香取慎吾 撮影/伊藤和幸

「僕は僕の想像をはるかに超えていく。なんて楽しいやつなんだと!」

 そう目を輝かせて話すのは、歌手・役者としてだけでなく、アーティストとしても活躍する香取慎吾(42)。昨年、パリ・ルーヴル美術館で行われた初個展を成功させ、ついに念願だった国内初の個展『サントリー オールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾NIPPON初個展』を開催する(3月15日[金]~6月16日[日]の間で全88日間、IHIステージアラウンド東京にて)。

 しかも会場は360度回転するという、ほかに類を見ない劇場空間で、

「初めて会場の下見に来たときに“あれ? ちょっとおかしいな”と(笑)。子どものころからたくさんの美術館に行って、“僕だったらこんな個展をしたいな”と夢を思い描いてきたんですが、これは想定外……

 と本人も驚きを隠せない。そんな本展のテーマは“髪の先からお尻の穴まで丸裸の最先端アート”とのこと。んん? いったい、どういうこと?

劇場の入り口が僕の口で、最後はみなさんが僕から排出されていく。そんなイメージで僕の中に入って、頭の中とか僕の中身をもっともっと見てもらいたいなと。でも約3か月間もこんな大きな会場で、お客さん埋まるのかな?(笑) アートに興味がない方も、1回見た方も2回、3回と楽しんでいただける内容にしたいと思っているので、ぜひ僕に食べられに来てください!」

「No title」(2018年)

 そんな画家としての顔も見せつつ「つよぽんも吾郎ちゃんも、見に来てくれるんじゃないかな。まぁ、吾郎ちゃんは僕の舞台、見に来てくれなかったんですけど」と冗談まじりにいつものスマイルも。最近は本番に向けて毎日のように絵を描いているとか! 

 どんな慎吾ちゃんワールドが待ち受けているのか、期待……♪

プライベートトーク♪ 慎吾ちゃんの(今の)頭ん中♪

――『新しい地図』は2年目に突入! 振り返ってどうですか?

「ゼロからスタートだと思っていたので、まさかこんなに忙しくなるとは想像もしてなくて。30年近くこの仕事をしてきて、忙しいなといちばん思っていた時期と同じくらい、ここ1年は忙しくさせていただいています。それはもう、ビックリするくらい幸せなこと!

――お休みの日は何してる?オフの姿が想像できません

そうなんですよ、そう思われているんだろうなって思いながら生きています(笑)。結局、休みの日も仕事のことを考えてることが多いですね。こんなにみんなするものなの? というくらい、打ち合わせが多くて。だから最近は休みになると、“じゃあ、あの打ち合わせ入れられるな”って、つい考えちゃう」

――自分にとって仕事とは?

「本当にいろんなことをやらせていただいて、投げ出すこともなく、よく疲れないなと(笑)。やりたくてやっていること。アートも含めて本当に好きなことなんだと思います

香取慎吾 撮影/伊藤和幸

――SNSを始めて変わったことは?

“エゴサーチ”って言葉は知らなかったけど、もともと自分のことをネットで見ていたので、あまり変わらないですね。いい意見もあれば、“これ悪く思うんだ、それならやめとこうかな”とかすごく参考にさせていただいていて。自分たちをきっかけにSNSを始めたファンの方も多いそうなので、より近い存在になった感じはあります」

――ファンの方のSNSもよく見るそうですが、反対意見などでショックを受けたことは?

“そこまで言わなくてよくない?”って思いつつ受け止めます(笑)。でも100人が100人、すべての人に納得してもらうことが、僕らの仕事ではないですから。それこそ49パーセントが“ふざけんな!”と言ったとしても、51パーセントの人がすごく納得してくれたら“1パーセント勝ってるもん”って自分に言い聞かせるかも(笑)