加藤綾子

 『週刊文春』で報じられた加藤綾子とEXILEのパフォーマー兼、三代目J SOUL BROTHERSのリーダーNAOTOとの熱愛。

 あまりに“降って湧いた感”の強い組み合わせに、世間も驚きでひっくり返っていることだろう。

 周囲に「35歳までには結婚して出産したい」と漏らしているというカトパン、そんな彼女がNAOTOと“スイスの5つ星ホテル”に宿泊していたというエピソードとともに打たれたタイトルはズバリ、『ヨーロッパ「婚前旅行」』である。

 ネットニュースのコメント欄には《意外すぎる》という声とともに、

《カトパンはプロ野球選手とか実業家を狙っているのかと思った……》

《医者や野球選手じゃないのが、意外な感じした》

 といった発言も多々見られた。

怒りを飛び越える“驚き”

 確かに、かつてカトパンの熱愛相手として報道されてきたのは'13年に西武ライオンズ野手だった片岡治大、翌年のダルビッシュ有であったりと野球選手が多かったのは事実。清楚系で明るく長年“人気No.1女子アナ”の座に君臨しながら、いわゆる“ザ・芸能人”との熱愛も報じられてこなかったこともネットニュースの「意外!」の声を集めているゆえんかもしれない。

 言われてみればダンサーより実業家との熱愛のほうがイメージどおりな気もしてくる(ビジュアル的にNAOTOは“若手ベンチャー社長”っぽくみえなくもないけど……)。

 その一方で、NAOTOのファンは突然の熱愛発覚に怒り心頭……なのかと思いきや、こちらも世間と同じく『驚き』が勝(まさ)った反応のほうが多かった。

 彼はこれまで週刊誌などで熱愛がいっさい報じられてこなかった。それがいきなりいくつものハードルを飛び越えて「婚前旅行」っていうのだから、目の前が真っ暗になるのも無理はない。

 あまりに不意打ちでボロボロになったファン心理にさらに追い打ちをかけたのが『文春』に両人の所属事務所が、

《プライベートは本人に任せております。いいお付き合いをさせていただいていると聞いております》

 とコメントしたことだ。NAOTOファンからすれば、

「そろって同じ文を出して“打ち合わせ済みです”みたいなノリ出すのやめてー! そしてお願いだからコメントは“お友達のひとりだと聞いております”とかにしといてーー!(泣)」

 といった心境だろう。カトパンを叩きたくてもあまりの不意打ちと追加攻撃により、『驚きで固まる』ことしかできなかったのかもしれない。

『ベンジャー』と呼ばれて

 そもそも、野球選手や実業家、医者と付き合いそうなイメージのカトパンがなぜEXILE系を選んだのだろうか──。

 今の風貌からはまったく想像ができないが、彼女は'08年のフジテレビ入社1年目に『週刊現代』(10月18日号)に“ガングロコギャル時代”のプリクラを掲載されている。そのタイトルがなかなかイカつい。

《スーパー綾子 ガングロ金髪でホストとツーショット》

 さらっと学生時代のホストとの2S写真が流出しているじゃないか。プリクラ画像のキャプションにはご丁寧に、《モノクロではわかりづらいが、現物をみるとかなりのガングロだ》の注意書きも。しかしながら、それはまぎれもなく今のビジュアルとは180度方向性の異なる“コゲパン”時代があったことの証明だ。

 また同年の『週刊朝日』(10月31日号)がカトパンの経歴について扱った記事のなかで、同じ埼玉県内の公立中学に通った後輩が衝撃のコメントを寄せている。

加藤さんは、『ベンジャー』と呼ばれる10人ほどの女子不良グループの一員だったんです。ベンジャーとは『便所に集まってだべってる者』の意で、『不良で美人』でなければ与えられない称号でした。加藤さんはその中でも目立っていて憧れの的だった

 そう。カトパンは『ベンジャー』だったのである。

 しかも当時、同校はすごく荒れていて、窓ガラスが何者かに50枚近く割られる事件が起こったり、ケンカ・喫煙も当たり前だったとか。

 続けてその後輩は《そんな中でもベンジャーはトップクラスの不良グループ。ベンジャーのいるトイレは怖くて使えなかった》とも回想している。

 あくまで後輩の印象だが、なぜトイレに? もっと快適な溜まり場があったのではないか。そんな疑問が消し飛ぶほど、単純に怖えぇ。

 そう考えてみると、芸能界では体育会系に位置づけられ、ヤンキー層からの支持もアツいEXILEと結ばれるのはある種の必然だったのかもしれない。

 元トップクラスの不良なら『メンバーとスタッフで集まり、一晩でレモンサワーを2500杯飲んだ』というEXILEの伝説的エピソードにも男気を感じるのかも……。

 カトパンをアナウンサーではなく、元ベンジャーのメンバー・AYAKOと置き換えてみると、非常に納得のいくカップルにみえてきてならない。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉