(C)2019映画「翔んで埼玉」製作委員会

 空前絶後の埼玉ブームが到来。映画『翔んで埼玉』は洋画大作を抑え、観客動員数1位(2月23~24日)に。『住みたい街ランキング2019関東版』でも大宮が4位、浦和が8位に入る大躍進ぶり♪

「人口増加率は東京に次いで全国第2位。平成29年までの10年間の企業本社の転入超過数は断トツの日本一となっています。多彩な魅力があるからこそ、これほど多くの人や企業が集まるのではないかと考えます」(埼玉県広聴広報課)

 100を超えるソーシャルメディアで県の魅力を発信するなど、新たな試みも。

「川越や秩父など有名な観光地、盆栽の聖地“大宮盆栽村”など魅力にあふれています。映画がきっかけで、多くの方に訪れていただき、“本当の埼玉”を体感していただくことを期待しています」(埼玉県観光課)

庶民の味方は埼玉発!

■(株)しまむら

創業当時のしまむら

【創業当時】

創業年:1953年、創業時の社名:株式会社 島村呉服店、従業員数:約15名、当時の商品:呉服

【現在】

従業員数:1万8628名、年商:5651億200万円(’18年2月20日現在)、現在の商品:総合衣料品(婦人服が中心)、最新のトレンドファッションから実用衣料まで、今欲しいものをリーズナブルな価格(=しまむら安心価格)で提供。

【埼玉県で創業してよかったこと】  

「当社は1980年代より全国展開を目指し、2002年に全国47都道府県への出店を完了しました。現在は全国各地のお客様にご愛顧いただいております」

現在のしまむら

■カパル

カパル

 志木市内に古くから伝わる河童の民話をモチーフに誕生するも、10年近く放置されていたという黒歴史を持つキモオタキャラのカパルが、昨年ゆるキャラの頂点に☆

「志木市は、全国でも6番目にちっさい市だとか、自慢するほどでもない中途半端にアピールしにくい街なんだおね……。でも、どこに行くにも移動しやすいから住むにはもってこいの感じだと思う(笑顔)」と、埼玉県民らしい自虐的アピールを。

 また1位になったことでの変化について聞くと、「出没オファーが増えて、ヲタ活する時間が減ったことぐらいかな? 野望? 『週刊女性』のグラビアページで連載でももも☆」

ガリガリ君や山田うどんも

■赤城乳業(株)

創業当時の赤城乳業

【創業当時】

創業年/1931年、当時の社名/合名会社広瀬屋商店、従業員数・年商・当時の商品/不明

【現在】

年商/471億円、取り扱っている商品数/200種類以上(ガリガリ君、ソフ、赤城しぐれなど)

【埼玉県で創業してよかったこと】 

ガリガリ君ソーダ

「アイスは冷凍物流のため、物流費がほかの食品に比べて非常に高く、大人口を抱える首都圏に近いことはメリット。また埼玉県は日本全国ですべてが平均的といわれているため、商品開発においても優位。埼玉県民に好まれれば全国で商品がヒットする可能性が高いと思っているため、埼玉県で商品開発も行っています」

現在の赤城乳業

■山田うどん(山田食品産業株式会社)

 

昭和40年に所沢市金山町に開店した記念すべき1号店

【創業当時】

創業年/1935年、設立時の社名/有限会社山田製麺店、従業員数/創業時は2名、会社設立時は10名程度、年商/不明、当時のメニュー/たぬき、きつねうどん・そばなど定番の10メニュー

【現在】

従業員数/約2300名、年商/株式非公開のため非公開、現在の商品数/114メニュー。人気はかき揚げ丼セット、パンチ(もつ煮込み)ほか

【埼玉県で創業してよかったこと】

山田うどん

「今でこそ住宅地となっていますが、もともと所沢はうどんに適した小麦の産地でした。その小麦を使って始めたのが『有限会社山田製麺店』です。その後、事業を拡大して『山田食品産業株式会社』となりました。現在、店舗展開している『山田うどん食堂』は関東1都6県に約160店舗。そのうち埼玉県内には91店舗あります」

昭和41年、本社前にドライブイン型うどん店をオープン!

■(株)マルエツ

創業当時のマルエツ

【創業当時】

創業年/1945年(創立1952年)、創業時の社名/魚悦商店

【現在】

従業員数/1万6409名(パートタイマー1万2177名含む)、営業収益/(連結)3775億9000万円(単体)3755億5600万円(2018年2月現在)、店舗数/295店舗(マルエツ217店舗、マルエツ プチ71店舗、リンコス5店舗、魚悦2店舗)

【埼玉県が第1号店でよかったこと】

「交通網の発達した埼玉県であり、当社は比較的、埼玉県の中心部、関東の中心部で創業したことによって、その後の東京都への進出や千葉県、神奈川県への店舗網拡大に寄与したものと考えております」

現在のマルエツ

埼玉出身のカリスマも感激!!

お手伝いさん役を演じる益若つばさ (C)2019映画「翔んで埼玉」製作委員会

『翔んで埼玉』ではGackt演じる主人公に仕える、お手伝いさん役を演じた益若つばさ

「昔から埼玉県民というだけでディスられることは多かったので、むしろこんな豪華な方々に盛大に埼玉をいじっていただいてありがとうございます(笑)」

 出身地・越谷市の『魅力宣伝大使』を務めるだけに、オススメはあの場所!

やっぱりレイクタウンですね(笑)。あと秩父まで行くと川やお祭りなど素敵なものがありますよ

 今回紹介した埼玉発企業もよく利用していたとか。

「山田うどんは高校の近くにあったので母と行っていたし、しまむらもお金がないときによくファッションを助けてもらっていました」

 出身者&出演者として、

見終わった後は埼玉を好きになっているような愛のある映画なので、いろんな県の方にも見ていただけたらうれしいです!