようとする。

(3)平尾昌晃音楽事務所が6億円の価値がある自社株1万7000株をF社から850万円で買い取っている。

「Mさんは何も変わらない」

「勇気さんと2人の兄がMさんをF社の社長から退任させましたが、音楽事務所の代表取締役は留任。勇気さんサイドは9月21日にMさんの音楽事務所の代表取締役の執行停止の仮処分を東京地裁に申請して受理されています」(同・スポーツ紙記者)

 12月中旬、勇気から改めて話を聞いた。

Mさんは何にも変わらないし、変わろうともしない。しかも、新たに不可解なお金の流れが出てきました。例えば、JASRAC以外からの印税がなぜかMさんの個人名義口座に振り込まれていた。年間4000万円ほどですよ」

 平尾さんが続けていたチャリティーゴルフを11月に開催したときは、「テレビカメラが回っていないところで、何人ものゲストの方からMさんを訴えたことに“よくやったよ”“応援しているからね”と励まされた」という。

 Mさんを許せないという気持ちは兄弟3人で一致しているとも。

「当初、Mさんは僕たち兄弟に相続税を1人あたり4000万円ずつ払わせようとしていた。遺産のほとんどは彼女がひとり占めして僕たちには借金が残るだけだった。“それは変じゃないか”と調べだしたら、いろいろとおかしなところが見つかったんです」

 裁判では、Mさんが音楽事務所の代表取締役に就任した経緯について、両者は真っ向から対立している。

彼女を退任させるという判決は難しいが、裁判所が任命した弁護士が業務執行代理人となり社内調査を命じられる可能性は高い。そうなれば不可解なお金の流れも解明されるでしょう」(音楽関係者)

 判決は'19年1月8日に言い渡される。

「判決次第ですが、とにかく不可解なお金の流れを1日も早く解明したいです」(勇気)

 平尾さんの業績を汚すようなことがあってはならない。