日本地図

 夏休みも終わり、全国を旅行した読者も多いだろう。お土産話の鉄板といえば、やっぱりホットなご当地ネタ!

 今年で15年目を迎えるサイト『都道府県別統計とランキングで見る県民性』は、リアルな統計データをもとにしたランキングを1300あまり掲載しており人気だ。

 ランキングの魅力は「データを通して県民性の違いや、気候・風土の違いが垣間見える点」だと語るのはサイト運営者の久保哲朗さん。

 例えば、東日本と西日本で数値が分かれる“東西対立型”や、都市型社会と農村型社会の違いが表れる“都市地方対立型”のランキングもある。

「食べ物の消費量でいうと、納豆やダイコンは東西対立型、ピーマンやレタスは都市地方対立型。調べると、都会と地方の生活スタイルの違いが順位に反映されていますよ」(前出・久保さん)

 なかには、ある県だけ数値がずぬけた“ダントツ型”のランキングも。また、違うランキング同士から相関関係を見つけるなど、ナゾ解き気分でデータを眺めるのも面白い。

 “県民性博士”として多くの著書を持つ矢野新一さんも「県民性は昔から脈々とあるものだけでなく、こういう新しいデータから生まれるものもある。県民性も毎年更新されて変化していくものです

 さぁ、イマドキの県民性は、どんな感じだろうか!? 今回は47都道府県それぞれの“金メダル”をご紹介♪

北海道、東北

北海道

 10万人あたりのコンビニ店舗数が1位。ご当地コンビニ“セコマ”ことセイコーマートの数も1位だが、全国チェーンのファミマ軒数は全国最少。ご当地は強し!

青森

 インスタントラーメンを世帯あたり日本一、食す。その量9227グラム、カップヌードルにして約123個分だ。積雪量も日本一なので、保存食の意味もありそう。

岩手

 世帯あたりのわかめ、こんぶ消費量が1位なのは「あまちゃん」のイメージどおり。意外に果物消費量も全国一で、じぇじぇじぇ! 実はフルーツ大好き県だった。

宮城

 10万人あたりの牛丼の吉野家店舗数がいちばん多い。吉野家は東京・築地が発祥だが“牛タンの仙台”を擁する県民的には同じ牛肉を使った牛丼を愛してしまう?

秋田

 高齢者人口が100人あたり34・75人とトップ。世帯あたりのもち消費量が最下位なのは、もちによる事故予防か、名物・きりたんぽやだまこもちがあるからか。

山形

 世帯あたりのラーメン外食費用1位。同ランキングでは福岡15位、北海道25位、和歌山最下位。名物がラーメン=ラーメン県ではない。山形がラーメン県なのだ。

福島

 納豆の世帯あたり購入金額が1位。茨城・ねば〜る君の印象が強いが、購入額は福島が上! 家計調査での福島の首位奪還は2012年以来、6年ぶりとのことだ。

関東、北陸・信越

茨城

「地域ブランド調査」6年連続で魅力度ランキング47位。10月の結果発表で最下位脱出なるか? 100人あたりの「25歳以上の園芸・ガーデニング人口」は日本一。

栃木

 なぜか射撃場の数が1位の栃木。全国に301か所あるうちの68か所があり、10万人あたり3・44か所と多い。射撃界ではメジャーな射撃スポットのようだ。

群馬

 世帯あたりの女性用の下着購入費がもっとも多い県。最下位の沖縄は4478円、群馬は7932円と3千円以上もの開きが。群馬女性は見えないおしゃれが好き?

埼玉

 世帯あたりの授業料、塾費用を含む教育費が全国一。また小学生の校則順守率、宿題実行率も上位なので、実はひそかな教育熱心県なのかもしれない。

千葉

 世帯あたりの教養娯楽費で1位。落花生が有名で「ピーナッツ県」と片づけられがちな千葉だが、映画・観劇・クラシックコンサートにかける費用も大きかった!

東京

 サラリーマン平均年収も、世帯あたりのおにぎり消費量も、ひとり暮らし率も女性医師比率も100人あたりのフェイスブック利用率までも1位。これぞ首都か!

神奈川

 100人あたりのワイン、大根生産量1位県。ほか、東京のベッドタウンだからか通勤・通学時間の1位でもあり、その平均はなんと往復101分(!)だという。

新潟

 日本酒を飲む量は1位。全国平均は、1人あたり年間5・60リットルだが、新潟は13・32リットル、2・5倍も飲むのが圧巻。2位の秋田9・97リットルをよせつけない強さを誇る。

富山

 日本一持ち家率が高い。最下位・東京が45・94%であるのに対し、富山は79・38%と倍近い。また延べ床面積も最大県。県民の多くに、広〜い持ち家があるのだ!

石川

 10万人あたりの生け花・茶道教室の数、100人あたりの25歳以上の将棋人口、世帯あたりの楽器購入額が1位。なんとも風雅な趣味人が多そうな石川県である。

中部、近畿

福井

 1人あたりの電力消費量がトップ。また、世帯あたりのコロッケ、油揚げ・がんもどき消費量も日本一。10万人あたりのミスド店舗数も最多の揚げ物大好き県民!

山梨

 すき家、モスバーガーの10万人あたりの店舗数日本一、ガスト、バーミヤンも上位で県民はファミレス、ファストフード好き? ロードサイド店舗が多いようだ。

長野

 10万人あたりの美術館数最多県。全国で1064館あるうち、110館が長野に集中している。別荘、テニスコート数も上位で、避暑地としての長い歴史を感じる。

岐阜

 世帯あたりの喫茶費用が年間1万3518円と日本一。2位の愛知とともに全国平均額の2倍を誇る。モーニングサービスがあるのも東海の喫茶文化の特徴。

静岡

 世帯あたりの緑茶消費量が全国一! そのためかコーヒー消費量は47位。また、漁業就業人口1人あたりのカツオ水揚げ量も1位と、イメージの強い高知より上位に。

愛知

 “ココイチ”ことCoCo壱番屋、コメダ珈琲の10万人あたりの店舗数ナンバーワン。どちらの店も発祥の地だが、ココイチは現在、ハウス食品の傘下になっている。

三重

 10万人あたりのイオン店舗数1位。母体のジャスコや関連のミニストップ店舗数も同じく。ジャスコ創業家の岡田克也氏が所属した民主党(民進党)の得票率も高い。

滋賀

 10万人あたりの寺院数ナンバーワン。実際の数でいうと京都が3076寺、奈良が1816寺。滋賀は3213寺だ。有名どころは比叡山延暦寺!

京都

 実は牛肉大好き県で、世帯あたり年間1キロ超の牛肉を食べる。関西圏は肉じゃがは牛肉で作り、肉まんを豚まんと呼ぶあたり、牛肉への愛の強さを感じる。

大阪

 世帯あたりのはくさい消費量トップ県。大阪人がはくさい好きな理由は「鍋をよく食べる/量があってコスパがいい/在日韓国・朝鮮人がキムチを作る」からとか。

兵庫

 中華料理の世帯あたり外食費が日本一。神戸の中華街効果かと思われたが、2位岐阜、3位愛知。日本最大の横浜中華街がある神奈川が7位なので理由は不明。

奈良

 高校3年生1000人あたりの旧七帝大(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)の合格者数が全国1位。世帯あたりの学習塾と予備校の費用も全国1位。

和歌山

 カラオケボックス店舗数1位。10万人あたりの店舗数が、全国平均で5・37軒のところ、和歌山は12・56軒と倍以上。和歌山県民はカラオケが大~好き♪

中国、四国

鳥取

 10万人あたり25・31軒と、ローソンがいちばん多い県。逆にセブン-イレブンは、全国46位。一時、話題となったスタバは4軒に。人口比なら全国29位と健闘中!

島根

 スーパーマーケット店舗数が全国一。10万人あたりの軒数が50近くもある。最少の愛知は13軒程度だ。『キヌヤ』、『みしまや』などご当地スーパーも活躍中!

岡山

 10万人あたりの『紳士服のはるやま』店舗数ナンバーワン県。日本オリンピック委員会のオフィシャルパートナーのはるやまは、岡山市に本社があり全国展開中だ!

広島

「西のおたふく」といわれるおたふくソース生産地で世帯あたりソース消費量1位。人口あたりのお好み焼き・焼きそば・たこ焼きの店舗数も1位の、粉もの天国!

山口

 世帯あたりガソリン消費量がいちばん多い県。山口市はガソリン支出額も1位。自動車保有台数・自家用車通勤通学率も高いので、意外と自動車王国なのかも?

徳島

 10万人あたりの書店数が全国一。とはいえ世帯あたりの雑誌・書籍購入費とは比例しない。図書館数や図書館蔵書数は上位なので、読書をしやすい環境はバッチリ。

香川

 10万人あたりのうどん屋店舗数、世帯あたりのうどん消費量、うどん外食費用もオール1位! でも、モスバーガー店舗数は47位。ファストフードはうどん一択?

愛媛

 日本一の真珠生産量を誇る愛媛。真珠=ミキモト(三重)の印象が強いが、実は宇和島近辺が最大の生産地。真珠の養殖に必要な真珠母貝の生産量も1位だ!

高知

 携帯電話の通信料がいちばん高い。年額は世帯あたり14万193円。最下位は7万8026円(兵庫)なので県民はケータイを愛しすぎ?

九州、沖縄

福岡

 ラーメンでも水炊きでもなく、福岡は焼き鳥県だった! 10万人あたりの焼き鳥店軒数は日本一、鳥料理の歴史も長い。しかしいちばん人気の串は「豚バラ」なのだ。

佐賀

 学校の施設以外の土俵・相撲場の数が10万人あたりが全国一。佐賀では昔から相撲が盛んで、子どもの相撲クラブや相撲サークルも多い。力士を多く輩出している。

長崎

 定期代を含む世帯あたりのバス代1位。全国平均5752円に対し、長崎は1万6152円と、ほぼ3倍。鉄道網が発達していないため、日常の足になっている。

熊本

 ソープランドの10万人あたりの店舗数は沖縄(4・87軒)、福岡(3・66軒)を大きく超え5・45軒。青森・山形・群馬・長野・京都・富山・奈良・長崎にはない。

大分

 再生可能エネルギー自給率1位。全国平均は3・6%だが、大分は23・4%と圧倒的。自給率の70%以上を占め、温泉を沸かす豊富な地下熱が利用されている。

宮崎

 人口あたりのパチンコ台数が日本一! パチンコ店の数は鹿児島が1位なので、大型店舗が多いと思われる。ちなみに、ラブホテルの軒数も1位である。

鹿児島

 焼酎天国・鹿児島は世帯あたりの焼酎消費量が全国一。そのためか、日本酒とウイスキーの消費量は最下位だ。黒じょかでダレヤメ(晩酌)をするのが、薩摩隼人のお約束♪

沖縄

 デキ婚率、日本女性の国際結婚率、1000人あたりの婚姻率、夫婦100組あたりの離婚率がナンバーワン。そして100人あたりの子どもの数も最多。

(※)この特集の消費量、店舗数、金額などは原則として人口(世帯)比です。


《PROFILE》
久保哲朗さん ●統計ジャーナリスト。佐賀県出身。人口あたり統計で比較する都道府県ランキングサイトの草分け的存在。著書に『47都道府県の偏差値 』(小学館)など

矢野新一さん ●(株)ナンバーワン戦略研究所所長。神奈川県出身。マーケティング販売戦略指導者。“県民性博士”として著書多数。県民性スマホアプリの解説も担う

データの出典/『統計から読み解く47都道府県ランキング』(日東書院)、ウェブサイト『都道府県別統計とランキングで見る県民性』https://todo-ran.com/ 、総務省統計局ホームページ『なるほど統計学園』https://www.stat.go.jp/naruhodo/ 、『社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング』