3月15日、小学校を卒業された悠仁さま。秋篠宮家は次代の両陛下をお支えすることができるのだろうか

 4月1日、新元号が『令和』だと発表されると世間はお祝いムードに。そして、5月1日から突入する「令和時代」に、皇太子さまが新・天皇陛下として即位される。

 そんな次代を担う皇太子ご夫妻に対しても、国民からの期待が高まっているという。

「まだ療養中の雅子さまですが、ここ数年で公務にお出ましになる機会が増え、明らかにご体調が上向いていることが伝わってきます」(皇室担当記者)

 さらに、雅子さまの「新・皇后」としての“意気込み”が感じられるこんな出来事が。

「お代替わり後の6月初旬に予定されている『全国植樹祭』に、すでに雅子さまの出席が予定されているのです。

 今までの公務では“妃殿下はご体調次第で出席”という文言が添えられていたのですが、今回は“両陛下でご出席”することが前提で話が進んでいるそうですよ。

 しかも、負担が大きい1泊2日の日程にもかかわらず、現時点で出席をお決めになっているのは“異例”だと思います」(前出・担当記者)

“植樹祭”は、現在の両陛下が特に大切にされてきた『三大行幸啓』のひとつで、次代で引き継がれる皇太子ご夫妻にとっても重要な行事。

毎年恒例の“スキーご静養”でJR長野駅に到着された皇太子ご一家(3月25日)

 皇室を長年取材しているジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、雅子さまが奮起されている理由を、

「最近の雅子さまは、苦手だといわれている大人数が出席する祝宴行事に参加されたり、とても前向きに皇族としてのお仕事をこなされています。

 さらに、お代替わり後に予定されている『植樹祭』にご参加をお決めになったのは、次代の皇后としての強い思いをお持ちなのだと思います。

 皇后陛下になられた際には、上皇后の美智子さまや、天皇陛下になられる皇太子さまがフォローしてくださるという状況も、雅子さまにとって安心感につながっているのではないでしょうか

 と語る。飛躍を続ける雅子さまにとって、大切なのは周囲にいらっしゃる皇族方だ。

 それは「皇嗣家」となられる秋篠宮ご一家が最重要のお立場ともいえるのだが、関係者からは“不安の声”が上がっていて……。

母娘の対立、さらには仕事上の混乱も

「5月から秋篠宮さまは、皇位継承順位が1位の『皇嗣』となると同時に“皇太子待遇”になります。

 新たな両陛下を支えるお立場になりますが、“自由な気風”である秋篠宮家がお役目を果たせるのかが不安視されているんですよ」(宮内庁関係者)

 昨年11月の秋篠宮さまのお誕生日会見でも「『大嘗祭』は国費ではなく内廷費で会計するべき」「宮内庁は聞く耳を持たなかった」と踏み込んだ発言をされるなど、ご自分の意見を強く示される殿下。

 そんな秋篠宮家の方針、“個人の意思を尊重する”というのは有名で、その方針をお子さま方も引き継がれているのだが……。

眞子さまとの結婚が延期中の小室さんはアメリカ留学中('17年9月・婚約内定の会見)

「皇族では初めて、国際基督教大学に進学された眞子さまは、キャンパス内で出会われた同級生の小室圭さんと婚約が内定しました。しかし、その後に小室家が抱える金銭トラブルが発覚して婚約延期に。いまだに眞子さまの結婚の意思はおありで、“なぜ結婚させてくれないのか”という思いをお持ちで、以前よりもご両親への信頼が薄れているようです」(同・宮内庁関係者)

 次女の佳子さまに関しても、母親への不満があると一部で報じられた。

「現在も佳子さまは、都内のダンススクールでレッスンを続けられていますが、紀子さまがそれをよく思っていないのです。大学時代には、紀子さまが佳子さまに声をかけると“話しかけないで!”と反抗される場面もあり、母娘の溝がいまだに埋められていないそう。姉妹では仲がよろしいのですが、両親と姉妹で対立関係ができているようです」(秋篠宮家関係者)

昨年9月、ダンススクールの発表会ではヒップホップも披露された佳子さま

 家族がばらばらの状況にある秋篠宮家だが、柱であるはずのご夫妻も意思の疎通がとれていないという。

「例えば、秋篠宮家の職員が仕事をしていると、殿下と紀子さまの指示がそれぞれ違うことがあり、怒られることが多々あるそうです。

 眞子さまの結婚問題が勃発して以降、ご夫婦の間にすきま風が吹いていることも原因だとは思いますが、意見が統一されていないのは問題だと思います。

 皇嗣家となることで職員も大幅増員されますが、宮内庁職員の間では“秋篠宮家に異動になるのでは……”と、戦々恐々なんですよ」(前出・宮内庁関係者)

重要なポジションにふさわしい警備は……

 さらに、皇太子待遇になる殿下の“ご意向”に周囲は困惑しているそう。

「秋篠宮さまは『皇嗣』になってからも、以前と同数程度での警備を希望されているそうです。

 表向きは警備が多いと国民に迷惑をかけるからというものですが、本当は“動きづらくなり自由度が下がる”などのお気持ちがあるのではとささやかれていますよ。

 皇太子待遇という重要なポジションになられる方の警備を、今までと同じようにというのは現実的に難しいと思います」(前出・秋篠宮家関係者)

 海外を訪問される際にも、秋篠宮さまの“自由なご意思”が反映される見通しだ。

「お代替わり後の6月、秋篠宮ご夫妻はポーランドとフィンランドを公式訪問されますが、民間機を利用されるそうです。しかし、皇太子さまは海外に行かれる際には警備上の問題もあり、政府専用機を使われていたんですよ」(前出・皇室担当記者)

平成では両陛下が中心となって皇室がまとまっていたが「令和時代」では……(3月29日)

 宮内庁ОBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、秋篠宮さまのお立場の変化について次のように話す。

「秋篠宮殿下は皇嗣という皇太子と同等の重い立場になられます。それに伴いお手元金となる皇族費は3倍に、お付きの職員数は東宮職と同程度、お住まいは改修等がされて東宮御所と同規模になります。警備の人数は具体的にはわかりませんが、お立場を考えれば当然増えるでしょう。

 しかし、宮内庁では飛行機や列車は今までと同じで、一般の人と一緒に乗っていただく方針ですから、移動手段に関しては皇太子待遇とは言えません

 この様子だと秋篠宮家の“暴走”ともいえる行動は、新時代でも変わらない可能性が高い。

「皇太子ご夫妻は少なくとも今年中は即位関連の行事で手いっぱいとなることが予想されます。その間、秋篠宮家が抱える問題を話し合う時間もないので、しばらくは現在の状況が続くことになるでしょう」(前出・皇室担当記者)

 皇后をまっとうする気持ちの雅子さまを脅かす事態にならなければいいのだが……。