平野レミ

 平均視聴率12%超えで夏ドラマの中でも好評だった『監察医 朝顔』(フジ系)。その撮影期間中、上野とセリフの読み合わせをしていたという義理の母・平野レミが、“仲よすぎ”な嫁姑関係について語った。

「最終回が気になって樹里ちゃんに聞きたいんだけど、電話に出てくれないの~。姑が最終回の内容をバラしちゃうのを恐れてるのかしら(笑)」

 そう楽しそうに話すのは、料理愛好家の平野レミ。彼女がどハマりしていたのは、上野樹里が主演を務め、最終回を迎えた月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)だ。

「嫁姑」よりは「友人同士」

「樹里ちゃんが出てるから、このドラマは欠かさず見てましたよ。そしたら毎回、号泣しちゃって」(平野、以下同)

 上野は平野の長男でミュージシャンの和田唱と'16年にゴールイン。結婚報告ではこんなやりとりが。

「息子から女優さんと結婚するって聞いたけど、“きっと知らないから”ってなかなか名前を言わなかったのよ。やっと口を割って“上野樹里さん”って聞いたんだけど、やっぱり知らなかった(笑)」

 上野と平野とは、嫁姑というより“友人同士”のような関係を築いているという。

「樹里ちゃんは和田家の家族旅行にも参加してくれるし、全然芸能人っぽくないのよ。あたしのスタッフが事務所に集まって花火を見たときも夫婦で来てくれた。翌日に早朝の撮影が入っていたのに、夜遅くまで付き合ってくれたわ」

 上野が『朝顔』撮影の合間にあったオフ期間には、毎日のように会っていた。

「ふたりきりでプールに行ったり、ご飯を食べたり。でも、樹里ちゃんは次の撮影の準備があったみたいで、いきなり台本を渡されて“レミさん、このセリフ言ってみて”って。検事役をやったわよ~(笑)」

 大胆な行動は、平野も負けていない。平野が徳光和夫と旅番組に出演した際には、

「徳光さんがロケ中に“樹里ちゃんは素敵な女優だ”って褒めてくれたの。うれしくなっちゃって、樹里ちゃんにいきなり電話して徳光さんと話してもらったのよね~」

もっと息子を産めばよかった(笑)

 嫁姑関係はギクシャクしがちなものだが、なぜ、このふたりはここまで良好なのか─。

「関心を持ちすぎないことが秘訣かもしれないわね。私は私、嫁は嫁だから、いい意味でどうだっていいのよ~」

 嫁いでくれた嫁には、感謝しかないという。

「だって、息子の面倒を見てくれて、ご飯作ってくれるなんて、最高じゃな~い。私にとって、嫁は娘みたいなもの。学費も食費も払わずに、タダで完成した娘がわが家に来てくれたって感じね」

 平野とテレビ出演をするのは次男の妻・和田明日香。2人の嫁にレミ流の褒め言葉が。

「2人とも背もデカいし目もデカいし態度もデカいし。とにかく立派。こんなにいい娘がウチに来るなら、もっと息子を産めばよかったわ(笑)」

 平野のスタッフから“似ている”と言われる姑と嫁たち。

「樹里ちゃんがあたしの家に来て、“ちゃんと掃除しなきゃダメですよ”“冷蔵庫は少し整理したほうがいいですよ”なんて言うけど、裏がないから嫌な気持ちにならないのよ~。それで、断捨離を始めたくらいだし」

 2人の嫁が作る料理も平野の味と似ているとか。

「あたしが作ったのかって味なのよね~。家族が食べ物でつながっている感じがする。長男の家を訪ねると、樹里ちゃんが“レミさん、お酒飲んでてね”と言ってくれて、手際よく料理を作ってくれるわ」

 食の絆を生むきっかけを作ったのは、平野が母親から引き継いだ秘伝のタレだった。

「あたしの万能『レミだれ』を嫁に作って渡してたのよ。すごくおいしいと言ってくれて味のベースになっているのかも。商品化されたから、あたしが作る手間がなくなってラクチンよ(笑)」

 嫁姑は天真爛漫な性格だけでなく、料理の味までソックリ。『朝顔』のセリフ合わせも息ピッタリだったはず。