中尾暢樹 撮影/佐藤靖彦

 5月10日(金)より公開される映画『チア男子!!』主演の中尾暢樹(22)。原作は、直木賞史上初の平成生まれの受賞者・朝井リョウが、実在する男子チアリーディングチーム“SHOCKERS”をモデルに書き上げた『チア男子!!』だ。男子7人、ときにぶつかり合いながら“チア”で友情を深め、絆を強くしていく。

 中尾が演じるカズは、男子チアリーディング部の創設から部員集めを担う、熱血漢。リーダータイプの役柄と自身を比べて、

「カズと僕のキャラクターは、似てるって言われることが多いかもしれないです。この顔つきのせいなのか、けっこうクールな人間だと思われがちなんですけど、わりとしゃべりますし(笑)

 そう自分でいう通り、テンポのいい受け答えと明るいオーラあふれる笑顔が印象的。

 W主演の横浜流星をはじめ、『仮面ライダーエグゼイド』で注目を集めた瀬戸利樹、THE RAMPAGE from EXILEのメンバー・岩谷翔吾など、キャストはもちろん、メガホンを取った風間太樹監督も1991年生まれと、若いパワーが集結。

「男だらけの現場だったので、みんなが素でやれて、めちゃくちゃ楽しかったですね。個性豊かな男たちばかりでいつも賑やか。打ち上げはもちろん、それ以外でも集まったりしました。流星とは同い年だし、お互いスーパー戦隊ヒーロー出身という共通点もあって。流星のほうが先に芸能界に入っているので先輩なんですけど、いつの間にかタメ口を使うようになってました(笑)。

 僕と流星って、真逆とも言えるタイプなんです。僕は思いの丈を言葉にして語っちゃうタイプだけど、流星はあまり言葉にしないで行動で示す。それがなんか、“昭和の男”って感じがしてカッコいい。そんな対極なタイプと、いい関係性が、映画の中でも表現されているといいなと思います」

2年くらいずっと言い続けていること

 クランクイン前から、約3か月の時間をかけて本格的なトレーニングにも励んだ。

「毎日筋トレして倒立して、頭からチアが離れる時間はなかったです。今でもバク転できますもん! それくらい、自分の身体に定着してるんだな〜と思います」

 力の出る食べ物を聞けば「定番ですけど、肉!」と即答。最近ハマっているのは、焼き肉よりもジンギスカンなんだとか。

中尾暢樹 撮影/佐藤靖彦

 22歳の今、いちばん興味のあることは?

「これ、もう2年くらいずっと言ってるんですけど……運転免許を取りたい!! いま何をしたいですか? って聞かれたら、いつも“免許取りたいです”って言ってます(笑)。湘南とか、海岸をドライブできたら楽しいだろうな〜」

 現在は、ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)、『カカフカカ-こじらせ大人のシェアハウス-』(MBS)に出演中。この先、チャレンジしてみたい作品を聞くと、

「刑事モノです! 上司に“バカヤロー!”って怒られて“スミマセン!”って謝るような、新米刑事がいいな(笑)。アクションもあれば最高! 共演するならですか? たくさんいらっしゃいますが、反町隆史さんとご一緒させていただけたらうれしいです!!

『チア男子!!』5月10日全国公開 (c)朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECT

<プロフィール>
なかおまさき◎1996年11月27日生まれ。AB型。埼玉県出身。2016年の『動物戦隊ジュウオウジャー』、2017年の映画『一礼して、キス』で主演。

<取材・文/たかはしもも子>