直撃取材に笑顔で答える景子さん('17年)

 昨年10月に元貴乃花親方の花田光司氏と離婚した河野景子さん。暮れの12月28日には『バイキング・ザ・ゴールデン』(フジテレビ系)に出演し、初めて公の場で離婚について語った。

「円満離婚を強調していたのが印象的でした。また、芸能界復帰について聞かれると、“ちょっと不安もありつつ、楽しみもあります”と意欲をのぞかせていましたね」(ワイドショー関係者)

 そこには、花田家が直面している切実な“台所事情”があるという。

成人した靴職人の優一さんの下に、海外留学している17歳と15歳の娘が2人もいる。しかも、景子さんと優一さんが今も住んでいる品川区内にある5億円ともいわれる豪邸は、まだ2億円のローンが残っているそうですから、“稼がないと”という思いが強いのでしょう」(芸能レポーター)

テレビ出演で“事業拡大”

 '16年に景子さんは自らが代表をつとめる会社を設立。アナウンサーだったスキルを生かして『話し方講座』を行っているほか、美容品などのプロデュースもしている。

景子さんの事業はかなり軌道に乗っています。それに比べて元貴乃花親方は親方時代には相撲協会から2000万円以上もらっていましたが、今は無職の状態。そんなことが離婚原因のひとつだったと思いますよ」(相撲関係者)

 そのすれ違いは、貴乃花を長年支えてきた有力後援者のひとりで、宗教法人『龍神総宮社』の辻本公俊代表も感じていたという。

「親方は会って直接、私に“卒婚です”って言ったんよ。だから“卒婚は賢明やろうな”って答えたよ。相撲っていう大きな柱がなくなって親方でも女将さんでもなくなったら、どうやって生きていこうかって考えるでしょ。

 親方は夢に向かって頑張らなきゃいけないし、奥さんだっていろいろ働かないといかんでしょ。卒婚という形でお互いに頑張っていくというんなら、それがいちばん賢明だと思うけどね」

 夫婦を身近で見てきた人も、離婚は必然と感じていたようだ。それだけに、夫と別れても生活基盤を固めようとしていたのだろう。

「景子さんは生活のために出演料も大事なんでしょう。でも、それ以上に事業を拡大するためにもっとテレビなどに露出して宣伝しようと思っているようです。

 それは息子の優一くんに対しても同じで、名前を売ることで彼が作る靴が売れると計算しているようです。周囲には“優一も私も今後はどんどんテレビに出るから!!”と話しているそうですよ」(テレビ局関係者)

 母の方針に従ってか、優一氏は最近バラエティー番組にも積極的に出演。それが、物議を醸すことになっている。

「貴乃花親方は『週刊文春』のインタビューで、テレビに出る優一氏に対し“チャラチャラと表に出る暇があったら、靴を作って土台をしっかり築くべき”と怒りを爆発させていました。また、昨年11月に所属事務所を辞めましたが、前事務所はテレビ出演や絵画展を開いたりすることに抗議しているそうですよ」(ワイドショー関係者)

 過去には靴の注文客とトラブルも報じられたことも。それだけに、芸能活動を重視する息子に対し、元貴乃花親方は苦言を呈したのだろう。

「事務所に入ったきっかけは、貴乃花さんと景子さんが代表と知り合いだったから。ですが、靴作りに専念させるため、貴乃花さんと事務所が話し合い、辞めることにしたんです。その中で“半年間は芸能活動をしない”という約束をしたそうなんです。それを守っていないことに、貴乃花さんも前事務所も怒っているんですよ」(芸能プロ関係者)

 そんな思いを知ってか知らずか、優一氏や景子さんは、ますます表舞台に出そうだ。

「貴乃花という名前で靴が売れていたことは、景子さんも十分にわかっていた。それを失った今、積極的にテレビなどに出たいのでしょう。また、貴乃花さんや元事務所からの妨害に立ち向かうためにも、マスコミを味方にしたいという思いもあるはず。“親バカ”と言われても、景子さんは優一くんを守るためなら、母子共演も考えているでしょうね」(景子さんに近しい人)

 1月9日にも優一氏は情報番組『バイキング』に生出演。父との確執に触れていた。

「優一くんは“父は祖父や祖母を捨てて生きてきた。そんな父を見てきたからこそ、僕は父を捨てたくない”と話しているそうですよ。彼としては貴乃花さんがしてきたことを赤裸々に話したい思いもあるのでしょうが、それを暴露したら父子の関係は終わってしまう」(同・景子さんに近しい人)

 親兄弟を切り捨ててきた父親の宿命を息子は断ち切ることができるだろうか……。