志尊淳 撮影/伊藤和幸

今回のラブシーンはセッションのようなもの。演じた潤一も、相手を理解したうえで肉体関係を持つわけではないので、そのときに感じたものを大事にしました」

 井上荒野の小説をもとに、女性たちを虜にする妖艶な青年・潤一と、孤独な6人の女性たちとの刹那的な愛を描いた『潤一』で主演を務めた志尊淳(24)。

「刹那的な関係は恥ずかしいと思われがちですが、欲のままに媚びずに生きている6人の女性たちは、人間味があって共感できる部分もありました」

 今回ミステリアスな役を演じたが、普段はそうではないと笑って、こう答える。

そう言われることはないです……普通の人間です(笑)。そういう意味では、潤一は自分にない部分を持っているので、演じていてやりがいはありました」

 登場する女性たちは孤独を抱えているが、自身が孤独を感じる瞬間は?

「孤独というものに対して嫌悪感はないです。プライベートで孤独だなと思うことはありませんが、ひとりで家にいたいなというときは、何も決めずダラダラと1日過ごしたりすることも」

 オトナになったなと思うことは?

ひとり自宅でお酒を飲んでいるとき。そういうときは成長したかなって思います。日本酒やハイボールなどをよく飲みますね。逆に周りへ気配りができている共演者やスタッフさんを見たりすると、自分はまだまだ子どもだなと思います」

 女性にこそ、今回の作品を見てほしいと語る。

「それぞれ抱えている悩みの発散法だったり……と、ラブシーンはコミュニケーションの過程にしかすぎません。違うタイプの孤独を抱えた女性が6人出てくるので、女性であればどこかしら共感できるポイントがあると思います」

(c)2019「潤一」製作委員会
『潤一』
出演/志尊淳、藤井美菜、夏帆、江口のりこ、蒔田彩珠、伊藤万理華、原田美枝子
6月20日(木)まで、東京・丸の内ピカデリーにて上映中。 Amazonプライムビデオ、iTunesほかにて6月26日(水)よりデジタルセル先行配信開始 ※ドラマ「潤一」は、関西テレビにて7月12日(金)25:55~放送、 放送終了後国内プラットフォームにて見逃し配信予定。 日本映画専門チャンネルにて7月13日(土)23:00~放送。