MISIA 撮影/吉岡竜紀

「まさか私が教壇に立つ日が来るとは……」

 東京学芸大学で200人以上の学生たちを前に、講義を始めたのは歌手のMISIA。

 アフリカの子どもたちへ支援を続けてきた彼女とJICA(国際協力機構)の共同企画で、アフリカを身近に感じてもらうためのトークイベントを行った。

 MISIAといえば10年以上、現地の子どもたちの教育支援に携わり、 ’12年のNHK紅白歌合戦では、ナミビアの砂漠から生中継で歌を披露するなど、アフリカへの思いは並々ならぬものがある。

「リアルなアフリカの姿を子どもから大人まで理解してもらいたいので」

 と今回は初の著書となる絵本で、売り上げの一部は寄付にあてられる『ハートのレオナ』(主婦と生活社)も紹介。

「貧しさから、捨てられたり売られたりする子どもがいるアフリカのスラムですが、自殺者はいないそうなんです。子どもの自殺の原因は、飢えや病気より孤独なのかもしれませんね」

 そう固定観念を打ち破るアフリカの現状を、温かくつつみ込むように訴えた。

『ハートのレオナ』※週刊女性PRIME記事内の画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします
『ハートのレオナ』7月26日発売予定
作/MISIA 作画/大宮エリー
主婦と生活社刊・定価1800円+税