滝沢秀明(2009年5月)

 嵐の「活動休止」を受け、世間が混乱するなかで、滝沢秀明が活発な動きを見せているようだ。

 昨年末に第一線から身を引いて裏方に回った滝沢は、新たに発足したジャニーズ事務所の関連会社『株式会社 ジャニーズアイランド』の社長に就任した。

 業務内容は、東西で300人近くいるジャニーズJr.を育成・プロデュース。当然ながら新人発掘も手掛ける。まさに、ジャニー喜多川社長がこれまで務めてきたことを引き継ぐ形だ。

 そしてまず手始めに3月、横浜アリーナで、Snow Man、Six TONES、Travis Japanの単独公演を開催すると発表した。同時に、Snow Manのメンバーを6人から9人に増員することが発表された。

プロデュース以外、人事にも介入ーー

「滝沢が裏方に回ったのは、すべてJr.のことを考えてのことです。増え過ぎて、収拾のつかなくなったJr.の待遇を改善することが必要だと考えています。彼らが活躍できる場を増やすことで、ギャラが安定するシステムを作りたいようです」(芸能プロ関係者)

 そのためにはこれまでのように、むやみに新しいグループを作るのではなく、既存のグループを再編し、それぞれの“質”をあげるべきと考えたのだろう。

 そして、滝沢が改革に乗り出したのはJr.に関してだけではなかったーー。

 すでに報じられているようにジャニーズ事務所は今、いろいろな改革を進めている。その中で、1月半ばに人事異動があったそうだ。それほど大きな動きはなかったようだが、実は驚くことに、滝沢が人事にも絡んでいたというのだ。

 なんでも、A.B.C-Zの敏腕チーフマネージャーが、彼らの担当を外れて、『ジャニーズアイランド』に異動。

 またJr.を担当していたベテラン女性マネージャーも、突如現場を外されてしまったという。彼女に対する“不満”がJr.から噴出していて、滝沢はそれに対応をしたという形のようだ。なんでもJr.に対してパワハラまがいの行為があったんだとか。しかし、その女性マネージャーはメリー副社長のお気に入りだったというから、滝沢の“本気度”が伝わってくる。

「ジャニーズ事務所は、ジャニー社長はタレントのプロデュースと育成。メリー副社長は経営に専念する。その2本柱でこれまでやってきて、互いの分野に干渉することはありませんでした」(同・芸能プロ関係者)

 滝沢は単にジャニー社長の“精神”を引き継いだだけではなかった。

 ジャニーズを牽引していく覚悟は固まったようだ。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。