現在勢いに乗っているJr.たちは、黄金期の先輩たちを越えられるだろうか

 5月26日、ジャニーズJr.の歴史に刻まれるであろう重大な発表があった!

「8月8日に、東京ドームでジャニーズJr.が単独でコンサートを開催します。単独公演は'00年以来、実に19年ぶりです」(スポーツ紙記者)

 さいたまスーパーアリーナで行われたJr.の合同コンサートで、Snow Man(スノーマン)の岩本照がファンに向かって、この大ニュースを発表した。

19年前の東京ドーム公演では、嵐やタッキー&翼、関ジャニ∞など、Jr.の黄金期と呼ばれるメンバーが集結しました。今回は、東西のJr.が約300人出演するので、まさに黄金期の再来です」(同・スポーツ紙記者)

 一大イベントをプロデュースするのは滝沢秀明だ。

「滝沢さんは昨年いっぱいで芸能活動をやめ、今年1月に『ジャニーズアイランド』の社長に就任しました。今はJr.の育成に力を入れていて、特に推しているのが、Snоw Man、SixTONES(ストーンズ)、Travis Japan、なにわ男子です」(同・スポーツ紙記者)

 テレビでも、Jr.の姿を見る機会が多くなっている。

「フジテレビ系で放送されているドラマ『パーフェクトワールド』には、SixTONESの松村北斗さんが出演。日本テレビ系で放送中の『俺のスカート、どこ行った?』には、なにわ男子の長尾謙杜さんと道枝駿佑さんが出ています。

 7月22日から放送される日本テレビ系のドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』では、Snow Manの岩本さん、ラウールさん、目黒蓮さん、渡辺翔太さんの4人が主演を務めますよ」(テレビ誌ライター)

 輝かしい成果の裏には、黒子として地道に営業を続ける滝沢の努力があるという。そんな中、5月27日に放送された『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では、彼が“出演”する珍しい場面も。

『八王子リホーム』というコーナーに、SixTONESのジェシーさんが出演していました。そのロケに滝沢さんが同行していたんですよ。ただ、ヒロミさんに話しかけられても声は出さず、テロップで紹介されただけでした。ジェシーさんの様子を見に来ていたようです」(日本テレビ関係者)

 そこまで彼がJr.の売り出しに精を出すのはなぜなのか。

社長になったからには、自分の実績をアピールしなければなりません。すでにデビューしているグループは、よくも悪くもジャニー社長やジュリー副社長の色がついています。滝沢さんが“自分の責任でちゃんと面倒を見ることができる”“自分の考えを活用できる”グループを世に送り出したいと考えるのは自然でしょう」(芸能プロ関係者)

ドーム公演開催の狙い

5万人収容可能な東京ドーム。Jr.はこのステージを満席にできる!?

 ドーム公演の開催に踏み切ったことには、ある狙いが。

ネット動画など、若い世代に向けて新しい試みを始めましたが、“幅広い世代に知られる努力も必要”という考えもあるようです。東京ドームでライブを行えば、翌日のワイドショーやスポーツ紙で取り上げられる可能性が高い。

 滝沢さんは普遍的なエンターテイメント、ビジネスとしての巨大さもわかっているのでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 一大イベントが決定し、ファンからは喜びの声があがっている。

「私が応援しているSnow Manはなかなか表舞台に立てませんでしたが、タッキーが活躍の機会を与えてくれたおかげでスポットライトが当たりました。ドーム公演では多くの人に見てもらえるので、今まで目立たなかったメンバーやほかのJr.の子たちも自信がつくと思います」(Snow Manのファン)

 ただ、高度なパフォーマンスが求められる試練の場でもある。

「5万人収容の大会場なのはちょっと心配です。グループやメンバーの知名度は、タッキーや嵐がいたJr.の黄金期には遠く及びません。座席が埋まるのか心配ですね」(同・Snow Manのファン)

 好意的な声ばかりというわけではなく、Kis-My-Ft2のファンからはこんな厳しい声も。

今のJr.はあまりにも優遇されているように思います。キスマイはグループを結成してデビューするまで6年もかかりました。

 先にデビューした後輩のHey! Say! JUMPのバックダンサーをするなど、かなり苦労しています。今のJr.の子たちが努力しているのはわかりますが、タッキーが全部お膳立てしているような気がしてなりません」(キスマイのファン)

 滝沢がサポートすることが“普通”になってしまえば、彼らのためにならないという声もある。ただし芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、ドーム公演は滝沢路線の総括だとも話す。

「今年の1月に社長になってから着々と改革を進めてきました。ドーム公演は、1度その成果を披露するという意味あいもあるのではないでしょうか。

 本人も裏方の仕事に慣れて余裕が出てきたのでしょう。300人のJr.が集結すれば、それぞれのファンで東京ドームもいっぱいになるはず。グッズもたくさん売れるでしょうから、かなりの収入になると思いますよ」

 滝沢がJr.だったころは、現在の嵐や関ジャニ∞のメンバー、山下智久、生田斗真、風間俊介などと一緒にステージに立っていた。

当時のファンの間では、すでにデビューして活躍していたSMAPやTOKIO、V6よりもJr.のほうが好きという人も多かった。'90年代後半にテレビ朝日系やテレビ東京系で放送されていたJr.だけの冠番組『8時だJ』や『愛LOVEジュニア』は、絶大な人気でしたからね」(テレビ局関係者)

 輝かしい時代を経験してきた滝沢には“もう1度、世間の注目をJr.に集めたい!”という思いがあるのだろう。

「いくつかグループが結成されていますが、いまやJr.というひとつのグループができつつあると感じます。人数が増えすぎたので、生存競争は激しさを増すでしょう。ただ、お互いに刺激し競い合うことで成長できますし、層が厚くなればそれだけ優秀な人材も増えますからね」(佐々木氏)

 “滝沢改革”で再びJr.黄金期が来ることを期待したい!