木村拓哉

 長い間、テレビドラマでも雑誌でも、「イケメンといえばキムタク」という、木村拓哉一人勝ちの時代があった。

木村拓哉の老け込みに高須院長は……

 そんなキムタクも今年11月で47歳。最近は娘でモデルのKoki,(15)の登場でパパ感がクローズアップされているが、それと同時に外見の評価がガタガタと落ちている。

 顔のたるみやシワによる“ブルドッグフェイス”化が指摘されている以外にも、先日、木村がテレビ出演した際、髪色がまだらに染まっているように見えた視聴者から、「白髪染めが失敗してる!?」と声が上がり、ネットニュースにもなった。

 いくらスーパーイケメンといえども寄る年波には勝てないのか? 急激な老け込みの原因について美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――イケメンの名を欲しいままにしてきた木村拓哉さんも、もう46歳なんですね。やはり年相応に老けてきた印象でしょうか?(と、20代・30代・40代の木村の写真を見せる)

高須「老けたか、と言われれば、ハリ・シミ・シワ・たるみと肌年齢は相応に重ねたでしょう。でもこれでいいんじゃないかな? アラフィフでこんな素敵に年を取ったジャニーズがいる、それは後輩にも励みになるし」

――そうですね。こんなに長く第一線でいられる先輩の存在は、いい目標になると思います。

高須「それに、SMAP解散、TOKIO問題、タッキーの引退・社長就任、嵐活動休止発表など、ジャニーズ事務所も分岐点にきている。今までの“若くて可愛い少年”系がメインの事務所から、10代からアラ還まで幅広く活躍できる事務所へと、変わるときなのかもしれないね。そうすると木村さんの存在は非常に頼もしいでしょう」

元SMAPメンバーの間に差が出たのはなぜ?

――解散といえば、SMAP解散以降、メンバーの中でも木村さんは急激に老けたように感じます。ネットでは「顔のたるみがすごい」「ストレスで老け込んだ?」という声も上がっています。木村さんが老けた原因は何だと分析されますか?

高須「まず、男女ともに、ある程度ふっくらしているほうが肌の張りはキープしやすい。年齢は下だけど、香取慎吾くんなんかは、肌の張りを保ちやすい、いい体形だと思います」

――中居正広さんは木村さんと同級生ですが、中居さんのほうがシワやたるみが目立たないような……?

高須「もともとの肌質やライフスタイルの違いもあるだろうけど、キムタク&静香夫妻の肌ダメージの大きな原因はサーフィンじゃないかな。似た肌質の持ち主でも、インドア派とアウトドア派とでは30歳以降の肌はグッと差がつくんだよ。それくらい紫外線は肌の敵です!」

――潮風が似合うかっこいい彼も、30歳以降は要注意ですね! 紫外線以外に原因は考えられますでしょうか?

高須「ストレスだね。ストレスは肌を老化させ、幸せは肌をきれいにするんです。元SMAPメンバーのことや家族のことなど、いろいろ思い悩むこともあるのでしょう。後輩もなんだかバタバタしているしね。嵐の櫻井翔くんの“アンパンマン化”もストレスが原因だと思うよ」

――確かにSMAP解散以降、ジャニーズ事務所は少しバタついている印象があります。メンタルと肌は直結してしまうんですね。

高須「自律神経が整うと全身の血の巡りが良くなり、肌や体調もいい状態になるんです。あとは、明るい顔をしている人は筋肉も上がる、暗い顔をしている人は筋肉も口角も下がるから注意したほうがいいね!」

――表情も影響するんですね! 気をつけます。ところでネットにあがっていた「キムタク、白髪染めに失敗」説ですが、ミドルエイジに差し掛かったら白髪とどう付き合うべきだと思いますか?

高須「顔はいい年なのに、髪だけ真っ黒に染めていたら変でしょ! 最近、女性有名人でも“脱・白髪染め”宣言をしている方が増えているけど、グレイヘアは芸能界でも大人のポジションにいきましたよ、というアピールにもなる。僕はキムタクのグレイヘア化は大賛成だね」

「新しい地図」組は若返ったよう

――逆に、「新しい地図」を立ち上げた稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんは顔が生き生きして若返ったとも言われています。ジャニーズ残留組の木村さん、中居さんと、出て行ったメンバーで顔の違いは感じますか?

高須「草なぎくん、香取くんは育毛剤の広告でエッジの効いた髪型を披露したり、年齢を逆手にとって遊ぶほどの余裕を感じさせる。『ジャニーズ事務所』という足かせが外れて若返ったように思えるね。肌の状態がどうこうより、目に力と生気があり、表情も豊かでいい! 逆に木村くん・中居くんはちょっと表情が晴れず、ストレスが多そうに見えます」

――「新しい地図」組は転職成功! といったところですね。ところで、木村さんの顔のパーツで高須院長的に一番気になる老けポイントはありますか?

高須「10代から口角が下がっているタイプだったこともあり、ほうれい線と頬・顎のたるみが気になります。これはフェイスリフト』がオススメでしょう!」

――フェイスリフトはあまりダウンタイム(施術を受けてから回復するまでの期間)もいらず、目立たずにできるものなのでしょうか?

高須「施術箇所は髪の際の目立たない場所だし、ダウンタイムもさほどとらないから大丈夫! 僕も53歳のときにやったけど、今もキュッと上がってるでしょ? もうちょっとたるみきってからグイっと上げると、より効果を感じられると思います」

高須院長が自ら行ったフェイスリフトによる若返り施術。左が施術前、右が施術後

――なるほど。ちなみにこちらの施術は一度きりですか?

高須「そんなことないですよ! 気になる方は年に1回くらい、下がった分だけチョイチョイとメンテナンスしています。ちなみに、明日にでも仕事を入れたい! というような緊急時のたるみ対策はウルセラ』、ほうれい線には『ヒアルロン酸注入がいいね」

――いろいろなエイジング対策があるんですね。ところで、木村さんには自然な加齢を生かして“成熟さ”を売りにしていく道もあるのでしょうか?

高須「50歳過ぎてもハンサムだけで売るのはナシ! 逆に白髪もシミもシワも生かした渋い役を演じ、大人の魅力を生かすのがいいと思います。ジャニーズもキムタクが安心して老け役に挑めるよう、いい若手がたくさん育つといいね!」


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや)
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。